小規模事業者支援ハンドブック
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第5章 地域資源を活用した商品開発とマーケティング支援109が発足します。委員会は「住民参画」と「公民協働」を理念とし、13もの下部グループが作られますが、その内の一つに中心商店街を活性化させることを目的とした「匠の町しもすわ・あきないプロジェクト」がありました。中心商店街の活性化といえばそこにいる商店の代表者等だけで組織されるのが通常ですが、このプロジェクトの代表に選ばれたのは地元に立地するメーカーに勤めるサラリーマンの原雅廣氏(現在、NPO法人匠の町しもすわあきないプロジェクト専務理事)でした(つまり「ヨソモノ」です)。「匠の町しもすわ・あきないプロジェクト」では、「精密技術で培った「匠」をベースに、ヨーロッパの様な職人、マイスターが集う工房街を作ること」をコンセプトに地域活性化への取組みが始まります。ここで支援者の皆さんに倣って欲しいのは、コンセプトを明確にし取組みを始めたことばかりでなく、はじめに会の基本ルールをきちんと定めたことです。地域の人・身内意識が強い人達が集まる会合はどこかルーズになりがちです。例えば皆さんの機関にある青年部活動も往々にしてこういう傾向であるところが多いのではないでしょうか。強い組織を作るにはやはり「けじめ」が大事です。そして基本ルールを定めたなら、それをしっかりと守っていく組織の文化を作り上げることがさらに大切となってきます。(匠の町しもすわ・あきないプロジェクトの基本ルール)①責任を持って提言し活動する②学習しながら計画的に活動を進める③自分にあった無理のない活動をする④互いの立場を尊重しプライバシーを守る⑤活動は仲良く、和やかに、楽しく進める⑥集合時間等、約束の時間を守るほか、「提言も重要だが活動をしていくことに重きを置く」、「結論を急がず納得のいくまで議論を深め、合意後はそれを尊重し責任を負う」結論から先に申し上げますと、平成23年に、下諏訪町の中心商店街である御田町商店街の空き店舗はゼロになりました。取組みの始まりは、町内の商店や住民に呼びかけて廃材を集め、それを利用した空き店舗のメンバー自身による改築でした。そこは、地元陶芸家の作品やクラフトなどを並べ販売する場であるとともにチームの活動拠点となりました。次に仕掛けたのが交流イベント。商店街の外れにあった繭保管庫は価値ある歴史的建築

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