全国のインキュベーション施設
2026年9月1日
ながさき出島インキュベータ(D-FLAG)
交流の歴史が育んだ出島から、次世代を切り拓くスタートアップと新産業の未来が動き出す
世界との交流拠点として発展してきた長崎・出島。その歴史と精神を受け継ぐ「ながさき出島インキュベータ」は、入居企業への伴走支援に加え、大学、企業、支援機関の交流と連携を促すハブとして、技術シーズの事業化や販路開拓、産学連携、新たな事業の創出を後押ししている。
インキュベータ概要
ながさき出島インキュベータ(D-FLAG)は、独立行政法人中小企業基盤整備機構が、長崎県、長崎市、長崎大学、長崎総合科学大学及び長崎県立大学と連携し、長崎市出島町に整備した大学連携型起業家育成施設である。オフィスタイプ12室と「P2レベル」までの実験が可能な実験室タイプ20室を備え、長崎港に面した立地の良さもあり、医療・環境・IT・食品分野など多様な企業の活動拠点となっている。大学等が有する技術シーズや知見を活用し、大学発ベンチャーの起業や中小企業等の新事業展開を後押しする施設として、新事業の創出と地域社会への貢献を目指す。
特徴的な支援活動
大学との連携による共同研究のマッチングに加え、地域の支援機関や金融機関とも密に連携し、資金調達や販路開拓等を支援している。長崎・出島地区に集積するインキュベーション施設やスタートアップ拠点との交流も多く、企業の規模や成長段階に応じた拠点選択や橋渡しを円滑に行える点も強みである。また、D-FLAG内での紹介や交流も促進しており、入居企業同士の連携事業が生まれている。この数年で地域のスタートアップ・エコシステムが着実に形成されつつあり、地域発スタートアップの創出から事業成長までを切れ目なく支援する体制が整いつつある。
主な入居企業の概要
・Enagic株式会社
Enagic株式会社は、「地方を開国せよ。」をミッションに掲げる長崎発のスタートアップ企業である。Webサイト制作やマーケティング支援、生成AI・DX導入支援、民泊運営・開業支援を展開。最新のデジタル技術と地域密着型の伴走支援を強みとし、地方企業の集客や採用課題の解決、業務効率化を推進するほか、自社で培った生成AI活用や民泊運営の実践知を活かし、空き家活用や観光振興など地域課題の解決にも取り組む。地域に眠る価値や資源を事業につなげ、地方企業の「稼ぐ力」の向上を後押しすることで、地方経済の活性化と持続的な成長を目指す。
・Healthree合同会社
Healthree合同会社は、独自のテロメア長測定技術を活用し、健康寿命の評価サービスを提供するヘルステック系スタートアップである。代表者は医師としての専門性に加え豊富な国際経験を有しており、その知見を活かした研究成果の社会実装に取り組む。D-FLAGでは研究開発型企業として技術の高度化とエビデンスの蓄積を進め、事業化に至った。現在は全国11か所の提携医療機関を通じて連携体制を拡大。最先端のヘルスケア技術の社会実装を通じて、予防医療を身近なものとし、人々の健康と医療の未来を切り拓くことを目指している。
これからのインキュベータ
AIが情報収集や事業計画の作成、経営相談まで担う時代において、これからのインキュベータに求められる価値は、人と人、人と地域をつなぐことである。D-FLAGは、大学、企業、金融機関、行政、支援機関とのネットワークを活かし、AIだけでは実現が難しい信頼関係に基づく販路開拓先や事業連携先の紹介に注力していく。また、多様な挑戦者が集い、互いに刺激し合いながら成長できる環境を提供することで、長崎発スタートアップの創出と成長を支えるエコシステムの形成を加速させる。D-FLAGは今後も、長崎から新たな事業とイノベーションを生み出す中核拠点としての役割を果たしていく。
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ながさき出島インキュベータの支援スタッフ
インキュベーション施設
所在地 |
〒850-0862 長崎県長崎市出島町1-43 |
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竣工 |
2007年8月 |
延床面積 |
1,615平方メートル |