小規模事業者支援ハンドブック
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第5章 地域資源を活用した商品開発とマーケティング支援113ム理論は特にハイテク商品で語られますが、新商品が市場に浸透する道筋を示した意味で、地域資源活用企業にとっても応用したい考え方です。特に近年は良くも悪くもフェイスブックやツィッター、ラインなどのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)全盛の時代です。SNSでの良い評価、悪い評価が消費者の購買行動に大きな影響を及ぼします。2.商品市場地域資源活用事業の主たるプレイヤーであるメーカー企業は市場を通じて顧客に商品を提供します。メーカー企業がネットショップを開設する、直売店を持つなど直接顧客に販売する場合もありますが、多くは既存流通業(販売店等)の販売力を利用します。流通業に商品を卸す場合、支援者はその構造を理解しておく必要があります。小売店はメーカーとの直仕入を行うこともありますが、一般には卸売業者を活用し、取引を簡素化します。たくさんのメーカーとモノ(物流)やカネ(商流)のやり取りを行うより卸売業者にその機能は任せ、顧客への販売に集中する方が合理的である場合が多いからです。そのため、地域資源活用企業の販路開拓先には卸売業者が挙がることがしばしばです。卸売業者も業種・業態別に異なります。一方、以下では業種・業態別にエンドユーザーとの接点でもある小売業等の特徴を簡潔に押さえておくこととしましょう。(1)通販市場通販市場と言うと真っ先に思い浮かぶのはEC(ネット通販)です。楽天(総合仮想商店街)やケンコーコム(医薬品通販サイト、健康食品)、ネットスーパー等が地域資源活用企業の販路先に名前が挙がります。一方、カタログ通販市場も依然として堅調です。千趣会(ベルメゾン)、ニッセン、ベルーナが衣料3強です。さらにテレビ通販は急成長市場です。ジャパネットたかた、QVCジャパン、ジュピターショップチャンネルといった企業が有名です。(2)コンビニ市場かつて群雄割拠の状態にあったコンビニは現在、セブンイレブンジャパン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクスの4社でシェア約8割を占める寡占化市場となっています。最近の動向として、各企業がそれぞれに差別化を図っており、独自色を打ち出す必要から地域限定商品の開発志向が高まっています。これは地域資源活用企業にとってチャンスです。(3)ドラッグストア医薬品の高収益を武器に食品を廉売し顧客を呼び込むビジネスモデルが主流です。その

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