小規模事業者支援ハンドブック
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38第2章 小規模事業者との信頼関係を築くためのコミュニケーションⅣ.「心を動かす」指導員の方が前向きな姿勢を見せることで、「経営指導員の方が来てくれて、元気が出た」「やる気になった」「もう少しがんばってみようと思った」…と思ってもらうことができれば、小規模事業者の方の心が動きます。心に余裕ができれば、人の話に耳を傾けることもできるというものです。キャッチボールをするように、相手の言葉を受け止め投げ返すことで、お互いの思いが重なり合い、いいコミュニケーションが生まれ、信頼関係が築かれていきます。「一緒に頑張りましょう!」という言葉は、この状態でこそ、力を発揮するのです。小規模事業者の方には、「このままではいけない。時代の波に乗らなくては」という焦りと、「今までやってきたのだから、これまで通りでいいじゃないか」という、無理をしたくない思いの両面があるように思います。たしかに、これまではやってきました。でも、これからは…?老舗企業の共通項は、変化と進化を繰り返してきたことと言われます。伝統をしっかりと守り、本質的な物は見失わず、時代の風を読み、波に呑まれることなく、変えるべきところは変えつつブランドを保ち続けているからこそ、老舗企業として今も残っているのです。どんな企業でも、それが小規模事業者であっても、大切なものは変わりません。ぶれずに守るものと、変えていくべきものをちゃんと見極め、今の時代を生きること。そして、それをちゃんと社会に発信し、伝えるコミュニケーションを持つことです。小規模事業者の方々に、ますますがんばってもらおう、事業を継続してもらおうと思うのなら、経営指導員の方がするべきことは「背中を押す」ことです。「できることから、やってみよう」と思わせることです。<キーワード>プラスの言葉で、相手を元気にする会話をしよう!<実践ポイント>(1)プラスの言葉を伝えよう会話の中に、意識してプラスの言葉を使うことで、気持ちを前向きに変えていきましょう。プラスの言葉は、相手を喜ばせ、癒し、励まし、背中を押す言葉。たくさんあるプラスの言葉を、ぜひ、楽しんで使いこなしてください。

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