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- 職員インタビュー [販路支援部販路支援企画課] 三棹 浅黄
職員インタビュー
三棹さんは2000年、中小機構の前身である地域振興整備公団に入団しました。
当時は、全国にスタートアップやベンチャー企業支援を行うインキュベーション施設を立てている真っ最中。三棹さんも、施設の立ち上げや運営に携わりました。岩手、近畿、九州への転勤を経て、現在は管理職としてEC活用を担当している三棹さんに、中小機構での働き方について聞きました。
ニュータウン造成やインキュ施設の立ち上げに参加
私は長崎県出身で、福岡の大学の工学部で地域開発を学びました。卒業後、町づくりに関わりたいと思い、地域振興整備公団に入りました。最初の3年は本部でインキュベーション施設関連の業務を中心に行い、その後、岩手事務所に異動。ニュータウン造成に携わり、新しい町を開発するため、道路や店舗用地を造る現場仕事をやっていました。
その中で、現地の役所や民間企業が集まり、産業を盛り上げていくネットワークシステムがあることを知りました。自分はハードインフラ側だけれども、インフラを作ってから、それをどう動かしていくかを考えるソフトのインフラのことも重要だと実感したんです。私も産業振興に関わりたい、と思うようになりました。
2004年に近畿支部へ異動し、インキュベーション施設の運営や立ち上げ管理を行いました。施設に入居するスタートアップ・ベンチャー企業を集め、サポートするソフト支援です。経営相談はもちろん、財務課題や技術的な研究課題の相談、補助金の取り方など、支援内容は多岐に渡りました。中小機構の支援施策だけでは解決できない課題も多いので、情報収集も職員の大事な仕事ですね。
施設には支援する側として、大企業や銀行の役員クラスや、ベンチャー企業の経営者などの経験者がいます。普通なら出会えない方達と、同じ部屋で仕事ができ、色々な哲学が聞けて勉強になりました。
九州本部で感じた「外の視点」の重要さ
その後、近畿支部で3年ほど経営支援をした後、2011年に本部の新事業支援部に異動。最初の1年は、東日本大震災の被災地域に仮設店舗を建てる業務を行いました。福島県浪江町へヒアリングしに行った時、現地の方々に「震災直後の不安な時期に、国の組織が話を聞きに来てくれてありがたい」と言っていただきました。組織として、すぐに仮設店舗建設へと動けたのは、すごいことだと思います。ハードとソフト、両面の支援経験がある機構だからこそ、できたことでしたね。
2016年、九州本部に異動します。地域資源を使った新しい商品作りの支援や、課題解決のために企業へ専門家を派遣するハンズオン支援を行っていました。各地の事業者を訪ね、九州全県を回りました。私が長崎から出ることなく暮らしていたら、気づかなかったことに、色々気づくことができたと思います。外の視点だからこそ見える良さ、提供できる情報があると感じました。地元の人に外の風を吹き込めるのが、機構の良いところですね。
2022年に本部へ戻り、販路支援部で働いています。オンラインを活用して市場を広げる、Eコマース活用支援の担当課長として、チームマネージャーをしています。企業にECを活用してもらうための啓発や、専門家によるアドバイス支援、Eコマースを導入したい企業向けに、民間のパートナー会社とのマッチングも行っています。
これまで担当した様々な事業の担当を通じて、一人でできる仕事には限界があると実感しました。だからこそマネジメントでは、チームで働くことや一人にしないことを大切にしています。一緒に働くチームメンバーには、いつも「ひとりで抱えないで」と伝えています。個人で一つの事業を担当しないように仕事を振り分け、誰かが休みたい時に、誰でも代わりができるようにしておく。こまめにコミュニケーションを取って、気持ち的にも一人にしないようにしています。
同じ中小機構の職員でも、様々なバックボーンがあります。1年目の人、社会人採用の人、地域本部で現場経験を積んだ中堅職員、どの年次の職員にも、その人だからこそ感じられるものがあります。だからこそ、チームで仕事をすると、自分の力以上のことができるんです。
日々感じる全国組織の醍醐味
これまで、様々な地域で働いてきました。震災やコロナ禍対応など、その時まさに求められていることに対して支援策をアレンジできるのは、機構ならではです。多くの事業者や、町を作る自治体のトップに話を伺う機会もたくさんあります。社長や知事の思いに直接触れることは、他の組織だとなかなかできない経験です。
企業支援や地域に貢献できる仕事は他にもあります。しかし、事業的な広がり、地域的な広がりで言うと、中小機構の組織力には一個人では成し得ないパワーがあると思っています。全国組織だからこそ持っている情報、抱えている専門家の力、それを組織として中小企業や地域に届けれられる醍醐味を感じてもらえる方と、一緒に仕事ができれば嬉しいです。
三棹さんは2000年、中小機構の前身である地域振興整備公団に入団しました。
当時は、全国にスタートアップやベンチャー企業支援を行うインキュベーション施設を立てている真っ最中。三棹さんも、施設の立ち上げや運営に携わりました。岩手、近畿、九州への転勤を経て、現在は管理職としてEC活用を担当している三棹さんに、中小機構での働き方について聞きました。
ニュータウン造成やインキュ施設の立ち上げに参加
私は長崎県出身で、福岡の大学の工学部で地域開発を学びました。卒業後、町づくりに関わりたいと思い、地域振興整備公団に入りました。最初の3年は本部でインキュベーション施設関連の業務を中心に行い、その後、岩手事務所に異動。ニュータウン造成に携わり、新しい町を開発するため、道路や店舗用地を造る現場仕事をやっていました。
その中で、現地の役所や民間企業が集まり、産業を盛り上げていくネットワークシステムがあることを知りました。自分はハードインフラ側だけれども、インフラを作ってから、それをどう動かしていくかを考えるソフトのインフラのことも重要だと実感したんです。私も産業振興に関わりたい、と思うようになりました。
2004年に近畿支部へ異動し、インキュベーション施設の運営や立ち上げ管理を行いました。施設に入居するスタートアップ・ベンチャー企業を集め、サポートするソフト支援です。経営相談はもちろん、財務課題や技術的な研究課題の相談、補助金の取り方など、支援内容は多岐に渡りました。中小機構の支援施策だけでは解決できない課題も多いので、情報収集も職員の大事な仕事ですね。
施設には支援する側として、大企業や銀行の役員クラスや、ベンチャー企業の経営者などの経験者がいます。普通なら出会えない方達と、同じ部屋で仕事ができ、色々な哲学が聞けて勉強になりました。
九州本部で感じた「外の視点」の重要さ
その後、近畿支部で3年ほど経営支援をした後、2011年に本部の新事業支援部に異動。最初の1年は、東日本大震災の被災地域に仮設店舗を建てる業務を行いました。福島県浪江町へヒアリングしに行った時、現地の方々に「震災直後の不安な時期に、国の組織が話を聞きに来てくれてありがたい」と言っていただきました。組織として、すぐに仮設店舗建設へと動けたのは、すごいことだと思います。ハードとソフト、両面の支援経験がある機構だからこそ、できたことでしたね。
2016年、九州本部に異動します。地域資源を使った新しい商品作りの支援や、課題解決のために企業へ専門家を派遣するハンズオン支援を行っていました。各地の事業者を訪ね、九州全県を回りました。私が長崎から出ることなく暮らしていたら、気づかなかったことに、色々気づくことができたと思います。外の視点だからこそ見える良さ、提供できる情報があると感じました。地元の人に外の風を吹き込めるのが、機構の良いところですね。
2022年に本部へ戻り、販路支援部で働いています。オンラインを活用して市場を広げる、Eコマース活用支援の担当課長として、チームマネージャーをしています。企業にECを活用してもらうための啓発や、専門家によるアドバイス支援、Eコマースを導入したい企業向けに、民間のパートナー会社とのマッチングも行っています。
これまで担当した様々な事業の担当を通じて、一人でできる仕事には限界があると実感しました。だからこそマネジメントでは、チームで働くことや一人にしないことを大切にしています。一緒に働くチームメンバーには、いつも「ひとりで抱えないで」と伝えています。個人で一つの事業を担当しないように仕事を振り分け、誰かが休みたい時に、誰でも代わりができるようにしておく。こまめにコミュニケーションを取って、気持ち的にも一人にしないようにしています。
同じ中小機構の職員でも、様々なバックボーンがあります。1年目の人、社会人採用の人、地域本部で現場経験を積んだ中堅職員、どの年次の職員にも、その人だからこそ感じられるものがあります。だからこそ、チームで仕事をすると、自分の力以上のことができるんです。
日々感じる全国組織の醍醐味
これまで、様々な地域で働いてきました。震災やコロナ禍対応など、その時まさに求められていることに対して支援策をアレンジできるのは、機構ならではです。多くの事業者や、町を作る自治体のトップに話を伺う機会もたくさんあります。社長や知事の思いに直接触れることは、他の組織だとなかなかできない経験です。
企業支援や地域に貢献できる仕事は他にもあります。しかし、事業的な広がり、地域的な広がりで言うと、中小機構の組織力には一個人では成し得ないパワーがあると思っています。全国組織だからこそ持っている情報、抱えている専門家の力、それを組織として中小企業や地域に届けれられる醍醐味を感じてもらえる方と、一緒に仕事ができれば嬉しいです。