中小企業景況調査

中小企業庁及び中小機構では、中小企業の景気動向を総合的に把握することを目的に、「中小企業景況調査」を実施しています。

第165回(2021年7-9月期)調査結果の概要

中小企業の業況判断DIは、足踏みのなかにも、一部業種に持ち直しの動きが見られる。

中小企業の業況判断DIは、全産業でマイナス28.4(前期より2.6ポイント減)と2期ぶりに低下した。産業別に見ても、すべての産業で低下した一方で、製造業、サービス業などで一部の業種が上昇した。2021年10-12月期は、建設業で低下、建設業以外の産業で上昇する見通しとなった。

産業を問わず広がる仕入単価上昇の動き

中小企業の仕入単価の動向を示す原材料・商品仕入単価DIは、全産業で35.4(前期差6.7ポイント増)と、2020年7-9月期以降、5期連続して上昇した。また、産業別に見ると、すべての産業で上昇し、特に製造業14業種のうち、木材・木製品で74.2(前期差11.1ポイント増)と1980年の調査開始以来、最も高い値となった。
【報告書P.13 3.原材料・商品仕入単価DIより】

原材料価格が上昇する中での利益確保が課題

「原材料・商品仕入単価」と「採算」の両方に回答した17,550企業において、「原材料・商品仕入単価」が上昇し、「採算」も悪化したと答えた企業は、前期の2,754企業から3,492企業となり、すべての産業で前期より増加した。また、上昇を続けていた「採算DI」も今期低下し、原材料価格の上昇が採算を悪化させている。また、「採算」が好転、不変と答えた企業からは、利益確保に向けた取り組みが見られた。

調査概要

  • 調査時点 2021年9月1日時点
  • 調査対象 全国の中小企業
  • 調査対象企業数 18,911社
  • 有効回答企業数 18,178社
  • 有効回答率 96.1%

詳細は以下の調査報告書のとおり。

調査報告書

全国の調査結果及び各種時系列データ

時系列データ

1. 業況判断

2. 売上額

3. 経常利益

4. 資金繰り

5. 長期資金借入難易度

6. 短期資金借入難易度

7. 時系列全データ

地域別の調査結果及び各種時系列データ

関連リンク

「中小企業景況レポート」及び「過去の調査結果」について掲載しています。

概要

中小企業を対象に、業況判断・売上高・経常利益等のDI値※を、四半期毎に産業別・地域別等に算出する景気動向調査です。経営者へのヒアリングをベースに算出しています。約80%を小規模企業が占める日本の中小企業構造の実態を踏まえた唯一の調査です。

  • DI・・・ディフュージョン・インデックス。前年同期比または前期比で、「好転」と回答した企業比率から「悪化」と回答した企業比率を引いた数値。

対象企業

商工会議所、商工会、中小企業団体中央会により任意抽出した約19,000社の中小企業(金融機関を除く全業種)。

調査票

業種区分の改定について

日本標準産業分類第12回改定(2007年11月改定,2008年4月調査から適用)に伴い、第112回調査より業種区分を改定しています。また、過去のデータについても新業種区分により再集計を行い、遡及改定を行っています。

中小企業景況調査30周年記念報告書

1980年の調査開始から30年を超えた時点で、改めて「中小企業経営者の姿を映す景況統計として」という視点から、これまでの分析結果を振り返るとともに、2000年以降の調査結果の特徴を明らかにし、中小企業経営に貢献するための活用方法を検討したレポートです。

中小企業景況調査25周年記念報告書

中小企業景況調査は1980年(昭和55年)7-9月期に調査を開始しており、2005年(平成17年)4-6月期をもって、25周年(第100回)を迎えるにあたり、25年間にわたる調査データを、主要マクロ指標との比較、各調査項目間の関連性、地域別動向などの支援から分析し、本調査の特徴や位置づけ、今後期待される役割等について検討したものです。

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