職員インタビュー

「転勤直後に発生した熊本地震。本部で重ねた経験が現場の仕事を助けてくれた」総務部 秘書室 宮代 幸惠 2013年入構

入構7年目の宮代さんは、本部での業務を経験した後、九州本部に転勤になりました。九州本部配属の1週間後に熊本地震が起き、初動対応に追われます。
地方の現場経験がなかった彼女を助けてくれたのは、本部で積み重ねてきた事務の知識と人脈でした。宮代さんに当時の話を聞きました。

民間とは違う形で
企業支援がしたい

私はもともと公務員志望で、利益重視の民間企業とは違う形で人の役に立つ仕事がしたいと思っていました。昔、祖父の会社が倒産してしまった話を父から聞いていて、「企業が倒産すると経営者や従業員だけでなく、その家族も大変なんだ」と感じたことも影響しています。それで企業の役に立てる仕事がしたいと中小機構に入りました。

最初の3年は、本部で働いていました。中小機構には我々職員のほか、現場で支援を行う専門家がいます。私のいた経営支援課では、各地域本部の専門家派遣の実績集計やルール管理のほかに、専門家や職員向けの研修手配などを行っていました。

上司や先輩が意見を言いやすい雰囲気を作ってくれていたこともあり、仕事は楽しかったです。中小機構には話しやすい人が多く、入構前に持っていた固いイメージはいい意味で裏切られました。

転勤直後に起こった
熊本地震

いつか地方の現場にも行きたいと思っていたので、九州本部に転勤が決まった時は嬉しかったです。実は、着任して1週間後に熊本地震があり、被災した企業の相談窓口を作ったり、商工会議所等に復興支援の専門家を派遣したりなど初動対応をしました。

当時、九州本部には復興支援の専門家がいなかったので、専門家を登録するところから始めました。そこで、本部で経験した事務的な業務が生かせたと思います。また、本部の経営支援部や復興支援部の職員とも顔見知りだったため、着任早々でしたがスムーズに連携できました。

災害対応と同時に、通常の企業支援も行っていきました。現場の仕事は初めてで、いきなり専門家と企業を回ることが最初はちょっと不安でした。しかし、本部で全国の専門家派遣のとりまとめをやっていたので、ルールや各地の事例は頭に入っています。現場でお話を聞いて「似たような事例があったな」と思い出すと、他の地域本部の職員に連絡して情報をもらいながら支援を行いました。

地方に行って初めて、「本部の経験が現場でこんなに役立つのか」と実感しましたね。最初の部署で、全国の事業部とつながれたことは本当によかったです。それに、九州本部にはたまたま年の近い職員が多くて、すごく仲がよかったのも印象的です。週末は一緒に出かけて九州の色々な場所を知ることができました。

熊本県阿蘇にて、九州本部の仲間たちと

(写真)熊本県阿蘇にて、九州本部の仲間たちと

支援を行う際の職員の役割は、企業の経営課題を専門家とは違う視点で見つけていくことです。実際に支援の現場に入っていくのは専門家ですが、彼らが専門分野に強いからこそ、偏った支援にならないよう職員がバランスを保つ必要があります。一方で、その分野について分からないことは専門家に質問して教えてもらったりしていました。

九州本部ではそうやって協力しながら、企業が変わっていく姿をそばで見られることが大きなやりがいでした。あるとき、支援の最終回で企業の社長が泣いて喜んでくれたんです。支援終了後も自分たちで職場環境を改善し続けておられ、業績も向上されていました。こういう結果が出せる企業をもっと増やす一助になれたら嬉しいです。

これからも新しいことに
挑戦したい

九州本部での3年の業務を終え、今年また東京に戻ってきました。今後、関わってみたいのは創業希望者に対する支援です。すでに創業したベンチャー企業に対する支援は色々ありますが、創業希望者に対する支援はまだ少ないと感じています。新しいことへの挑戦は自分自身にもいい影響があるし、面白そうだなと。今後も、中小機構の各部署で経験したことを生かして、次のステップに進んで行けたらと思います。