職員インタビュー

「本部で学んだ支え合いの気持ちを 地域本部でも活かしていきたい」中部本部 企業支援部 中国 由理亜 2015年4月入構

2015年に入構した中国さんは、本部の国際交流センターで勤務した後、中部本部に異動しました。本部と地域本部の違いや、仕事のやりがいについて聞きました。

学生時代は公的機関に苦手意識があった

大学では、外国語学部で英語を学びました。在学中、開発社会学や持続可能な開発に興味を持ち、アメリカへ1年留学。就活で街づくりに関する仕事を探していて、中小機構の存在を知りました。

大学時代、国内・海外問わずコミュニティの活動と行政側の思いが交わらない場面を見てきて、「自分に公的機関は向いていないかも」と思っていたんです。

一方で、「苦手意識がある公的機関で働くことで、視野が広がるのでは」とも考えました。どちらかというとコミュニティ側の視点に関心を持っていた自分が、行政側の視点を知るチャンスかもしれない、と。中小機構の採用面接が話しやすい雰囲気だったので、そういった自分の思いも伝えることができました。

入構後は、本部の国際交流センターに配属されました。ここは、国内企業の海外展開ニーズに応えられるような情報収集やネットワーク構築を行うため、国内外の公的機関との協力・交流を進める部署です。様々な業務がある中、私は主に海外来訪者の受け入れ対応や、国際会議の調整を担当していました。

本部での経験を糧に中部本部へ

国際交流センターでは、海外から、「中小機構の●●の事業について知りたい」と具体的なニーズが寄せられるため、その事業を担当する部署の方に協力いただき、一緒に対応していました。
また、他部署に海外からの問合せがあった時は、国際交流センターが積極的に窓口の役割を担いました。「一人では成せないことも、お互い支え合ってかたちにしていこう」という上司や先輩の姿勢を見ていたので、私も見習って、まわりが動きやすくなるように考えながら働いていました。

そういった仕事を通じて、海外の方から日本の仕組みの優れた部分を聞く機会が何度もあったんです。日本には、地域を支援するための様々な制度があると知り、日本のことを学ぶ機会にもなりました。

現在は中部本部に異動し、企業支援部に所属しています。私は新事業創出支援を担当していて、地域資源を使って開発された商品の販路拡大などをサポートしています。

現在は、「暮らしにギフト」というイベントの主担当も任されています。国の認定を受けた、愛知・岐阜・三重の事業者の逸品を展示販売する企画です。コロナ禍でEC市場も加速度的に成長していますので、リアル×オンラインで販売していくということが今回のコンセプトです。

このイベントを通じて事業者との信頼関係を続けていけるよう、専門家と各企業をまわって相談しながら準備をしています。コロナ禍で対面販売の機会が激減してしまった現状をなんとか打開したいと、みんなで力を合わせて進んでいることに、やりがいを感じますね。

地域の風土を感じながら働けるのが楽しい

最初に本部の仕事を経験したことで、中小機構全体の動きや、各地域本部の情報に触れることができました。それを知った上で中部本部に来たので、自分がどの仕事の一部を担っているか実感しながら働けています。

今は、これまで縁のなかった地域を訪問し、その土地の良さを発見できることが楽しいです。地元企業や経験豊富な専門家から「この地域にはこういう特徴があるんだよ」と、地域特有のバックグラウンドについて話が聞けるのも新鮮ですね。

入構前は、中小企業経営に詳しくないと働けないのかなと思っていましたが、今では「誰かのことを支えたい」という気持ちがあれば、どの部署でもやりがいを見つけられる仕事だと感じています。

中小機構は、様々な切り口から地域の中小企業をサポートしている組織です。それぞれ違う視点を持っている人が集まっているからこそ、中小機構が成り立っているのだと感じます。これからも国際交流センターで身につけた、支え合う気持ちを持ってがんばりたいです。