職員インタビュー

中小企業診断士に挑戦。半年間の養成課程で学んだこと

中小企業診断士は、日本で唯一の経営コンサルタントの国家資格です。中小機構では、中小企業診断士の資格取得を推奨しています。そのため、中小企業大学校で半年間に渡り実施される、中小企業診断士養成課程へ職員を派遣しています。2025年に養成課程を修了し、中小企業診断士の資格を取得した安江さんに話を聞きました。

中小機構で働く中で見えてきた自分の課題

神奈川県出身で、大学は農学部でした。小学6年生の時に東日本大震災が起こり、そこから「自分にできることがあるかな」とぼんやり思うようになりました。就活の時に、震災復興を行っている中小機構を知り、志望しました。

2021年に機構に入り、最初に配属されたのは災害復興支援部復興支援課です。1年目は部内全体の総括や復興アドバイザーの業務管理を担当しました。2年目はそれに加えて、自然災害、感染症等の緊急事態に備えて災害計画を策定する「事業継続力強化計画」の事例作成も担当しました。

2023年に九州本部の人材支援部へ異動しました。中小企業大学校の九州校が福岡にあり、そこで企業や支援機関向けの研修を行いました。関東を出てみたいと思っていたので、九州本部はとても楽しかったです。しかし、農学部出身で経営の知識が無い自分の力不足も感じていました。例えば、財務の研修を企画しようと思っても、何をわかっていなければいけないかが、まずわからなかったんです。専門家や講師からの質問に答えられなかったこともあり、もっと勉強しなければと反省しました。

九州本部では、上司などまわりの職員で中小企業診断士の資格を取っている人が多く、その仕事に対する姿勢に憧れていました。九州本部が楽しかったので後ろ髪を引かれましたが、今がいいタイミングだと思い、私も資格を取ることにしました。

多くの学びがあった企業実習

2025年に半年間の中小企業診断士養成課程に参加しました。最初の一ヶ月は座学中心で、コミュニケーションスキル、財務、会計など幅広い知識を学びました。その後、同じ班のメンバーと講師と一緒に実習を行いました。実習では、5回に渡って企業の現場へお伺いし、経営診断を実施しました。

実習で、中堅規模の製造業に行ったことがありました。売上も従業員も多く、こんな立派な企業に診断士の卵が行って何ができるのか、最初は班のみんなが不安に思っていました。しかし、お伺いしてみると多くの企業が共通するテーマにも悩まれており、企業の規模に関係なく共通する課題があることを改めて感じました。一対一で向き合っていくことで、何かしらの支援につながることを学びました。

クラスメイトの皆さんにはすごく仲良くしてもらいました。地元の企業を良くしたいという共通の目的があり、長い時間一緒にいるので、本当に色々な話をしました。年代も20代から60代までと幅広く、金融機関から来ている人が多くて知識も豊富でした。社会人経験が浅い私は、何の武器もない状態で行ったので大変でした。そんな自分が班長をさせていただき、年上も含めて指示を出す経験をして、チームマネジメントの勉強になりました。

若手の挑戦を応援してくれる環境がある

中小企業診断士養成課程を終え、本部の販路支援部販路支援企画課に配属されました。今年度から始まったばかりの海外展開テストマーケティング支援事業を担当しています。中小機構の職員は、何度も部署異動を経験します。そのため、各部門に多様な知見を持った職員が集まり、様々なアイデアを出し合って事業の可能性を広げることができるのだと思います。

機構に入って、やりたいと思ったことは、何でもさせてもらってきました。公的機関なのでもっとガチガチかと思っていましたが、柔軟に、若手の意見を取り入れてくれる組織です。今後も中小企業診断士養成課程で身につけた経験を活かして、幅広く挑戦していきたいです。