No.47 経営トップセミナー これからの中小企業経営

講師： 人を大切にする経営学会　会長　坂本　光司

ベストセラー『日本でいちばん大切にしたい会社』の著者である坂本光司氏は、企業経営とは「社員とその家族」「社外社員とその家族」「現在顧客と未来顧客」「地域社会・地域住民」「株主・出資者」の五人を幸せにすることだという。いい会社とは、人を大切にする会社で、人を経営や企業の業績、効果・効率を高めるための道具と見るのではなく、目的と見ることが重要。業績や効果・効率というものは、本来は手段にすぎない。しかし、残念ながら今日の企業には、目的と手段を誤っている企業が少なくない。

講師： 法政大学　教授　井上　善海

社員や地域に支持される企業経営を実践されている事例3社の概要を紹介し、受講の際の視座としていただきます。

講師： 伊那食品工業株式会社　取締役会長　井上　修
コーディネーター （前掲）　井上　善海

寒天の製造販売で、国内シェア80％。粉寒天からゲル化剤まで、新たな素材や用途提案で独走するトップメーカー。1958年に設立。売上高205億円、社員数523名。「効率的な経営よりも、地域の方への恩返しがしたい」ー少しずつ木の幹を太くしていく大樹になぞらえた『年輪経営』は、着実な成長を続ける安定した企業をつくり上げた。
第8回「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」中小企業庁長官賞受賞

研修終了後に受講者交流会（参加費：3,000円）を食堂で開催する予定です。なお、都合により開催を見送る場合がございますので、予めご承知おき下さい。

講師： 協栄金属工業株式会社　代表取締役社長　小山　久紀
コーディネーター （前掲）　井上　善海

島根県雲南市掛合町にある協栄金属工業は、厨房機器や農機、医療機器などさまざまな機械に使われる金属部品を製造・販売する会社。若手からベテランまで、約80名の社員が生き生きと勤務しているが、同社には、離職率や労働災害、深刻な人手不足に悩んだ時期があった。倒産の危機を乗り越え、安定して黒字収益を上げるまでには、地域の支えと経営層を中心とした社内大改革があった。
第12回「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」審査委員会特別賞受賞

講師： 株式会社長岡塗装店　代表取締役社長　古志野　功
株式会社長岡塗装店　常務取締役　古志野　純子
コーディネーター （前掲）　井上　善海

長岡塗装店は、社員数30名の島根県松江市の塗装店。大型建物・住宅の塗装・塗り替え・リフォーム・橋梁改修・補修などを行う会社。男性の多い職場であり、離職率も高かかったため、65歳以上の再雇用、男性の子育て支援（子供の看護休暇の有給、出産祝い金、保育費用の補助等）を早くから着手し、制度を利用しやすい風土を作ってきた。結果、女性入社希望者も増え更なる支援取組みに発展していった。
第13回「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」中小企業基盤整備機構理事長賞受賞

講師： コーディネーター （前掲）　井上　善海

3社の事例をもとに、人を大切にする企業経営のための成功ポイントをまとめ、明日からの経営に役立てていただきます。

修了証書の交付（Zoom受講者には別途郵送）