小規模事業者支援ハンドブック
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第2章 小規模事業者との信頼関係を築くためのコミュニケーション31聴楽敬傾聞しっかり相手に心を開き、耳を傾ける『傾聴』をすることが基本ですが、相手への尊敬をこめて、『敬聴』してみましょう。「教えてください。学ばせてください。」の気持ちで聴くのですから、話を聴きながら、メモをとるなどをすると、本当に真剣に聴こうとしている姿勢が伝わり効果的です。ただし、下を向いてメモをとるばかりではNGです。相手の顔を見て、しっかり話を聴くことを忘れないでください。さらに取り入れたいのが『楽聴(らくちょう)』です。仕事だから、義務として聴く…のではなく、本当に興味を持ち、一生懸命に聴く、楽しんで聴く姿を見せることで、思いがけないことまで聴きだすことができるのです。具体的な聴き方は次に記すとして、楽聴のイメージは、「身を乗り出して楽しそうに聴く」ことです。楽しんで聴いてもらえれば、安心して、どんどん話しやすくなるものです。本音が出るのは、安心して話している時なのです。相手に安心感を与えながら聴くことは、話すことより難しいかもしれませんが、それだけに効果があることなのです。話すうちに、「実は…」と、本音がのぞく時がきたら、しめたものです。ちゃんと聴いてくれる相手だと思えばこそ、本音が出せるのです。そして、この本音は、ふと心を許した時に出てきます。テレビのインタビューでも、カメラのスイッチを切った後に、終わったと安心されるのか本音が聴けたりしました。「時間が無いから、早く話してよ」という思いがあれば、どうしても焦りが出ます。相手をせきたてず、追い詰めず、「あなたの言葉をゆっくり待ちます」の姿勢を見せることが大事です。この心からの声「実は…」を聴き逃さないようにしましょう。

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