20180301
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人脈を一生の財産に中小企業大学校東京校「経営後継者研修」在校生・卒業生人が集う景気動向ベア検討企業 %で過去最高年度の賃金動向労働力定着・確保が主因資源発掘し魅力発信を観光活性化フォーラム開催東京都下町の技術と創造性アピール世界で最も細い輪ゴム人工筋肉スーツなど町工場見本市件を認定新連携、農商工連携中企庁 国内景気は拡大傾向が続いている。帝国データバンクが実施した「TDB景気動向調査」(2018年1月~日実施)によると、機械類を中心に製造業が好調なことに加え、寒波による季節需要の増加なども寄与し、1月の景気DIは前月比0・2㌽増の・1と8カ月連続で改善、年5月の調査開始以降で最高を記録した。 中国や米国への半導体関連や機械の輸出増加が継続したほか、製造業の好調が部品や測定器の製造、サービスにも波及した。 サービス業の景気DIを詳しくみていくと、「情報サービス」は、働き方改革や省力化需要などの高まりを受けた先端技術開発の案件が追い風となった。また、長時間労働を是正する動きが広がるなか、「人材派遣・紹介」は、人手不足が深刻な建設業や運送業に加え、業績好調な製造業向け需要が膨らんだ。さらに機械修理や自動車整備の需要が旺盛だったほか、企業業績の改善を背景にビルメンテナンスの景況感が改善した「メンテナンス・警備・検査」などが上向いたことで、サービス業全体の景気DIは2カ月連続で過去最高を更新した。 しかし、人手不足の深刻化は企業活動にも影響を与えてきている。企業の半数超で人手が足りないと感じているなか、景況感の高かった「情報サービス」では、正社員の雇用過不足DIが・1と過去最高を更新。企業からも「人手不足で今後展開していきたい案件に参入できていない」(ソフト受託開発)といった声も聞かれる。 他方、景気に対するマイナス要因も顕在化した。葉物野菜の高騰などが飲食料品関連業種の景況感を押し下げたほか、燃料価格の高騰から貨物自動車運送や一般乗用旅客自動車運送などの景況感が悪化した。運輸・倉庫業は、製造業の好調などによる荷動き増加を背景に、年末需要も重なった年月は景気DIが過去最高を更新していたが、一部で大雪による混乱もみられ、9月以降続いている軽油価格の連続上昇や人手不足の深刻化が響き、7カ月ぶりに悪化した。 今後の国内景気は、好調な中国などへの輸出や、製造業を中心とした堅調な設備投資など企業部門の好調が継続し、拡大基調で推移すると見込まれる。また、日本国内や米国の税制改革および年月に予定される消費税率引き上げに伴う駆け込み需要は景気にとってプラス材料となろう。 他方、今後の景気にはリスク要因も多い。深刻化する人手不足による悪影響に加えて、欧米の金融政策や為替市場の動向には注視する必要がある。今後の景気動向にとって個人消費の本格的な回復が一段と重要性を増すとみられる。なかでも、物価の上昇を上回る賃上げを通じた実質可処分所得の増加がカギとなろう。 こうしたなか、政府は賃上げを行った企業に対する優遇措置を盛り込んだ税制改革を打ち出しており、賃金改善の動向が注目される。帝国データバンクの調査によると、年度の賃金動向について、過去最高となる企業の・5%が正社員の賃金改善を見込んでいた(「2018年度の賃金動向に関する企業の意識調査」年1月~日実施)。また、賃金改善の「ある」企業の割合が「ない」企業の割合(・4%)を・1㌽上回っており、年度の賃金動向はおおむね改善傾向で推移するとみられる。 改善内容においても、「ベースアップ」(ベア)を考えている企業が・4%に達し、過去最高となった。その結果、年度の企業の総人件費は前年度より2・%増加すると見込まれ、従業員への給与・賞与は約3・7兆円増加すると試算される。 賃金改善の理由では「自社の業績拡大」と回答した企業は・0%で5年ぶりに増加したものの、「労働力の定着・確保」をあげた企業は8割に迫る・7%と過去最高を記録している。企業が賃上げを実施する背景には、業績の回復に貢献する従業員への還元を進める企業も増えてきたが、人手不足が長期化するなかで労働力の定着・確保を第一に捉えて実施する傾向が一段と強まっていることが浮き彫りになっている。 今後の景気拡大が持続するためのカギとなる個人消費について、「中小企業およびそこで働く従業員にとっては可処分所得の減少が続いており、それを上回る賃上げがなければ個人消費につながらないだろう」(一般貨物自動車運送)といった声も企業からあがっている。賃上げの基盤となる企業業績が上向く経済環境とともに、実質可処分所得の増大に対する重要性が一段と増しているといえよう。(帝国データバンク産業調査部情報企画課)(2)第1211号2018年(平成30年)3月1日(木曜日)熱のこもったグループディスカッション講演する山田氏「フラワーメリーゴーラウンド」のブース 経済産業省中小企業庁は2月9日、異分野連携新事業分野開拓計画(新連携)件、農商工連携事業計画件、計件の事業計画を認定した。いずれもそれぞれの法律に基づき、地域の経済産業局が認定した。 新連携は、中小企業が事業分野を異にする事業者と連携し、その経営資源を有効に組み合わせて新事業活動を行うことにより、新市場創出、製品・サービスの高付加価値化を目指す取り組み。農商工等連携は、中小企業と農林漁業者が有機的に連携し、それぞれの経営資源を活用して行う事業計画。 いずれも認定を受けると、中小機構の専門家によるハンズオン支援や日本政策金融公庫による低利融資、中小企業信用保険法の特例などの支援を受けられる。 今回、認定された事業計画の事業者と事業テーマは次の通り(事業者名、所在地、事業テーマの順)。◇ 【新連携】 ▽toor(福島県三島町)、佐久間建設工業(同)=センサーとビッグデータ自動解析技術を組合せた道路の劣化診断サービス事業▽花火創造企業(秋田県大仙市)、シンタ(秋田市)、オクトライズ(同)、小松煙火工業(大仙市)=〝大曲の花火〟の技術ノウハウを盛り込んだ『花火演出トータルプロデュースサービス』の提供事業 ▽ボルテックスセイグン(群馬県安中市)、トムスシステム(前橋市)=省人物流管理パッケージサービスの事業化―無人フォークリフトを活用した自動荷役システム運用▽グローリーハイグレイス(群馬県高崎市)、エルスピーナヴェインズ(同)、クシダ工業(同)=公共路線バスのオープンデータを活用したIoT多言語観光情報ワンストップサービスの事業化▽エルブズ(東京都渋谷区)、池田ケーブルネットワーク(徳島県三好市)=AI技術と仮想地域通貨による過疎地高齢者生活支援サービスネットワークの実現 ▽本間商会(名古屋市)、ワイテック(愛知県清須市)=バリ取り自動化コンサルティングと遠隔地からのロボットティーチングサポート事業▽ヤマガタヤ(名古屋市)、ズームスケープ(滋賀県大津市)、さくら工房(名古屋市)=IoTを活用した住宅建築現場の壁面計測からサイディング加工までのサービス開発・事業化▽勅使川原産業(愛知県あま市)、スナップショット(名古屋市)=クラウドを活用した運送ドライバー向け眠気検知サポートサービスの開発・展開事業 ▽京都科学(京都市)、ステークホルダーコム(大阪市)=患者シミュレータを基盤とした医療分野のシミュレーション教育支援サービスの事業化▽石井事務機センター(岡山市)、ビジネスセンター岡山(同)=中小企業の働き方改革を支援する「ワクスマ・テレワーク」サービスの事業化▽フィールフィールド(広島市)、システムフレンド(同)、メディアブレイン(甲府市)=骨格特性測定装置を活用したランナー向け会員制情報提供サービスの事業化 ▽デンタス(徳島市)、MMラボ(同)=歯科医院向け入れ歯の素材から選択できるアプリケーションを活用したサービスの開発・提供▽Fusic(福岡市)、クロスコンパス(東京都千代田区)=AIアルゴリズムを実装した、仮想デバイス作成サービスの開発と提供▽クラスタス(長崎県南島原市)、白洋社(同)、コクリエシステムズ(同)=個人間で衣類等のシェアリングが可能なファッションSNS「フロムミー」の開発と提供▽零SPACE(大分県別府市)、アドコンセプト(大分市)=公共工事に不可欠な「工損調査」に係るITを活用した業界初トータルサポートサービス「調査員ぷらす」アプリの開発・事業化 【農商工連携】 ▽サンヨー工業(北海道北見市)、希来里ファーム(北海道津別町)=じゃがいも生産現場の省力化に対応した「石対策培土取付ブラケット」の開発、製造及び販売事業▽一八興業水産(北海道岩内町)、本堂秀利(同)=ニシンとトマトの加工品開発及び製造工程の機械化による生産性向上事業▽丸勝(北海道帯広市)、有機実業(同)=十勝ロイヤルマンガリッツァ豚を使った加工食品の開発、製造及び販売▽なんぶ農援(青森県南部町)、青森なんぶの達者村(同)=青森県南部町が主産地のゼネラル・レクラーク(西洋梨)、アンズを使ったドライフルーツ、ピューレ、ゼリーの開発、製造、販売及びブランド構築事業▽ゆう幸(秋田市)、くら吉(秋田県仙北市)、たじゅうろう農園(同上小阿仁村)=高品質な「食用ほおずき」の特徴を生かした「涼味菓子」等の開発、販売 ▽田園プラザ川場(群馬県川場村)、川田牧場(同)=川場産生乳100%のフレッシュチーズの開発と販売▽安行グリーン(埼玉県川口市)、エム・コーポレーション(同)=防塵・防水パソコンと既存設備を活用したクラウド管理による施設園芸管理システムの開発、および栽培データ活用による生産性向上と苗木の付加価値向上▽竹若(東京都中央区)、堀川園(静岡県菊川市)=静岡県産「かぶせ深蒸し茶」と「出汁」を活用した商品の開発および販売 ▽イノチオアグリ(愛知県豊橋市)、イノチオみらい(同)、イノチオ農芸(愛知県田原市)=施設園芸用複合環境制御システム等の開発・製造・販売事業▽COARSE STARS(愛知県岡崎市)、小久井農場(同)=澱粉質の高い小麦を使用した自然風味のサブレ等焼き菓子の製造・販売事業▽大北食品(京都府亀岡市)、金武養鰻場(沖縄県金武町)=新鮮で安心安全な国産ニホンウナギを活用した新商品の開発・製造・販売▽マリヤ医科興業(兵庫県豊岡市)、浜坂漁業協同組合(同新温泉町)=マイクロナノバブル鮮度維持装置を活用した活魚流通システムの開発・販売▽ニシキ醤油(奈良県斑鳩町)、ベルセゾンファーム(北海道幕別町)=有機原料と地場醤油酵母菌を活かした家庭用等醤油調味料シリーズの開発、製造、販売 ▽ケイズ(鳥取県米子市)、富ますシルクファーム(同)=ITを活用した圃場管理・栽培施設の新たな農業オペレーションシステムの開発・販売とイチゴ観光農園の事業化▽神石高原ティアガルテン(広島県神石高原町)、仙養(同)=広島県神石高原町産のリンゴのシードルとニューピオーネのスパークリングワインとドライフルーツの開発事業▽東邦工業(広島市)、とびしま柑橘倶楽部(広島県呉市)=FA(ファクトリーオートメーション)技術の活用による柑橘類加工装置の開発・販売事業▽四国ケージ(愛媛県四国中央市)、高島産業(高松市)=殺虫剤等化学薬品が残留していない鶏糞を活用した臭いの少ない堆肥の開発・製造・販売▽トヨシマ瓦店(愛媛県西条市)、赤石の泉(愛媛県四国中央市)=瓦の破砕(セラミック礫)を活用した土を使わない盆栽及び樹木の開発・製造・販売▽環境と開発(熊本市)、バンブーフロンティア(熊本県南関町)=地理情報システム等を活用したクラウド型竹林情報管理システムの開発とサービス提供事業▽オーケープランニング(熊本市)、なかはた農園(熊本県山都町)=イチゴ等の出荷作業を支援する最適重量ナビゲーションはかりの事業化 中小機構は2月日、東京都港区のアジュール竹芝で中小企業大学校東京校の研修会を開いた。同校が開講している経営後継者研修の一環として、毎年実施している在校生と卒業生の合同研修会で、今年は第期の在校生人と卒業生106人の計130人が参加。基調講演やグループディスカッションを通して知恵や経験を共有し、経営感覚に磨きをかけた。 基調講演は、著名人のイメージコンサルティングを手がけるユニプロスの越智由美社長が登壇。「これからのビジネスリーダーに不可欠な5つのチカラ」をテーマに、人から求められるビジネスパーソンになるための秘訣を伝授した。 同氏は経営者の心得として必要なのは、自己演出力、察知力、人間力、精神力、バランス能力の5つだと表明。「人から好印象を抱かれればビジネスもうまくいく」として、表情や立ち居振る舞いのほか、相手を褒め、話をよく聞く素直で謙虚な姿勢が基本だと指摘し「相手から求められたことを迅速に返すクイックレスポンスや、必要なときは自分のスタイルを貫くぶれない姿勢も大切だ」と語った。 さらに「ビジネスがうまくいっている人は仕事の優先順位や自己イメージがはっきりしている。未来志向型で得意分野があり、周りから協力を得る力を持っている。体型維持など自己管理能力に長けていて、健康管理にも気を使っている」とし、「経営者の魅力が人を動かし企業を成長させる。ぜひ自分の魅力づくりに5つの心得を活かしてほしい」と呼びかけた。 グループディスカッションは「OBから学ぶ経営の現場と後継者のあり方」をテーマに、参加者が班に分かれ、円卓を囲んで110分間の意見交換を行った。議論の進行と要点を書き出す書記役は在校生が担当。「現場の職人や古参の社員らとうまくやっていくには」「自分の親である社長と意見が合わないときはどうすればよいか」など、後継者らしい悩みについて卒業生の経験談を聞きながら解決策を話し合った。 ディスカッションのコーディネーターを務めたBMネットワークの高橋茂人代表は「大学校で学ぶ一番の財産は、同期や研修で知り合う卒業生とのネットワークだ。卒業後もお互いの企業を訪ね合い、それぞれの社員同士の交流を広げてほしい」と強調した。 参加者のうち、秋田市から駆けつけた防雪・防風製品を製造する日本機械工業の伊藤暢代表取締役会長は経営後継者研修第1期の卒業生。「僕らの世代は仕事を見て覚える時代だったから、大学校で知り合った仲間の知恵を借りながら経営を乗り切ってきた。歳のいまも年に一度の交流会で同期生に会えるのが楽しみ」と笑顔で語った。鹿児島県奄美市から研修に参加する在校生、奄美大島海運酒造の渡高康氏は「黒糖焼酎作りが家業で、いずれは後を継ぐことになる。研修で知り合った人は一生の財産になりそうだ」と目を輝かせた。 中小企業大学校の経営後継者研修は全国から集まった中小企業の後継者がカ月間、自社を離れて通学や寮生活をしながら、経営に必要な知識や基本的能力を実践的に習得する。年以上の歴史があり、卒業生は750人以上に及ぶ。 東京都は2月7日、東京都千代田区のサピアタワーで「観光活性化フォーラムTOKYO2018」を開いた。都市部だけでなく、丘陵地や島しょ部など変化に富んだ都内各地域の特徴を活かした魅力ある観光資源を発掘し、地域の活性化やまちづくりに役立てるのが狙い。講演会と観光情報交換会・相談会の2部構成で、都内の観光関連団体や民間事業者ら約200人が集まった。 第1部の基調講演の講師は、元講談社編集者で美術評論をはじめ多方面で活躍するタレントの山田五郎氏。「2020年を見据えたこれからの観光まちづくり」と題して東京五輪・パラリンピック以降も東京の魅力を発信するヒントを語った。 同氏は「観光振興のため東京都に足りないものは5つ星ホテルとフリーWi―Fi(ワイファイ)だ。トイレや出口などのピクトグラム(絵文字)や地名表記も統一されていない」と指摘したうえで、「観光地を1回訪問して終わりではなく、何度でも観光に来てくれるリピーターを増やす取り組みが必要だ。一案として、日本は医療水準が高いので人間ドックなど診断や治療を専門に行う医療観光などが有効ではないか」と提案。「観光資源は特別なものではない。住人が住みやすく楽しい街なら自然に人が集まるはずだ」と締めくくった。 東京都の事業と連動して観光振興に取り組んでいる地域の事例発表も行われ、地域資源発掘型実証プログラム事業では、墨田区観光協会の伊丹信夫事業課担当課長が「すみだものづくり修楽旅行・体験旅行実証事業」を紹介した。 同氏は「江戸の伝統を伝える墨田区内の中小製造業は大事な観光資源。和菓子づくりなど外国人や若者たちが楽しみながらものづくりを体験できるプログラムを地元の中学生に発掘してもらった。さきほど山田講師の助言もあったが、訪問者だけでなく、住んでいる人たちも楽しめる内容にしたことがポイントだ」と強調した。 観光まちづくりアドバイザー派遣事業では、神津島観光協会の柏木紗理子企画マネージャーが登壇。島の特産品である金目鯛と明日葉をベースにした「島スープ」を商品化したこと、古くから島民の信仰を集めている「百観音」や島の星空の美しさを体験する「神津島まるごとプラネタリウム」など新たな観光資源として売り込んでいることを紹介し「ぜひ一度遊びに来てください」とPRした。 第2部は、都内各市町村の観光関連団体がブースを開設して事業計画や観光素材などをアピール。自身の経験を東京都観光まちづくりアドバイザーとして活かしている今村まゆみ(情報発信)、三好崇弘(地域の合意形成)、渡邊知(マーケティング)の3氏によるミニセミナーや個別相談会も行われた。 東京都葛飾区と東京商工会議所葛飾支部は2月8、9の両日、東京都千代田区の東京国際フォーラムで「第4回町工場見本市」を開催した。同区内や近隣地域の中小製造業者が下町工場の技術を駆使して製作した創造性にあふれた商品を紹介するイベント。今回は他業種からの企業・団体が参加し、バイヤーをはじめとした来場者に自慢の品をアピールした。 太さ0・2㍉㍍のシリコンゴム「かつしか極細輪ゴム」を出展したのは精工パッキング(葛飾区)。一般的な輪ゴムの太さは平均約1㍉で、世界最小の太さという。同社はゴムや樹脂などを型抜き加工する町工場で、製品はエアコンなど家電の部品などに使われているが、「一般消費者向けの製品も作りたい」(平井秀明社長)と試行錯誤の末、極細輪ゴムの打ち出しに成功した。高い打ち抜き技術を持つ同社ならではの製品だ。軽くて細いので、マスクの耳かけ用や傷口に当てたガーゼを止めることなどに使えば痛さを感じずに長時間使えるという。 腰補助用のウエアラブル型ロボット「マッスルスーツ」はイノフィス(新宿区)が開発した。東京理科大学発のベンチャーで、リュックサックのような外観で内部に空気圧式の人工筋肉がセットされている。事前に空気を注入して装着し、スイッチを入れると人工筋肉が強く収縮して足腰の負担を軽減し、重い荷物の上げ下ろし作業を補助する。すでに一部の介護施設に導入され、高齢者が車椅子からベッドへ移乗するときなどに重宝されており、工場や農業の現場などでも労災リスク低減や雇用環境改善に役立ちそうだ。 カラフルな花の鉢植えで埋まった「フラワーメリーゴーラウンド」は、水やりや施肥が自動的に行われる戸外用の花壇だ。200㍉㍑を貯水できる円筒形のタンクの側面にポケットがあり、直径・5㌢㍍の鉢植えを104個セットできる。それぞれのポケットには小さな穴があって、あらかじめ設定された水遣りプログラム通りに給水が行われる。給水の動力はタンク上部に設置されたソーラーパネルによる発電だ。 プロジェクトチームの一員、サンエービルドシステム(葛飾区)の前田嘉人専務取締役は「JR亀有駅前に1台設置して実証実験中。来春の販売を目指す」と話した。 会場内のオープンシアターでは、識者による特別講演や出展者のプレゼンテーション、葛飾発事業の将来を展望するパネルディスカッションも実施。8日の特別講演には元銀行員で作家の江上剛氏が登壇。「これからの日本経済と企業の進むべき道」をテーマに講演し、「日本には図面を見ただけで立体図がイメージできる高いスキルを持つ職人が多い。これからのモノづくりはこうした職人たちの技能を活かして付加価値の高い製品を創ることだ」とエールを送った。

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