職員インタビュー

「入構14年で4回の異動を経験。 様々な業務を経て、やりたいことが見えてきた」関東本部 連携支援部 窓原 徹 2008年4月入構

2008年に入構した窓原さんは、これまで多くの業務に携わってきました。「異動=転職と言えるくらい、中小機構の仕事は幅広い」と語る窓原さんに、どのように変化に対応してきたのか、お話を聞きました。

研修事業に興味を持ち中小機構へ

出身は山口県なんですが、大学は岐阜県の教育学部に進学しました。そのまま大学院に進み、卒業後は教職に就くか、国家公務員になるか迷っていました。利益追求型の企業に就職するより、人と向き合える仕事がしたいと思ったんです。

公務員試験を受ける前に関係する公的機関を調べていて、中小機構を知りました。説明会で、中小機構は半官半民の組織で全国に本部があり、政策の実行部隊として、より現場に近いところで支援をしていること、さらに中小企業大学校で研修事業をやっていると知り、自分の関心と結びついたんです。それで興味を持ち、2008年に入構しました。

入構後は、人材支援部(当時の人材支援グループ)に配属され、中小企業大学校の受講者を管理するシステムやそれに伴う各地域の大学校からの問合せ対応などを担当しました。

2年目には、就職氷河期で就職先が見つからない若手求職者を大学校で研修し、中小企業に採用してもらう事業がスタートしました。しかしその事業が、当時おこなわれていた事業仕分けの影響で、1年で終わってしまったんです。そこから、大学校の業務を民営化する業務の担当になりました。

もともとやりたかった大学校の仕事を、外に出していく作業をすることになり、正直ネガティブな気持ちで取り組んでいました。でも、まわりがいい上司ばかりだったので、「この人たちの負担を少しでも軽くしたい」と思って働きました。

4回の異動で積み上げた知識と経験

5年目の時、共済事業グループに異動しました。最初は共済の知識がまったくなく、専門用語が飛び交う業務に馴染めませんでした。しかし、当時の上司や同僚から色々教えていただくうちに業務への理解が進み、共済は国の機関として重要な事業だと改めて認識するようになりました。

3年後、総務部の業務改善推進室へ移ります。そこでは、外部の方を呼んで業務改善のためのセミナーを開いたり、若手職員向けに現場を見る機会を設けたりといった活動をしていました。

10年目になる頃に、今度は同じ総務部の秘書室で、理事長の秘書業務を担当。2年後の2019年、関東本部に異動し、連携支援部に所属しています。

今の仕事は、中小企業を支援する商工会議所や金融機関などをサポートする、支援機関支援です。専門家と一緒に支援機関を訪問し、地域支援機関のお困りごとを聞いてアドバイスしたり、研修をしたり。事業継承円滑化支援事業であれば、支援機関の方がどのように事業承継支援を進めていくか、一緒に考えています。

直接的なアドバイスは専門家がおこなうので、我々職員の役割は方針の決定や実績の取りまとめ、事業説明などが中心です。関東本部に来てからは、現場の生の声に触れられるようになり、楽しいですね。コロナ禍以降は、オンラインでのセミナーや情報提供もおこなっています。

色んな人に教えてもらいながらここまで来た

中小機構には多くの事業があり、部署が変わると転職したような状態になります。ゼロから知識を組み立てなければいけないので、「わからないことは恥を忍んで聞く」ことを心がけています。

もちろん自分でも調べますが、専門家のアドバイスの方が的確で、良質なインプットになる場合も多いんですよ。そうやって知識と経験を積み重ねていけば、徐々にわからないことは減っていくと思います。

仮に異動先が自分に合わなくても、良くも悪くも数年でまた変わります。様々な部署で幅広い知識を得ることで、やりたいことや軸が見えてくるはずです。私もこれまでに経験した共済や大学校事業などの、中小機構に昔からある事業を、さらに良くして次の世代につなげたいと思うようになりました。

中小機構は、やりたいことにチャレンジできる場がたくさんあります。ぜひ、前向きに取り組んでもらえる人に来てほしいです。