関西校

No.3 高度実践型経営力強化コース(大阪開催)
- ※大学校以外で開催するコース、インターバルのあるコースがありますので、詳細ページにて研修内容をご確認ください。
- ※新型コロナ感染防止対策を行い、研修を実施しております。
- 研修日程
-
2023年10月24日(火曜)
2023年10月25日(水曜)
2023年10月26日(木曜)
2023年11月16日(木曜)
2023年11月17日(金曜)
2023年12月13日(水曜)
2023年12月14日(木曜)
2024年1月16日(火曜)
2024年1月17日(水曜)
2024年2月15日(木曜)
2024年2月16日(金曜)
2024年3月14日(木曜)
2024年3月15日(金曜)
- 研修期間(時間)
- 全13日(85時間)
- 受講料
- 153,000円
- 定員
- 20名
- 対象
-
経営者, 経営幹部
・経営の意思決定力を磨きたい方
・他社の事例を自社経営の参考にしたい方
・ディスカッションで自身の経営スキルを高めたい方
研修のねらい
感染症の世界的な拡大を契機として、企業も個人も従来の生活様式からテレワーク等に代表される非接触型の新しい様式への移行を余儀なくされており、こうした状況が、5G、AI、IoT、ロボットなど、デジタル化の急激な進展に拍車をかけています。このような急激な環境変化に迅速に適応し、自社ビジネスの変革へ取り組んでいくために、経営の中核を担う人材には、論理的な思考に加え、データに基づいた思考や新事業を産み出す柔軟な発想法、組織一体で実行していく力など、経営課題に対峙する多面的な力の向上がより一層求められます。本研修では、企業経営の現場で直面する経営課題や意思決定が求められる場面を再現したケース研究を通じて、経営分析手法やフレームワークを活用しながら、複雑に絡み合う要素を紐解く問題解決力と最適な意思決定ができる経営力を身につけます。
研修の特長
- 経営の現場を疑似体験するケースメソッドによる研修です。
- ケースを通じて、自社の経営を見つめ直すことができます。
- 総合演習を通じて、経営者に求められる7つのスキル習得を目指します。
本コースではケースメソッドを採用しています。基本的に(1)ケースガイダンス →(2)個人ワーク→(3)グループ討議→(4)クラス討議の流れで進めていきます。 コース後半では、具体的なケースを使用したグループ総合演習に取り組みます。総合演習を通して、組織一体で実行する力を身につけます。
- ケースガイダンス:ケースを読み解く上で必要な事前知識の補足を行います。
- 個人ワーク:ケースを個人で熟読して設問に対する自分なりの提案を検討します。
- グループ討議:個人ワークの検討結果を持ち寄り、グループで討議し、クラス討議に向けて各自の意見を整理します。
- クラス討議:クラス全体で各自の意見を討議します。討議後に学びのポイントのレクチャーを受け、最後に学びの振返りをします。
※各回のインターバルに次回のケース教材の読み込みと自身の見解をまとめる事前学習やグループでの事前討議などの課題が出ます。
カリキュラム
10月24日(火曜)
オリエンテーション
ガイダンス ケースメソッドの進め方
高度な経営課題への対応が求められる経営陣には、様々な能力が求められます。本研修での到達目標を明らかにした上で、経営者・経営幹部に求められる能力や役割を学びます。また、本研修で採用するケースメソッドの進め方を解説します。
- 研修の目的と到達目標
- 経営者・経営幹部に求められる能力
- ケースメソッド授業の心得
事業環境/事業の成功要因
経営者として押さえておきたい経営戦略策定に必要な視点や基本的なモデルを理解した上で、ケースを用いた演習を通して、実践的に学びます。
- 企業の成長要因
- サービス・プロフィット・チェーン
- ケース研究「企業の成長要因分析とサービス・マーケティングの本質」
- ケース ≪エムケイ株式会社≫
10月25日(水曜)
イノベーション/新事業への挑戦
本研修の個々のケースでのねらいと総合演習の進め方を解説します。
- 各タームごとのケースと総合演習の内容について
- ケース教材を通して何をどのように学ぶべきか
事業環境の変化、新規事業への果敢な挑戦と蹉跌。成長の機会に直面する企業経営者のケースを題材に、イノベーションに必要な要件、企業が成長し続けるための具体的な施策と優先順位について、個人、グループ、そしてクラス全体での討議により多角的に考えます。
- ケース ≪カフェワンダーストーブ≫
10月26日(木曜)
会計情報の活用
ビジネスにおいては、「数字で物事を捉える」、「数字を創って、数字で考える」ことが重要になります。数字を示せば、考えの根拠を共有でき、新しいデータで意思決定を改善できるようになります。ケース研究を通じて、「意思決定に会計情報を活用する手法」について学びます。
- 定性・定量データの活用
- 貸借対照表/損益計算書等の基礎的な理解
- 比例縮尺財務諸表ワークシートの作成
- ケース ≪あるあるガソリンスタンドの課題≫
11月16日(木曜)
新事業展開
環境変化に対応し新事業展開を検討する必要性が今後ますます高まると考えられます。
新事業展開、ビジネスモデルの構築に際して重要となるフレームワークや発想法、意思決定プロセス、プロジェクトの進め方等について、ケース研究を通じて学びます。
- 新たなビジネスモデルの構築
- イノベーションを生み出す方法とマインドセット(デザイン思考)
- 新事業展開の意思決定とプロジェクト管理
- ケース ≪株式会社ぐるなび≫≪IDEO≫≪株式会社大洋発條製作所≫
11月17日(金曜)
新事業展開
12月13日(水曜)
経営基盤の強化/人材マネジメント
限られた経営資源と制約条件の中で課題を解決するためには、事業の成功要因を分析し、経営上の施策と結びつけることが重要です。ケース研究を通じて、人材に配慮して効果的に施策を実施するプロセスを組み立てる方法を学びます。
- 事業の成功要因(KSF)と経営上の施策
- 従業員のモチベーションと施策の実行プロセス
- ケース研究「問題山積みの3K職場が生まれ変わった組織変革」
- ケース ≪TESSEIの苦境≫
12月14日(木曜)
事業継続
人口減少社会で事業を永続させるために、経営者には事業継続などの対策について予め検討しておくことが求められています。本ケースでは、自社を持続的発展に導く組織変革や経営理念の理解を通じた次代への事業継続について考えます。
- ケース ≪タビオ株式会社(旧名:株式会社ダン)≫
1月16日(火曜)
グループ総合演習1 環境変化と組織のレジリエンス
大きな環境変化に対し、経営者は時として、重要な経営判断を迫られる場面に直面します。ケース研究を通じて、経営判断に必要な意思決定力と、実行段階で必要な課題抽出・解決力を実践的に高めます。
- グループ総合演習の進め方(ガイダンス)
また、経営者には、組織をまとめ上げて難局を乗り切る危機対応力、経営の行く末を左右するプロジェクトを成功につなげるマネジメント力や意思決定力が求められます。プロジェクトを成功に導くために、組織のレジリエンスを高め、現場で活きる経営者の判断力や管理能力についてケース研究を通じて学びます。
- 「戦略と組織」
- 「組織のレジリエンスを高める」
- ケース ≪玉田工業の事業展開の軌跡≫≪『国難を救う!』と不可能を可能にした企業の軌跡≫
- 研修の振り返りとまとめ
1月17日(水曜)
グループ総合演習1 環境変化と組織のレジリエンス
2月15日(木曜)
グループ総合演習2 デジタル化とイノベーション(1)
社会・経済のデジタル化が急速に進展する現在、大きな環境変化に適応するため、業種や規模にかかわらずデジタル・トランスフォーメーション(DX)と呼ばれるイノベーション創出への取り組みが喫緊の課題となっています。
こうしたデジタル化のなかでも、デジタル化の基盤となるデータ活用の捉え方と自社での応用方法について、AI(機械学習)を活用する新規事業をいち早く展開できた企業のケースを通して考えます。また、グループ演習を通して、デジタル環境に適応するイノベーション実現の手法について学びます。
- 事前課題:DXとは?自社でのDX適応アイデアは?
- ケース研究
- AI(機械学習)の活用事例
- データ活用におけるDIVAモデル
- データ分析の民主化
- AIやデータ分析の自社活用アイデア
- ケース ≪トリトンの矛≫
2月16日(金曜)
グループ総合演習2 デジタル化とイノベーション(1)
デジタル環境に適応するイノベーションのアイデアを可視化するため、新たなビジネスモデルを構築する手法であるリーンキャンバス等のフレームワークを用いて、受講者相互の討議によりブラッシュアップを図ります。最終回に向けてグループによるデジタル化に適応する事業アイデアについて検討をはじめます。
- AI(人工知能)やデータ分析の自社活用アイデアの共有
- リーンキャンバスによる顧客、課題、提供価値の整理
- 自社におけるデジタル化適応の事業アイデアの精緻化
- 事前課題で検討したDXにおけるアイデア共有
3月14日(木曜)
グループ総合演習2 デジタル化とイノベーション(2)
AI(機械学習)を活用した新しい事業を起業したケースの討議と、グループで検討したアイデアの共有とフィードバックを通して、自社の新たな事業創出の可能性について検討を深めます。また、AI以外の多様なデジタル技術等にも発想を広げていきます。
- ケース ≪FUKUDA≫
- ケース研究
- AIやデータ分析による新規事業への挑戦
- 学習する組織と実行する組織
- 新規事業立ち上げ時に検討すべき事項
- リーンキャンバスの共有
- 自社活用アイデアと社内フィードバック
- プロトタイピング(最小稼働物:MVPによる仮説検証)
- プロジェクトの選定(グループごとに各アイデアから1案を選択)
T化、DX化を積極的に推進し、新しい事業を起業したケースの討議と、インターバル期間中にグループで検討したアイデアの共有とフィードバックを通じて、自社の新たな事業創出の可能性について検討を深めます。また、多くのグループ演習を通じて、チームビルディング力、組織一体で実行する力も培います。
- デジタル化を反映した新たなビジネスモデルの構築
- リーンキャンバスの作成
- リーンキャンバスの相互コンサルテーション
- 最終発表(研修全体の振り返りとまとめ)
3月15日(金曜)
グループ総合演習2 デジタル化とイノベーション(2)
修了証書交付
講師プロフィール

竹内 伸一
(たけうち しんいち)
名古屋商科大学大学院 マネジメント研究科 教授
1988年早稲田大学教育学部卒業。マツダ株式会社を経て、2004年慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程修了、修士(経営学)。2011年慶應義塾大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得退学、2015年広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了、博士(教育学)。2004年筑波大学大学研究センター客員研究員、2006年慶應義塾大学大学院経営管理研究科特別研究助手、2007年特別研究講師、2011年特任准教授。2016年徳島文理大学人間生活学部教授。2018年4月より現職。

村上 敏也
(むらかみ としや)
金沢工業大学大学院 イノベーションマネジメント研究科 教授
1997年慶應義塾大学環境情報学部卒業。学生時代より複数のITベンチャーにて奔走し、技術担当役員などを経て、慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)、博士(経営学)。東京工科大学・多摩大学・立教大学等での非常勤講師の後、県立広島大学大学院経営管理研究科准教授を経て2018年4月より現職。認定ケースメソッド・インストラクター(慶應ビジネススクール・ケースメソッド授業法研究普及室)。広島県「チームイノベーション道場」教育プログラム開発実証委員。慶應義塾大学ビジネススクール 非常勤講師。

黒岩 健一郎
(くろいわ けんいちろう)
青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科 教授
1990年早稲田大学理工学部建築学科卒業。住友商事株式会社を経て、慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程修了(修士(経営学))。同大学院後期博士課程単位取得退学(博士(経営学))。2003年武蔵大学経済学部専任講師、准教授、教授を経て2014年より現職。専門はマーケティング論。認定ケースメソッド・インストラクター(慶應ビジネススクール・ケースメソッド授業法研究普及室)。主著に「ケースメソッドの教科書 これさえ読めば授業・研修ができる」(2022年、碩学舎)「サービス・マーケティング コンサル会社のプロジェクト・ファイルから学ぶ」(2021年、有斐閣)など。

丸尾 聰
(まるお あきら)
丸尾経営教育研究室 代表
東京藝術大学卒業、東京理科大学大学院修士課程修了。事業理念をデザインする会社を起業後、株式会社日本総合研究所の立上げに参画。顧客と協働して、事業づくりと人づくりを推進する「合弁事業設立型経営コンサルティング」モデルを構築。さらに、合弁企業を株式上場まで牽引。他方で中山間地域において、異業種交流の成果を事業化。駒澤大学、上智大学大学院などの講師として、学生のアイデアを事業化。現在は、大企業の新規事業人材育成の研修講師とし従事。事業構想大学院大学教授兼事業構想研究所副所長。慶應義塾大学ビジネススクール講師。

水野 由香里
(みずの ゆかり)
立命館大学大学院 経営管理研究科 教授
1998年聖心女子大学卒業。2000年一橋大学商学研究科修士課程修了、2005年同博士後期課程単位取得満期退学。2019年東北大学博士(経営学)。2005年独立行政法人中小企業基盤整備機構リサーチャー、2007年西武文理大学サービス経営学部専任講師、2013年准教授、2016年国士舘大学経営学部准教授、2018年教授、2021年4月より現職。代表的な著書に『小規模企業の特性を活かすイノベーションのマネジメント』(2015年、碩学舎、「中小企業研究奨励賞」受賞)、『戦略は「組織の強さ」に従う』(2018年、中央経済社)、『レジリエンスと経営戦略』(2019年、白桃書房)、『エビデンスから考えるマネジメント入門』(共著、2022年、中央経済社)、『ケースメソッドの教科書』(共著、2022年、碩学ビジネス双書)ががある。
受講者の声
- 自社の強みや弱みを再分析し、どのように活かすか伸ばすか、対策するかのビジョンを自分の中で、より確実に描かなければならない。過去の分析を見直し、今後の経営計画について再考したい。
- 社員育成という課題に対して、自分の部下たちに、最善と思われる関わり方が出来ているか改めて見直すことが出来、今の自分がどう変われば、更にいい関係が気付けるか、それによって部下がどう頑張ってくれるようになるのか、いいヒントが貰えました。
- 今自分が取り組んでいる仕事が社会にとって必要な仕事で、仕事を通して社会に貢献していることを社員に常に感じて貰うことができるよう、自社の経営理念を作り上げたい。
- これまでは個人で考え結論を出すことが多かったが、様々な背景を持つ方々と率直に話し合う中で、自分では気付けなかった多くの点を学ぶことができました。
これからは、社内の意見や社外の方の知恵を組み入れることで、判断の質を高めていきたい。また、現在の課題だけではなく、将来どうしていきたいか、どうあるべきかという点に関して、社内で目線を合わせて議論できる人材育成につなげていきたい。
備考
- ※カリキュラムにつきましては、一部変更することがございます。
- ※関西校以外で行われる研修については、会場に付属した宿泊施設はありません。受講者様ご自身でご手配をお願い致します。
お問い合わせ
- 中小企業大学校 関西校 研修担当
-
Tel: 06-6530-0029
Fax: 06-6530-0031