さんぽう通信2016
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さんぽう通信29年3月15日号中小機構四国本部さんぽう通信2施策紹介連載企画お世話になります。中小機構四国本部のチーフアドバイザーの多田優之です。今回も前回に引き続き、よくいただく質問への回答をご紹介します。今回ご紹介するのは、「ECサイトが思うように売れなくて困っています」という質問への回答です。自社での運用か、それともショッピングモールでの運用かで若干対応は異なりますが、売上の低迷に悩んでいる方には、まずはソーシャルメディアの活用をお勧めしています。ありきたりな回答かもしれませんが、インターネットで商品を売るわけですから、やはりインターネットを普段使っている人に向けたアプローチが最も有効です。私のモットーは、「低コスト(無料)」「省エネ運用(スマホ、タブレットの活用)」の2本柱ですが、これに「1ショップ(店)・1ソーシャルメディア活用」を加えたいと思います。商品が売れないのには様々な要因があるため、深掘りして検証しなければなりませんが、消費者ニーズの多様化に伴い、相手構わずやみくもに「買ってください!」とアプローチするのでは売れにくくなっています。ソーシャルメディアを活用し、興味を持ってもらえる顧客候補(潜在顧客)を集めたうえで、商品を提供してみましょう。実例をご紹介しますと、Facebookを活用して、キャンプに興味がある人に対して、体験したキャンプ場の情報発信を行ったうえで、自社製品のサンプル体験をお願いするとか、DIYに興味がある方に対して、木材の端材を使った家具作りや完成品の紹介を行ったうえで、木材の端材を希望の寸法にカットして販売する、などです(本稿ではあえてサイト名を伏せていますが、どこのサイトか知りたい方は個別にお問合せください)。このように、単純に物を売るだけではなく、サービスや情報など付加価値をつける場合が多いですね。活用するソーシャルメディアの候補としては、先ほどの例にも出たように、実名登録で利用するFacebook(フェイスブック)や、幅広い年齢層に使われているLINE(ライン)、さらには流行に敏感な若者が情報発信・情報収集に用いるInstagram(インスタグラム)などがありますので、それぞれの特徴を踏まえて、自身の想定する顧客層の利用が多いサービスを通じて集客を行うのが効率的と言えます。こういうと、流行りのものに飛びついているだけでは?と思われるかもしれませんが、やはり利用者が伸びているサービスにはそれだけの理由がありますので、ぜひ試す価値はあると考えます。都心の駅前に店舗があるといった絶好の立地ならともかく、最近はなかなかお店にまで人が来なくなったと言われます。一方で、インターネットは距離の壁を乗り越えることができます。容易に1日数十人、数百人に来店(ネットショップへの訪問)してもらうことができます。右は私がよく知っているサイトの、立ち上げから約5年間でのアクセス数をまとめたものです。PCと携帯あわせて平均して1日あたり200人以上の来店があったことが読み取れるかと思います。いかにECサイトの来店数を増やすか?は重要ですが、来店数が少なくても商品に対する興味の度合いが高い人間に来て貰えれば購入に結びつく確率が増します。何より大切なのは、どこに、どのように働きかけると効果があるかという仮説(計画)を立て、実践してみて、その結果を確認し、再度改善した形で計画・実行するという検証作業をできるだけ早く繰り返し行うことです。最後に、私が支援先の企業に必ずお伝えしていることは、お手本ショップをとことん研究しましょう!です。売れているECサイトには理由があります。何かの拍子に一時的に売れることはあっても、継続して何年も売れている店舗には必ず戦略があります。研究すべきポイントは、ズバリ集客方法です。ある時はフェイスブックページ、またはLINE@(ラインアット:情報発信やビジネスに活用できるLINEのアカウント)、はたまた店頭でのチラシ配り、メールマガジンなどなど、必ず強力な営業方法が存在するはずです。そこの部分をまずは探し出し、仕組みを真似てみて(完全コピーはだめですよ!)、反応を確認しながら自店流に改良を加える、いわゆる守破離(しゅはり:武術、芸事を習う際の発展段階を示したもの)を心がけていただければ、道は開けると信じています。Eコマース・ワンポイントよろず相談!「ECサイトが思うように売れなくて困っています」Eコマース・ワンポイント情報〜8回目〜出所:写真素材足成よりwww.ashinari.com/(スマホを使いながらのECサイト運用のイメージ画像ですが、出所となっているサイト「足成」は、営利目的での素材使用もOKの筆者お勧めのサイトです)出所:おちゃのこネットよりhttps://www.ocnk.net/中小機構四国チーフアドバイザー多田優之●大手家電量販店などでの20年の勤務経験をもとに、ITを用いた実務的なEC販売・実店舗集客を自ら実践。現在はITをはじめ各種講師や専門家として活躍。現職:京都府商工会連合会臨時職員(販路開拓等)、京都製菓技術専門学校等非常勤講師(マーケティング等)、11府県産業振興・支援機関登録専門家(IT活用、販路開拓、越境EC)御社のECサイトが繁盛店になり、他の方のお手本になりますことを楽しみにしております(次回は売れているECサイトの探し方を取り上げますので、ご期待ください)!

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