小規模事業者支援ハンドブック
123/128

第5章 地域資源を活用した商品開発とマーケティング支援123のだということ、それが人と人が行うビジネスというものであることを支援者も常に肝に銘じておかなければなりません。だから、他の企業に商品を売り込むという「販路開拓」では、何より当たり前のことができる会社かどうかを支援者はチェックしてあげなくてはなりません。例えば、営業(展示会・商談会も含め)で配布する名刺やパンフレット、食品の場合には試食などの量、質ともに考えられていなければなりません。3日間ある展示会でも2日目で「名刺が切れた」「パンフレットが足りなくなった」とする企業は決して珍しくありません。それではせっかくの機会を無駄にすることにもなりかねません。また、営業相手は興味があればこちらから渡した名刺に書かれたHPを必ず訪れます。そしてメールで問い合わせをするのは当たり前です。そうすると会社に最低限のITリテラシーが備えられていなければなりません。最低限恥ずかしくないHPの作りをしていなければなりません。社長の名刺にメールアドレスがありながら、社長は一切メールをしない、ということではいけません。逆に、営業(展示会・商談会)で貰った名刺に全く連絡を取らない、若しくは1週間以上もほったらかしにしてはいけません。つまり、商品力以外での失注原因は無くさないと勿体ないという話です。(2)専門企業の強みを活かした提案ができるかこれまでにない商品で、しかも独自技術に守られたものは当然ながらに強いと言えます。地域資源活用認定企業にはその様な会社が幾つかあります。例えば、山形県寒河江市にある佐藤繊維㈱は、1グラムの綿から52メートルの極細糸(モヘア糸)を製造する技術があります。この技術により世界のトップラグジュアリーブランドと呼ばれるエルメスやニナリッチなどと取引を行っています。また、愛知県名古屋市にある愛知ドビー㈱は、独自の鋳造及び機械加工技術により鋳物ホーロー鍋(商品名:バーミキュラ)で世界初の無水調理を実現しました。発売当初は製造が追いつかず10カ月待ちの状態にありました。佐藤繊維㈱のモヘア糸愛知ドビー㈱のバーミキュラ

元のページ  ../index.html#123

このブックを見る