小規模事業者支援ハンドブック
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20第1章 小規模基本法制定の背景と経営指導員の役割や使命お祭り、各種団体にも所属し、活動しています。彼らは、いわば、お金と時間を使って、地域貢献している、素晴らしい若者です。そのような若者たちが、経済面、生活面で地域全体を支える立場にあり、地域にとって大変重要な役割を担っていることは、国会や、経産省、中企庁において多く語られるようになりました。商工会、商工会議所の会員(親会、女性部、青年部)、経営指導員、職員の方々が、必死になって、家業と同等、もしくはそれ以上に力を注いで、地域貢献したからこそ、この程度の疲弊で済んでいるのが、現実なのです。しかし、時代が移り変わり、イベント重視の青年部から、経営重視の青年部に変化しなければなりません。その観点から、青年部は、経営を学ぶ場にしてください。会員および部員減少という、非常に深刻な問題打破には、まず「青年部は経営を学ぶ場」にすることが重要です。第3章にも書かれていますが、青年部は「年収1000万円を目指し、経営を学ぶ場」にしていただきたいのです。このスローガンで、部員増強がなされた事例も数多くあります。そのためには、あらゆる面で、経営指導員の力添えが必要となります。指導員力を用いて、彼らを支援していっていただきたいと考えています。そして、近い将来、親御さんとの会話として、こんな言葉が聞きたいと思っています。「お前も、そろそろ青年部に入って、経営や事業承継の勉強してこい」と。Ⅴ.知的資産経営(無形資産経営)知的資産経営は、小規模企業振興政策において、大変重要な事項になっています。しかし、その意味合いが、特許、商標等と混同されています。父や母の中にある、数多の、「知恵(C)、工夫(K)、経験(K)」を学ぶことが重要です。これは、特許権、商標権に代表される知的財産権ほどの難しいことではなく、もっと日常的な事を指します。以前からある「知的資産経営報告書」ほど、難しいことは、考えないでください。「知恵(C)、工夫(K)、経験(K)」とは、下記のようなイメージです。・お客さんの家族構成を知っている。・お中元、お歳暮には何が喜ばれるかを知っている。・A社への請求は、早急に処理しないと入金が遅れるから注意する。・職人さんが、愚痴を言い出したら、飲みに行って、話をしたら機嫌が直る。・工具の並べ方の工夫で、生産効率を上げている。・朝、昼、晩、商品の陳列を変えている。等々、枚挙に暇がないのです。

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