小規模事業者支援ハンドブック
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30第2章 小規模事業者との信頼関係を築くためのコミュニケーション<実践ポイント>(1)だれよりも聴き上手になろう自分の話を聴こうともしない人に、大事な話ができるでしょうか?思いこみで話を横取りしたり、わかってもいないのに勝手に理解したつもりになったり、そんな人に相談ができるでしょうか?ちゃんと話を聴いてくれる人は、本当にありがたく貴重な存在です。だからこそ、心をこめて聴く人は愛されます。愛されるということは、相手から信頼され大事にされるということです。小規模事業者の中には、経営計画や棚卸さえ意識になく、「どんぶり勘定」「なりゆき経営」のまま今日まで来た…という方も少なくありません。普通に考えれば、改善しなければいけないわけですが、そうした「しなければならないこと」をせずとも、今日まで何十年も事業が続いてきたのなら、ある意味「あっ晴れ、お見事!」と言えるのではないでしょうか。その経験談やノウハウに、まずはしっかり耳を傾けましょう。相手の話の腰を折らず、興味深く聴きましょう。続きを聴きたいという姿勢を見せ、相手が話す内容に耳を傾けましょう。一代で事業を興した事業主や、何代にもわたって続いてきた老舗商店の社長、Uターンして親の事業を継いだ若手経営者…誰でも、自分には物語があると思っています。その物語を聴くことで、次のヒントが見えてくることを、ぜひ実感して下さい。(2)聴き方の工夫をしよう(傾聴・敬聴・楽聴)小規模事業者の方は、様々な経験を活かして商売をされています。その「知恵と工夫と経験」を聴きだすことで、強みを見つけアドバイスをすることができます。興味を持って聴いていることを表せば、相手も心を開いてくれて、さらに色々な話が聴き出せます。聴き方にもいろいろあり、どう聴くかによって、相手の印象も変わってきます。聞く ⦆  聞こえてくる。物音や人の話を耳でとらえて受け入れる。聴く ⦆  耳を傾けて聴く。聴こうという意志がある。傾聴 ⦆ 耳と心を傾けて熱心に聴く。敬聴 ⦆ 尊敬をこめて聴く。「教えてください。学ばせてください」楽聴 ⦆ 楽しんで聴く。好奇心をもって聴く。「興味があるから聴かせてください」

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