20150915
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インフォメーション随 想倉部 行雄「闇」を探る「医療機器・ものづくり商談会」開催関東経産局 計件の商談実施「人生で何を貯めますか?」参加者が考え、語り合うセッションビジネストで開催中小機構「オプトベンチャーズ1号」に億円出資若手起業家・杉山氏大いに語るStartup GRIND Tokyoがイベント 本欄で「闇」を主題に取り上げたのは、年前の8月に書いた「〝真の闇〟体験の思い出」である。 それは、私の高校(旧制)時代、アルバイトでふるさと能登半島の中央に位置する炭鉱の坑内で作業中、突然カンテラが消えた時の恐怖を綴ったものだ。 以来、私は「闇」というものに興味を持ち、新聞の記事などで、その活字を追ってきた。 今回は、それら収集の一部を紹介するものである。 ただ、今、ふと「闇」という事で思い出すのは、年程前、訪中をした時、南へ向かう上空から見た首都北京の夜景である。それは、ほんの一点の明かりを除き、ほとんど「闇」の状態だった。「100万ドルの夜景」という言葉から連想されるイメージに対し、まさに「1ドルの夜景」では?と思わずつぶやいてしまうほど暗かったのだ。 それでは、まず、「句や歌」で「闇」がどのように扱われているのか、調べてみようと思う。その主な例を挙げれば以下のとおりである。 ▼「蛍や闇無かりせば恋すまじ」(北嶋克司)▼「ふくよかな闇とうつろふ蛍の夜」(黒田国義)▼「自分史に書けぬ自分の木下闇」(水野秋夫)▼「戦争をやりたい国へ五月闇」(三浦大三)▼「星が逢う七夕さえも介護にて吾は暗闇に巡視する」(野中泰佑)▼「ほんとうの闇が欲しいと思いつつ街灯の下の蟻を見ており」(橋本恵美) 次は、新聞や雑誌、書籍のタイトルの中で、どんな「闇」がうごめいているか、その表現の例である。▼「陰謀は暗闇の底に深く沈み込んで…」(藤川桂介「陰謀の日本史」)▼「闇を宿す反転の背中」(鷹野隆大・日経新聞・平成年7月7日)▼「神田死刑囚の刑執行―闇サイト殺人、中心的役割」(日経新聞・平成年6月日)▼「三島由紀夫、ユーミン、松本人志で読み取る〝心の闇〟」(週刊文春・平成年6月日)▼「映画『パージ』米社会の闇を痛烈に風刺」(朝日新聞・平成年7月日)▼「利休の闇」(加藤廣の著書)▼「『名ばかりの管理職』残業の闇」(朝日新聞・平成年4月3日)▼「濠の闇、のたうつ兵士、命の軽さ」(朝日新聞・平成年6月日)▼「深い闇、捜査混乱―ロシア野党指導者暗殺1か月」(毎日新聞・平成年3月日)▼「暗闇に光る小刀の迫力―車谷長吉さんを悼む」作家・万城目学(朝日新聞・平成年5月日)▼「闇試合―第期囲碁名人戦第6譜」(朝日新聞・平成年6月日)▼「原子力の深い闇」(相良邦夫の著書) 次は、「闇」に関する〝収集〟ではなく、「ことわざ大辞典」(小学館)からの〝抽出〟である。その主なものを紹介しよう。 ▼「闇から牛を引き出す」…とっさにものの区別がつかないことの例え。▼「闇から闇」…瞬時も光明に出会わないこと。▼「闇に烏」…周囲とよく似ていて判別しにくいものの例え。▼「闇の白鷺」…はっきりしていて見違えるおそれのないことを例えていう。▼「闇に提灯曇りに笠」…物事はすべて用心が必要であるということ。▼「闇に礫(つぶて)」…暗闇で石を投げる「闇に鉄砲」と同じ意味で、あてずっぽうに事をなすこと。▼「闇の夜の瓢箪」…闇夜が後先もわからぬように瓢箪も上下区別がつかない。▼「闇に錦の上着」…何の役にも立たぬこと。▼「闇夜に灯火」…ひどく困っているとき頼りになるものに巡り合うことの例え。▼「闇夜に目あり」…人知れず悪事をしても必ず露見することをいう。 このように見てくると、一概に「闇」といっても、その意味は多様であり、それを観察し表現する形態は極めて多彩であることを痛感する。(4)第1152号平成27年9月15日(火曜日) ■中小機構中部など、ベンチャー企業のビジネスプラン発表会 中小機構中部本部は、東海3県の中核的産業支援機関と連携し、月日に「ビジネスプラン発表会2015」を名古屋市中村区のウインクあいちで開催する。東海3県のベンチャー企業などが自社の新製品・新技術などを紹介し、資金調達、事業連携、販路開拓などのビジネスパートナー発掘の機会を提供する。 あいち産業振興機構、岐阜県産業経済振興センター、三重県産業支援センター、名古屋産業振興公社と連携。当日は2会場に分かれ、計社がビジネスプランを発表するほか、個別展示や商談会も併催する。 参加費は無料。参加申し込みは、ホームページ(http://www.smrj.go.jp/chubu/seminar/085051.html)から申込書をダウンロードする。問い合わせ=中小機構中部経営支援課(☎052・220・0516) ■中小機構中部が「ものづくり支援セミナー第3回」を開催 中小機構中部本部は月日午後1時分から名古屋市中村区のウインクあいちで「ものづくり支援セミナー第3回」を開催する。〝考える生産現場〟づくりに寄与し、ものづくりの競争力強化を図ることを狙いとする全5回シリーズの3回目で、愛知、岐阜、三重3県のよろず支援拠点が共催する。テーマは「基礎から見直す工場内物流管理」で、講師は中小機構経営支援アドバイザーの南山賢悟氏。講演後に個別相談会(事前予約制)も行う。 定員人で参加無料。申し込みは専用サイト(http://www.smrj.go.jp/chubu/seminar/090181.html)から「募集案内・参加申込書」をダウンロードし、必要事項を記入してFAXまたはメールで送信する。 ■TIPSがマイプロジェクト道場(第3期)の参加者募集 中小機構が運営するビジネス創発拠点TIPS(東京・大手町)は、月7日から月日まで全5回の連続ワークショップ「わたしとシゴトと社会を繋ぐ第一歩『マイプロジェクト道場』(第3期)」を開催する。 参加者一人一人の「わたし」の想いや物語に耳を傾け、「マイプロジェクト」づくりをサポート。それぞれの成功や失敗などすべてをプラスの学びの材料としてシェアしあい、支えあい、〝気づき〟を深める。プロジェクト型の事業運営や商品企画などを検討している中小企業経営者をはじめ、社会課題解決などに取り組みたい人(創業・起業希望者、学生など)に最適。 講師はビジネス・ブレークスルー大学専任講師の須子善彦氏と高知大学講師の須藤順氏。開催日時は月7、、日、月4日の午後7~時と月日の午後1時~6時。定員人で、参加費は2万2000円(全5回分)。 詳細・申し込みは公式サイト(http://tips.smrj.go.jp/event/mypro20151007/)で。 中小機構は8月日、新事業開拓促進出資事業(ファンド出資事業)の一環として、オプトベンチャーズ(東京都千代田区)を無限責任組合員とする「オプトベンチャーズ1号投資事業有限責任組合」に対し、億円を出資することで合意し、組合契約を締結した。 オプトベンチャーズ1号投資事業有限責任組合は、インターネットによる次世代技術を考案、開発するベンチャー企業を主な投資対象とし、ハンズオン支援を通じて企業価値の向上を目指すファンド。今回の中小機構の出資分を含めて総額億円のファンド規模となる。 オプトベンチャーズは、インターネット・マーケティング大手、オプトホールディングス(同)の100%子会社。今回のファンドは「インターネット技術で日本の社会問題を解決する」ことをテーマとし、主にアーリー、ミドルステージのベンチャー企業に対してハンズオン型の投資を実施していく。 中小機構が運営する中小企業大学校東京校(東京都東大和市)の創業支援拠点「BusiNest」(ビジネスト)で8月日、フューチャーセッション「おじぃおばぁ資本主義―あなたは人生で何を貯めますか?」が開催された。高齢社会に突入した時代で、豊かな老後を過ごすために何が必要なのかを参加者が考え、語り合う場として地元の多摩地域にゆかりのあるカシオ計算機が主催し、中小機構、企業間フューチャーセンター、羽村市、東大和市が協力した。 多摩地区にゆかりのある人、良い年のとり方を考えてみたい人など人が参加し、講演、有識者によるパネルディスカッションのほか、参加者がグループに分かれ「ビジョンの探索」「思い出の共有」「話し合いで生まれた創発を可視化」などについて対話が行われ、それぞれの有益な生き方を探り、考える場となった。 冒頭、カシオ計算機経営統轄部の森山一紀氏が「高齢だから諦めるのではなく、意欲をもって社会に出てほしい。できることが必ずある。その気づきの場になればと思い企画した」と挨拶。 続いて三菱総合研究所プラチナ社会研究センター主席研究員の松田智生チーフプロデューサーが「海外と国内にみるシニア向けビジネス―未来の多世代コミュニティを実現するために―」と題し、高齢社会の課題とそれを解消する方策、海外事例などを紹介し、高齢者の活躍する社会こそが望まれる未来であると講演した=写真。 課題として、国の財政に占める社会保障費負担が挙げられるが「高齢者向けの産業を起こすアクティブ支援で解決できる。税収が増え元気な高齢者が増えれば医療費も抑えられる」として、具体的な例としてフランスで実施している独居老人と学生を同居させる施策などを紹介。「IT(情報技術)などハイテクは不要。人と人とが触れ合うビジネスで市場が形成できる。費用負担に対しては税額控除することで、利用促進が図られる」などと説明した。 具体的には世代間交流が図られる集合型多世代コミュニティなどで高齢者と若者が集合住宅に住み、若者が買い物代行をしたり食事を共にしたりする形が考えられるという。アメリカのフロリダには5万人が過ごす「リタイアメント・コミュニティ」があり、参考になるとした。「高齢社会はいいことだ。安心を担保すれば高齢者は金を貯めこまずに使え、お金が回る。シルバー社会ではなくプラチナ社会にしていくことが大事なことだ」とも語った。 その後、グループごとに与えられたテーマに沿った対話が行われ、最後に全員が輪になり今日の発見について話し終了した。 経済産業省関東経済産業局は8月~の5日間、東京・本郷の医科器械会館で、「平成年度第1回医療機器・ものづくり商談会」を開催した。東京都内とくに文京区に集積している医療機器専業メーカーなどの開発・改良ニーズと、関東圏をはじめとする全国ものづくり企業の技術ソリューションとをマッチングし、医療機器産業の競争力向上や、ものづくり基盤強化の一助にしようという狙い。期間中、医療機器メーカー社とものづくり企業社の間で合計100件の商談が行われ、ベストパートナーを見つけだそうと熱心なやりとりが繰り広げられた。 同商談会は平成年度にスタートし、今年が3年目。関東経産局では今回、新たな取り組みとして、医療機器メーカー側のニーズの詳細を、自治体や産業支援機関の担当者に知らせるニーズ説明会を事前に開催した。それらの担当者がニーズにフィットしたものづくり企業に商談会への参加を促せるようにして、マッチング率を高めようとの試みだ。 商談会に参加した医療機器メーカー社は、軟膏自動噴霧機の開発、介護用マイクロバブル風呂の開発、薬を経管投与する際の容器の改良、診療材料情報活用システムの開発、点滴スタンドの改良、医療用薄肉チューブの開発、可搬型無侵襲血糖測定装置の開発、審美性を向上したチタン製歯科用インプラントの開発をはじめ、多彩なニーズを示した。 これらのニーズに応えようとするものづくり企業社が商談に臨んだ。社の得意分野は液体微粒化機器、超微細気泡発生装置、コム・プラスチック試験装置、産業用機械のユーザーインタフェースデザイン、各種熱可塑性プラスチック射出成型加工、精密ばね・精密インサート成形、表面処理加工、眼鏡レンズ、光学薄膜加工など。商談は会場内に設けられた小部屋で、1件につき分をめどに実施され、いずれもウインウインの関係を築こうと、熱を帯びた面談になった=写真。 関東経産局では「日本の医療機器メーカーは世界の医療機器市場が拡大している恩恵を十分には受けていない。医療機器の輸入超過額が拡大している傾向にもある。この商談会で、医療機器メーカーの新規開発などを支援し、わが国医療機器産業の拡大につなげたい」(地域経済部次世代産業課ヘルスケア産業室)と意義を説明している。来年2月に今回と同じ会場で平成年度第2回商談会を開催する予定だ。 起業家や起業を目指す人のために、すでに成功している先輩起業家にインタビューするイベントを展開しているStartup GRIND Tokyo(スタートアップ・グラインド東京)は8月日、中小機構が運営するビジネス創発拠点TIPS(東京・大手町)で、元ソニーCEOの出井伸之氏が認めた若手起業家でインターリテラシー代表取締役ファウンダー/CEOの杉山大輔氏をゲストに招いて話を聞く「ファイアサイド・チャット(暖炉わきでのおしゃべり)」を開催した。カジュアルな雰囲気の中で、約人の参加者が杉山氏の話やその後の交流会を楽しんだ。 杉山氏は1979年東京生まれ、ニューヨーク育ちで、慶応義塾大学総合政策学部卒、同大学院経営管理研究科修了(MBA取得)。1999年大学1年の時に教育コンサルティング会社を立ち上げ、2007年にコミュニケーション問題の解決をはかるインターリテラシーを設立。ジャンルを問わない事業展開で、新しいベンチャー企業の在り方を示している。出井氏が創業したクオンタムリープの執行役社長も務めた。 ファイアサイド・チャットは、スタートアップ・グラインド東京の中澤裕子アシスタント・ディレクターがインタビュアーを務め、杉山氏に話を聞く形で進められた=写真。 この中で、杉山氏は、若くして起業したきっかけについて、「(子供の頃に)アワビで(食当たりして)死にかけて人生は一度だと知ることができた。人生は一度だとわかれば何でもできる」と強調。学生時代にアルバイトでビデオ店の店長を任された経験から事業に興味を抱くようになったと話した。 出井氏と知り合ったのは、自宅の近所にある出井氏の家の周りを雪かきし、後日のパーティーで初めて会った時にそのことを話したのがきっかけだという。その場で顔を覚えてもらい、「速攻で」フェイスブックを使って改めて面会を求め、関係を深めたそうだ。 また、杉山氏は起業を目指す人に対して、「起業に向いていない人もいるので、自分の特性を良く知ったうえで判断したほうがいい」「自分の個性を磨いて、自分の特性に合った人を探せ」などと助言。経理を人に任せるにしても、経営者になるなら「簿記2級程度の知識はあったほうがいい」とも指摘した。 スタートアップ・グラインドは米グーグルが立ち上げた起業家のための組織で、世界180都市で活動している。

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