職員インタビュー

育児制度をフル活用家庭との両立を実現できる職場

森さんは前職で開発途上国の支援に従事し、その後中小機構へ転職しました。「育児制度が整っていても、実際に取れるかどうかはわからなかった」と言う森さんに、産休・育休制度を利用した感想を聞きました。

開発途上国で中小企業支援

父の仕事の関係でブラジルに生まれ、3歳の時に帰国し、神奈川県で育ちました。大学では国際社会学を学び、在学中、海外に強い関心が芽生えメキシコに1年留学した後、大学院で開発経済学を学びました。

卒業後、経済の仕組みを知りたいと思い、大手総合商社に入社しました。3年目には1年半、管理部門の研修員としてブラジルに駐在しました。海外で働く夢が叶って嬉しかったですが、大企業ならではの専門性が高く細分化された業務を経験するにつれ、「自分の主体性をもっと発揮できる仕事に挑戦したい」と転職を考えるようになりました。

転職先に選んだのは、開発途上国で産業開発支援を行うコンサルタント会社です。そこでは、最初にアフリカのモザンビークの開発プロジェクトに参加し、その後タイやフィリピンなどでも業務を行いました。仕事内容は、途上国の中小企業支援と支援機関の能力開発です。文化が大きく異なる海外で、現地パートナーとのコミュニケーションを工夫しながらプロジェクトを進めていく過程は、試行錯誤の連続でしたが、とても刺激的で楽しいものでした。

中小機構の役割と姿勢に魅せられて

結婚して子どもが生まれ、現場を離れ会社のバックオフィス業務に移るか、新しい道を選ぶか悩みました。海外の現場に行けないなら、無理に留まってもつらくなりそうだと思っていた1人目の産休・育休期間中に、中小機構の社会人採用の募集を見つけました。当時、途上国での仕事を通じて、海外からも日本の中小企業支援が高く評価されていることを感じていました。その中で、中小機構が国レベルで中心的に企業支援を担っており、多様化する企業のニーズにきめ細やかに寄り添っていることに憧れを抱いていたんです。この組織を新たな活躍の場として挑戦してみたいと思い、転職することにしました。

2020年1月に入構し、国際交流センター国際交流課に配属されました。ここは海外の関係機関とのネットワーク構築を行う部署です。入構当時、1人目の子どもが11か月だったため、2時間の時短勤務で働き始めました。育児をしながらも、中小企業の海外進出を支える環境づくりという、重要な役割を担当させてもらっています。

育児制度を活用できる雰囲気こそが大事

その後2021年7月から2人目の産休・育休を取得しました。入構して1年半足らずということで後ろめたい気持ちがありました。しかし、妊娠を報告した時、職場の仲間が温かく祝福してくれて、とても心強かったです。今は時短勤務以外に、テレワーク制度と、要件を満たせば一定期間勤務エリアを固定できる「勤務エリア限定制度」を活用し、勤務しています。

いくつかの会社での経験から、ただ育児制度が整っているだけでは不十分で、実際に利用しやすい環境や雰囲気があるかどうかが重要だと実感しています。人生には仕事に没頭したい時期もあれば、どうしてもできない時期もあります。機構は、全力で働きたい時には活躍できる環境があり、一方で育児や介護など、他の責任を抱える時期には対応を一緒に検討してくれる組織だと思います。

機構の同僚や上司を見ていると、一人一人が責任感とプロ意識を持っており、優秀で人間的な魅力にあふれています。私自身もこのフィールドでスキルアップしながら成長していきたいと思っています。