職員インタビュー

「東京から熊本へ。地方に転勤して広がった視野」中小企業大学校 人吉校 池田 錬 2015年4月入構

2015年に入構した池田さんは、東京の本部で働いた後、2020年から中小企業大学校の人吉校(熊本県)に勤務しています。
本部と地方での仕事の違いや、それぞれのやりがいを聞きました。

公的機関は息の長い支援ができる

出身は茨城県です。東京の大学に進学し、経済学部で財務会計を学びました。実家が会社を経営していたため、中小企業ならではの苦労を間近で見ており、外から支援することの必要性を感じていました。

しかし、企業数の99.7%を占める中小企業は数が多く、政策的な支援が必要で、民間企業では手が回らないイメージがあったんです。その点、公的機関の中小機構なら、全国のネットワークや総合的な支援メニューを活かして、息の長い多面的なサポートができると思いました。

入構後は、本部の共済事業グループ小規模共済給付課に配属され、共済金の審査業務や支払業務を担当。事前知識はありませんでしたが、OJTの先輩をはじめ周りに十分なサポートをして頂いたおかげで、複雑な制度に関する知識を身につけることができました。

4年後、同じく本部にある共済事業推進部に異動し、共済事業全般を広く担当するようになりました。共済事業は、法律を基に運営するため融通が利かない部分もあるのですが、制約がある中で、いかに加入者のお役に立てるかを考えるのが面白かったです。

コロナ禍や災害時でも変わらない支援を

2020年4月から、中小企業大学校の人吉校へ異動となりました。初めての転勤ということで不安でしたが、同じ部署に人吉校に勤務していた先輩がいて、話が聞けたのでしっかり準備することができました。

大学校では、人材育成に悩む中小企業に向けて、経営者や管理者を対象とした研修を実施しています。また、商工会議所などの支援機関に対する研修も提供。さらに、地域の方に施設を有効活用していただくため、会議室などの貸出しも行っています。

私は現在、業務課に所属し人吉校の予算策定を担当しています。他にも、運営を委託している事業者や、自治体との対外調整など、研修の裏側を支える仕事をしています。

私が赴任したのは、新型コロナウィルスの感染拡大により、全国の大学校で研修を中止している時期でした。その間、安心して受講できる感染症対策や、もしもの時の業務体制などをみんなで話し合いました。その上で7月から研修再開となり、ひと安心できると思っていたんです。

その矢先、人吉市をはじめとした地域は2020年7月の豪雨により、多くの方が被災しました。当時は「研修を続けるより、他にできることがあるのでは」と葛藤しましたが、そんな中でも研修を必要としている方が多くいらっしゃったんですよ。どんな状況でも、中長期的に支援する体制が公的機関には求められているんだと、改めて思いました。

中小機構としては、今回の豪雨災害において、事業再開に向けての仮設店舗整備支援や復興支援アドバイザー派遣などを実施しています。強みである総合的な支援メニューが活かされていると思います。

管理部門で全体を見渡す仕事がしたい

休日にドライブで訪れた宮崎県の高千穂牧場にて。

(写真)休日にドライブで訪れた宮崎県の高千穂牧場にて。

地方に転勤して良かったことは、支援に対する視野が広がったことです。地域特性により企業の事情が異なるため、地方に暮らして実情を知ることが大事だと感じました。また車通勤となり、通勤時間が大幅に短縮できたこともメリットです。

東京にいた時よりも日々のせわしなさが消え、何事にも集中しやすくなったと思います。人吉市はコンパクトな町なので、コミュニケーションの機会も増えました。この環境が、自分には合っていると感じます。

今後は、機構の仕事を広く見渡せる管理部門に行って、色々な事業について学びたいです。管理部門には様々な情報が集中するため、直接関わっていない事業についても知ることができます。機構の業務を俯瞰的に見た上で、自分が関わりたい分野に向けて努力していけたらと思っています。