小規模事業者支援ハンドブック
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16第1章 小規模基本法制定の背景と経営指導員の役割や使命・醤油等の調味料は原価かどうか、理解していないから、いい加減になる。・歩留まりが悪くても、余れば、まかない料理になるから、自分たちで食べるから、まあ良いかと思って仕入れている。・廃棄するものを考慮に入れていない。仕方ないと思っている。・ビールの伝票数字は、実際とは合うはずがない。親父経営者が自ら飲んでいる場合があり、きちんと把握していない(したくない)。 毎月、きちんと管理しただけで、5%から10%程度、仕入れが下がった事例は数多くあります。信じがたいかもしれませんが、管理しただけで、この数字を出しました。 「自分でもびっくりしました。本当に簡単でした。管理しただけです。」(飲食店経営者の生の言葉)☆建築、工業関係 「我々、職人は、万一のために余分に在庫を持っていなければならない。」とよく聞きます。果たしてそうでしょうか? 確かに、全くないことはないと思います。しかし、私が訪問させていただき、調べた(過去2年分程度の伝票)限りでは、殆どその万一を見たことがありません。過去2年起こらなかったのだから、と言っても、なかなか聞き入れてはもらえません。 そこで、仕入れの際に、もっと精査して仕入れることを提案しました。精査し、歩留まりを考え、時には仕入れ先を変更することも必要です。 そして、最も大事なことは、ご自分や、現場職人にいつも、「材料は、これだけしかない」と言い続けることだと伝えました。人間は、「これだけしかない」と言われると、これだけで完成させなければならないという気持ちになり、頭が動き、工夫を始めます。その結果、その事業所の在庫が激減し、業績が回復したことは、言うまでもありません。 よく聞く言葉として、「腐らない」、「大量に仕入れるから安い」、「いずれ使うから」の三つがあげられます。しかし、在庫が風景化していますから、管理していませんから、すでにある物をまた仕入れたりしています。 俠気のある経営者ですから、業者から頼まれると、現場が決まっていないのに、仕入れてしまったりします。その気持ちはすばらしい事でしょう。理解はできますが、それが経営の足かせになっているのであれば、改善しなければなりません。棚卸しの極意、それは「棚を減らすこと!」在庫を保管する棚や、倉庫、冷凍庫等が必要以上にあるから、仕入れるのです。保管場所がなければ、仕入れられません。倉庫に、資材置き場に、冷蔵・冷凍庫に、5%から10%位の「不良在庫」や「過剰仕入れ」をしていませんか?それをやめていきましょう。仕入れが減った分、お金が生まれます。毎月、きちんと管

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