小規模事業者支援ハンドブック
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80小規模事業者の        事業計画策定支援Ⅰ.経営計画はなぜ必要か~小規模事業者にその気になってもらうために~(1)資金調達に必要経営計画の策定が必要になるのは、まずは資金調達のため、すなわち金融機関から借入をする時です。金融機関は、融資する際に土地を担保にすることが従来からの慣習でした。担保とする土地の価値を基準に融資の可否判断、さらに融資限度額の判断がなされてきました。ところが昨今では、地価の長期的な下落傾向などから、土地の担保価値が揺らぎつつあると言えます。そのため、今後は金融機関の融資の判断において、経営計画が今まで以上に重要視されるようになります。近い将来、経営計画が融資判断のすべてになると思ってもいいでしょう。(2)儲けるために必要(効率的な事業運営のため)小規模事業者の場合、売上は集計していても、どの商品で儲かっているかを把握しておらず、また、特に目標などないという、いわば「どんぶり勘定」の「成り行き経営」のところが少なくありません。見方を変えると、それで事業が続いてきていることは、まだ大いに伸び代があるわけです。一定以上の規模を持った企業は、当然のように計画を立て、いわゆるP.D.C.Aのサイクルを徹底しています。したがって、現在の業績は、「乾いたタオルを絞る」というとろまで手を尽くした結果といえます。それに対して、小規模事業者は、いわば「濡れたタオル」であり、まだ利益を出す余地はたくさんあるということです。これを小規模事業者に理解していただく必要があります。◆収益の源泉を知り、それを効率よく伸ばしていくことを考える経営計画を立てるということは、簡単に言えば「飯のタネ」を知り、それを伸ばすこと第4章

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