小規模事業者支援ハンドブック
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110第5章 地域資源を活用した商品開発とマーケティング支援物でありながら老朽化が進み利用されていませんでしたが、その倉庫を活用したクラフトフェア型イベント「匠ぷらっとSHOPS」を平成15年11月に開催します。交流イベントでチームの人的ネットワークが徐々に広がり始めます。翌16年4月、初めての出店者である洋装&雑貨の店「すみれ洋裁店」がオープン。のち日本装飾美術学校の教員等によるガラス工房「淡々」も開設されます。そして、現在・・。下諏訪町の取組みは「人が人を呼び、店が店を呼ぶ」と言えるものです。成功要因はまさに、①この活性化活動に参画した一人一人が自主的・自立的に行動したこと、②彼ら一人一人が他者との交流を通じ、人的ネットワークを広げることに尽力したこと、③そして、多人数から成る組織を効率よく動かし、場当たり的な活動を排除するため、コンセプトや基本ルールなどをしっかりと共有したこと、などが挙げられます。支援者が企画する地域活性化策は、その人が異動したりすると継続性に欠けるという場合がしばしばあります。地域活性化の道のりは長いことを認識し、支援機関は個人ではなく組織としてこれに対応する必要があると言えるでしょう。Ⅲ.顧客・市場地域資源活用事業を支援するに当たっては、需要開拓のターゲットである「顧客」と「市場」への理解が欠かせません。地域資源を活用する新商品・サービスの多くは「この世にこれまでになかった」というレベルのものよりは、むしろ既存のものとの類似性を認めつつ、しかし差別化を図っているという内容が多く、そこではマーケットインと呼ばれる顧客(エンドユーザーと販売店)のニーズを理解したモノ作りが求められます。それは「顧客が欲しいものを作る」という考え方です。Ⅳ.部で説明する「マーケティング」はそれを実現するためのプロセス・仕組みであり、一般に「売れる仕組みづくり」とも呼ばれます。1.顧客顧客理解の第一歩は、嗜好性やその購買意思決定プロセスを理解することです。(ターゲットとする)顧客がどの様なことに興味を持っているか、どの様なライフスタイルの実践を意識しているかは購買行動に大きな影響を及ぼします。食品の場合、個人の好みの問題は大きく、ファッションの場合、時代時代のトレンドが大きく影響します。一方、後者の購買意思決定プロセスで最近主流となっている考え方がAISCEAS(アイシーズ)です。(右表参照)

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