中小企業大学校

中小企業診断士養成課程について
中小企業支援の伴走者としての成長を目指すプログラム
実習において、知識・スキルの修得をベースにチーム学習と経験学習を重ねます。他者とぶつかりあったり許容しあったりしながら、チーム全体の成果を最大化させ、他者とのコミュニケーションと自己の内省を通じて、中小企業の伴走者としての成長を目指します。
チーム学習
養成期間の大半は、チーム学習を通して進めます。チームでの対話と議論により、一人一人が自身の価値観や思い込みを自覚し、他者との違いを受け入れ協力するプロセスを経ながら、問題の全体像を明らかにした上で、提案内容をまとめます。
経験学習
仮説立案と検証を繰り返します。仮説が合致したのはなぜか、仮説が違っていたのはなぜか、という自己分析を反復し、自己の経験を内省し続けます。また、チーム学習における自己の考え方やコミュニケーションスタイルを振り返ることで、中小企業に信頼される支援者としての本質的な姿勢や考え方を体験的に修得します
中小企業診断士に求められる基本能力
養成すべき能力は三つ
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現場感覚
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戦略的思考力
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コミュニケーション能力
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現場感覚を磨くことによって
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現状把握力と現場の特性を踏まえた現場評価の能力が培われる
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戦略的思考力を磨くことによって
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分析力、論理力、構想力、統合力が培われる
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コミュニケーション能力を磨くことによって
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インタビュー力すなわち傾聴力、プレゼンテーション力すなわち説得力、リーダーシップ力すなわち影響力が培われる
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養成すべき意識は三つ
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貢献領域の認識:自らの得意領域すなわちコア領域への気付き
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知的好奇心の醸成:知的な貪欲さ、学習意欲の喚起
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プロフェッショナリズム:コンサルタントとしてのマインド、自律意識の醸成
中小企業から真に信頼される支援者へと成長
中小企業支援者は、常に人や組織に寄り添って支援を行います。チーム学習では、出自や年齢など多様な受講者(自分の思い通りにならない存在)同士がチームを組み、協調しながら共に実習し、学びます。メンバーとの考え方の違いから生まれるさまざまな感情により、苦しい事態に陥ったり大変な思いをしたりすることもあります。それを回避せずに自分事として捉え、組織の問題解決の困難さにも立ち向かい、振り返るプロセスを通じてより深い学びを得る、それがこの養成課程の特長です。
苦しい、大変な経験を振り返ることは、専門家として自らをコントロールする力の向上に直結します。また、妥協せずに取り組む強い覚悟を培います。自らの経験の内省を深めながら、「変えられない他者を変えるのではなく、自らを変えることで他者を変えていく」という中小企業の伴走者としてのあるべき姿を模索し、会得を目指します。
お問い合わせ
中小企業大学校 東京校 支援研修課(診断士養成課程担当)
- 電話番号(代表)
- 042-565-1273
- FAX
- 042-590-2686