小規模事業者支援ハンドブック
48/128

48第3章 小規模事業者の売上向上支援Ⅱ.問題発見・解決のための枠組み1.現状分析の手法売上向上を目指すためには、売上が低迷・減少している原因がどこにあるのか突き止める必要があります。そのための第一歩として、支援先が今どのような状況にあるのか、現状を把握することから始めます。ここでは、より具体的に事業者の現状を把握するための代表的な分析手法を解説します。(1)商圏分析おそらく、多くの人は「商圏」という言葉を知っています。しかしながら、商圏は、漠然としていて分かるようで分からない(特に、誰かに説明しにくい)概念であることから、支援の中で活用することが難しい分析手法といえます。そこで、まずは商圏がどのようなものか、言葉の意味や考え方を理解することから始めましょう。①商圏とは・商圏に影響を 受けやすい業種・商圏に影響を 受けにくい業種店舗商圏商圏外商圏とは、店舗が顧客を吸引できる地理的範囲のこと学校SC役所病院商店街駅銀行店舗・店舗までの距離・心理的な抵抗(線路・道幅・坂・川・渋滞・方角・習慣・競合 等)魅力抵抗吸引力=魅力度÷抵抗力◆商圏とは、店舗が顧客を吸引できる地理的範囲のこと・上図では、点線の範囲から吸引しています(点線の範囲が商圏といえます)◆吸引力=魅力度÷抵抗力・・・商圏を考える上で重要な概念です・魅力には、店舗の魅力、商業機能の魅力、都市機能の魅力があります → 魅力的であるほど(分子が大きくなるため)吸引力が強くなります・抵抗の代表的なものには、店舗までの距離、心理的な抵抗があります → 抵抗力が大きいほど(分母が大きくなるため)吸引力は弱くなります・つまり、商圏は魅力度と抵抗力のバランスの中で形作られているといえます◆上記の考え方に影響を受けやすい業種と、影響を受けにくい業種があります・差別化要素の小さい最寄品を扱う店舗は影響を受けやすく、差別化要素の大きい買回

元のページ  ../index.html#48

このブックを見る