20150415
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インフォメーション随 想倉部 行雄この頃の「句・歌」に思う中小機構事業承継DBの運用開始広域マッチングで成約促進千葉東葛・茨城つくばのものづくり企業東京・本郷の医療機器関連企業とマッチング中小機構関東など技術ニーズ説明会㏌ロームを開催大手と中小つなぐ新マッチング中小機構近畿「食」テーマの商談・展示会テンクウマルシェ西日本 開催中小機構近畿 社が出展 最近、朝日新聞と毎日新聞の「俳句と短歌」欄で、筆者の目や心を惹きつけた作品を、以下に紹介する。 先ず、寒かった冬に関するもので、「これ以上捨つるものなし冬立木」(荻原葉月)と、これにやや似た句「冬空へ捨て身となりし枯木立」(笠井彰)を見つけた。 「冬木立」「枯木立」といっても、実際には枯れていない。「裸木」という表現もある。 かつて、沖縄・名護市に住む友人が上京したとき、こんな木々を眺めながらつぶやいた言葉を思い出す。 「沖縄にはこんな風景はありませんよ」と。年中夏だから常緑樹ばかりというわけだ。 そんな冬、「マスクして心の中を覗かるる」(西尾澄子)は顔を覆ったばかりに心の中を見透かされたような心境である。(選者・大串章)「目の愁ひあらはにしたるマスクかな」(岩崎ゆきひろ)ということもできる。 その〝目〟から「歯の修理メガネの修理胃の検査メンテばかりで老いゆくからだ」(米田彰男)を連想し、〝メンテ〟という言葉で、ふと、北陸金沢の兼六園を思い浮かべた。「観賞用なれど雪吊手抜きせず」(竹内柳影)の風景で、雪吊は観賞用でもあるが、本来は、松などの雪害を防ぐための一種の手入れ=〝メンテ〟ではないか、と。これを筆者は「雪吊の美学力学兼六園」と表現してみた。 次なる連想は、「ケースより眼球出して嵌め込めばひどく眩しい六月の空」(佐藤龍二)で、これがどんな〝眼球〟か分からぬが、年余り前のこと、筆者の左眼の下部にガンが見つかったとき、〝眼球落下の危機〟に恐怖したことを思い出す。幸い適切な治療(手術・放射線治療・抗がん剤の3点セット)で危機を脱した。 「眼を病みてうたをうたえば耳たのし梅の香かげば鼻は喜ぶ」(大浦望) 「ひとり居の自由と不安春のゆく」(中井静子)この句から、かつて、筆者が、地方へ単身赴任したときに作った「単身(ひとりみ)の心は自由、身は不自由」を思い出した。 「深呼吸して産院へ自転車を漕いだ去年のあの日の風だ」(澤田桂子) 筆者も次の子が生まれそうになり、妻を自転車に乗せて産院へ急いだとき、冬の青空の下、富士の姿があまりにも美しかったので、女の子なら富士(子)と名付けようかと考えたほどだ。 「このあたり田んぼなりしが陣取りの遊びのやうに家で埋まりぬ」(田村一広) 数十年前、川口市郊外の親戚宅に下宿していた頃の田園風景の〝その後〟と全く同じである。 「夕暮れの高速道路沿いの森ゆっくり闇を吐き出している」(兼田静)「花曇り今の自分でいい人が集まっていく同窓会に」(大西綾子) しかし、会員の高齢化が進むと、「同窓会出席率より生存率」が大事になるのかも。 「米寿より卒寿へ一歩青き踏む」(野田哲士)筆者もそこへ近づきつつある。 「白梅は見られ紅梅眺められ」(村重香霞) 〝見る〟と〝眺める〟の違いを考えさせられるが、我が家の庭では、接ぎ木をしたため、一本の木で紅白2色の梅が同時に見られる楽しみがある。 「すすめられしスリッパを履きまだ足になじまざるままおいとまをする」(村田一広) 「なじまぬ」履物といえば、かつての上司は、ちょっと変わった人で、〝節約〟のため靴の左右を逆に履いてみたという。その結果はどうであったか? …といえば、階段を降りるとき、靴を眺めたら、眼が回りそうで頭がくらくらして危なかったと話し、みんなを笑わせた。(4)第1142号平成27年4月15日(水曜日) ■中小機構、認定支援機関の検索システムを公開 中小機構は、中小企業庁の委託により、ウェブ上で全国の認定経営革新等支援機関(認定支援機関)を検索できるシステムを公開している。検索システムでは、2万3000余の認定支援機関の登録情報をもとに、地域や支援機関の種別、相談内容、支援可能業種、また連携する支援機関や主な補助金支援実績などの条件を入力することにより、中小企業や小規模事業者が、自らに適した機関を簡便に検索できる。 検索システムのURLは、http://www.smrj.go.jp/shienkikan_search/search.php ■第回グッドカンパニー大賞の候補企業募集開始 中小企業研究センターは、平成年度の「第回グッドカンパニー大賞」の募集を開始した。応募には文部科学省、全国の経済産業局・沖縄総合事務局産業部、商工会議所、商工会などによる推薦が必要。選考の結果、グランプリや優秀企業賞、特別賞などを選定する。応募締め切りは6月日。 詳細は同センターのホームページ(http://www.chukiken.or.jp)から。 同賞は全国の中小企業の中から、経済的・社会的に優れた成果を挙げている企業を選ぶ顕彰制度で、昭和年以来、受賞企業は616社に及ぶ。 ■TIPSで「マナビジカン」を開催 中小機構が開設した東京・大手町のビジネス創発拠点TIPSでは、参加者それぞれが「『マナビ』『カンジ』があるジカン」となる講演とトークセッション、交流会の「マナビジカン」を開催する。第1回は高級紳士服の銀座テーラーグループを率いる鰐渕美惠子社長が、経営危機を乗り切り、改革を通して事業を復活させた取り組みを語る。参加者との対話などを通し新たなマナビが得られる。 日時は4月日午後7時から8時分まで。終了後に交流会を開く。参加費は無料(交流会参加者は500円)。定員は人。申込みは次のURLから。http://tips.smrj.go.jp/event/manabijikan20150424/ 中小機構近畿本部は3月日、ローム京都駅前ビル会議室で「技術ニーズ説明会㏌ローム」を開催した。半導体大手のロームが求める技術を直接、中小企業へ説明し個別の質問にロームの技術担当者が答える流れで進行。その後、中小企業側からロームへ技術提案を行い選ばれた中小企業が個別面談へと進む新スタイルのビジネスマッチング。中小機構は、ジェグテック登録企業や支援機関などの協力を得てロームの技術ニーズに対応する中小企業を選定し、参加を呼びかけた。 この日、説明会に参加した企業は社人で、会場は満席となり熱気に溢れていた=写真。冒頭、近畿本部の瀬戸口強一経営支援部長は「中小機構は多角的に中小企業支援を実施しているが、その中で最も力を入れているのが販路開拓だ。この一環として今回の技術ニーズ説明会を催した。貴重な縁となる機会であり、参加企業のみなさんにとって実のある場になることを祈念する」と挨拶した。 続いてローム側からワイヤレスセンサネットワーク事業化プロジェクトの小宮邦裕プロジェクトリーダーが「われわれの不得意領域を多くのパートナーと組み解消することが狙いだ。提案がアイデアの活性化にもつながることを期待し、ともにビジネスへと発展させていきたい」と語った。 ロームが求める技術ニーズの説明は①CIGSイメージセンサ②ワイヤレスセンサネットワーク③バイタルセンサ―の3テーマについて、開発を目指す製品の概要と苦労している技術的課題などが、それぞれの担当者から発表された。 CIGSイメージセンサ事業化プロジェクトの眞砂紀之プロジェクトリーダーは「センサ技術を活用し今後の成長が見込まれる医療分野などで新事業や製品の創出を目指す方針だ。しかし、われわれはデバイス技術しかない。光学技術や画像処理技術を求めている」と具体的な技術ニーズを説明した。その後、開発中のデモ機を通して説明があり、個別質問会が行われた。 近畿本部では、大手企業の技術ニーズを中小企業へつなぐ展開について、一つのやり方に固執することなく、多様な形で実施する方針。ロームの技術ニーズ説明会は「リアル個別面談の前の技術ニーズ説明会」であり、マッチングの新しい形の一つと言える。 中小機構は、中小企業や小規模事業者が抱える後継者難などの課題を解消するため、各都道府県の事業引継ぎ支援センターが利用するデータベース(DB)を整備し、4月1日から運用を開始した。これまで全国の支援センター内のみで活用されていた売り手と買い手のDBと、全国本部となっている中小機構のDBをネットワークでつなげることで企業情報を全国規模で共有。地域の枠を越えた広域マッチングにより企業同士を結び付け、事業承継の成約を促進するのが狙い。 新しいDBは、事業引継ぎ支援事業に関する情報を一元的に管理し、企業カルテ書類などの登録様式を整えることで事務の効率化を図るほか、民間のM&A(企業の合併・買収)機関や地域金融機関との案件発掘、情報登録などの連携を強化し、全国規模での案件情報の積み増しが可能となる。当初は専門家が常駐する地域の支援センターと全国本部との間でDBを接続し、今年度中には全国カ所すべての事業引継ぎ相談窓口とも接続する予定だ。 事業引継ぎ支援事業をめぐっては、昨年1月に臨時国会で成立した産業競争力強化法に基づき、地域をまたがる広域的なM&Aマッチングを強化するため、昨年4月に中小機構内に全国本部を設置。各地の事業引継ぎ支援センターや相談窓口への助言などを実施している。 平成年度(今年2月末現在)の全国カ所の事業引継ぎ支援センターの実績は、相談回数が3534件、成約件数が件となっている。なお、同センターは今年4月に新たに徳島県と高知県に開設され、全国でカ所となっている。 中小機構近畿本部は3月日、大阪市中央区のマイドームおおさかで「食の商談会 テンクウマルシェ西日本」を開催した。中小企業が天空に羽ばたくよう力強く発展していけるための支援をコンセプトとしてネーミングした、平成年度から開催している「食」をテーマにした商談・展示会で、大阪産業振興機構、大阪商工会議所が後援した。回目となる今回は西日本各地から社が自慢の食材を出展し、来場する卸・小売業や外食産業など食品関連の商品を取り扱う事業者へアピールした。 会場では主催者企画として女性キャスターが各出展者を回り、展示商品の特徴や訴求ポイントをインタビューした。スピーカーを通して会場内に話の内容が伝えられ「興味のある方は○○さんのブースへお越しください」との声が、バイヤーなど来場者へ語りかけられた。 緊張した面持ちでインタビューに応じていたのは岐阜県高山市の飛騨高山ファクトリーの太田陽大さん=写真。パンに塗るクリームミルクとして新感覚のジャムを製造販売する。「乳脂肪分が他の地域より高く、コクのある乳製品が当社の特徴。新製品もしっかりアピールできた。今回は外食産業など販路開拓を期待している」と語ってくれた。同社の商品は昨年の「FOODEX JAPAN2014」の美食女子グランプリで銀賞を受賞している。 同じく銀賞を受賞している福井市のFull Cast Winは、フリーズドライフルーツの商品を展示。バイヤーたちへの試食対応に追われていた。大嶋良雄代表取締役は「フルーツの色と香りを残したいので、時間をかけて乾燥させている。産地と無添加にこだわり少量多品種生産なので需要に追い付けないが、今後は量販できる体制を考えている」と贈答用としてデパートなどでの拡販を目指す方針だ。 地域資源を活用し酪農家たちを元気づけたいと牛乳甘酒を出展したのは、宮崎市の白水舎乳業。国産糀菌と宮崎県産の牛乳だけで製造する牛乳甘酒は、牛乳成分を糀の酵素力でアミノ酸レベルにまで分解し、牛乳の100倍以上の遊離アミノ酸になるのが特徴。筋肉疲労の回復効果があるという。宮崎県食品開発センターと共同開発した。営業担当の森永浩一郎さんは「全国初の商品。説明が必要なので展示会で試飲してもらうことから始めることが必要。できるだけ多くの人と触れ合いたい」と意気込みを語った。 中小機構関東本部は千葉県、千葉県産業振興センター、商工組合日本医療機器協会と共同で、ものづくり中小企業と医療機器製造・販売企業とのビジネスマッチングを目的とする商談会・展示会を3月日に東京・本郷の医科器械会館で開催した。本郷には医療機器製販業が集積しており、医療分野における技術・製品ニーズが集まりやすいという地域特性に着目、ものづくり中小企業との連携を深めてもらうのが狙いだ。 中小機構関東が運営するビジネスインキュベーション施設、東大柏ベンチャープラザ(千葉県柏市)が、松戸、野田、柏、流山、我孫子、鎌ケ谷の千葉県東葛地域6市にある8商工団体が結成した「東葛工業人交流会」を基盤に、東葛および茨城県つくば地域に立地するビジネスインキュベーション施設の東葛テクノプラザや産業技術総合研究所、つくば研究支援センターと連携して実施している「東葛・つくば広域ビジネスマッチングプロジェクト」の一環。同プロジェクトはこれまでにビジネスマッチングのほかセミナーや交流会も開催してきている。 今回の商談会は、各機関が支援する中小企業のうち、医療機器製販業が興味を持ちそうな技術や製品をもつ企業をリストアップ。支援機関のコーディネータがリストを持って本郷の医療機器製販企業社以上を訪問し、商談が成立する可能性が高い案件を優先して延べ約件の商談を設定した。展示会は選りすぐりの社が自慢の技術・製品を展示・PRし、さらなるビジネスマッチングを行った。 展示会の冒頭、千葉県商工労働部産業振興課の高橋俊之氏が「ちば健康・医療ものづくり産業支援推進会議を立ち上げ、高い技術力を有するものづくり中小企業のみなさまの意欲を具現化する取り組みに着手した」と近況を報告。医療機器製販業関係者を中心に約200人が来場し、医療分野におけるニーズとものづくり技術との熱い情報交換が行われた。今後は、商談が成立した企業を中心に、新商品の開発に向けて各コーディネータの助言を得ながら進めていくことになる。 商談会に参加したものづくり企業の1社は、「常日頃からおつきあいしている商工会議所がマッチング先の企業と事前調整してくれたので、短い時間だったが中身の濃い商談ができた。商談で入手した情報をもとに、事業戦略を練り直したい」と手応えを感じた様子。商談会の企画運営に携わった東大柏ベンチャープラザの小林達インキュベーションマネージャーは「参加した企業から見積もり依頼まで進んだと感謝された。今後が楽しみだ」と振り返った。

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