沖縄プロデュース2020(電子ブック)
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OKINAWA PRODUCE 2020 4池村 7月の「守礼門プログラム2019」のセミナーで「当社は沖縄と福島をひいきしています!」と明言されていて驚きましたが、その真意は?吉川 当社の創業者(取締役相談役)は戦争の痛みを知っている世代でして、基地を抱える沖縄に何かできることはないかという思いがあります。また、震災後は福島からの農産物などを自社でセシウム測定して安全性を担保し、東京の直営ショップで販売してきました。当社は商品販売や情報発信などを通して少しでも社会に貢献したいという理念を貫く、ちょっぴり変わった企業です。そこが私の肌感覚と一致するんですよね(笑)池村 その流れで今回は、バイヤーとしても商談会・評価会にご参加頂きました。10社のバイヤーと事業者約30社をマッチングしましたが、率直なご感想は?吉川 当社で扱っている商品は条件がとても厳しいんですね。自信を持って提供できる品質であることが基本ですし、商売ですから当然取引条件もあります。数量もある程度確保できないといけないし、メーカーさん独自で価格をコントロールできていることも条件です。さらには1ジャンルにつき1商品しか掲載できないという自社ルールがあって、だいたい100社あたって1社と取引きできるかどうかという感じです。 それが今回は何社とも商談させて頂き、中には奇跡的な出会いもありました。メーカーさんとじっくりとお話ができる小規模の商談会は全国でも滅多にないんですよ。公的機関がそういう場を用意してくれるなんて、正直、沖縄のメーカーさんは恵まれているなと感じました。池村 10月の商談会の3ヶ月後には『通販生活』で1年間の沖縄特集が始まりましたよね。ちょっとあり得ないスピードだなと思ったんですが、裏話を聞かせてください。吉川 『通販生活』では2004年と2012年に沖縄特集を組んでいて、そろそろ3回目を社に提案してもいい頃か、なんて思いながら東京に戻りました。そうしたら1週間後に首里城火災がおきたじゃないですか。驚いて沖縄のメーカーさんにお見舞いのメールをお送りしたら、みなさんの悲しみや喪失感が想像以上に深く、居ても立っても居られなくなりまして…。 すでに春号の責了3週間前だったのですが、「今やらずにどうする」と企画書を作って取締役相談役に直談判したところ、「やりましょう」の一言でみんなが走り出しました。守礼門プログラムを通してお人柄を知っている方とは話が早かったですし、池村さんにも50社ほど紹介頂きましたね。いろいろな奇跡が重なって実現できたことだと思います。池村 今、人柄を知っていたからというお話がありましたが、商品をセレクトする際にやはりそこは重視するんですか?吉川 ネットで調べたりするだけでは表向きの情報しか出てこないので、直接問い合わせますよね。そこで商品をご紹介頂く方が主体性を持っているか、ご自身の意思で商品に対して■沖縄・福島びいきのカタログハウス!? 吉川さんと沖縄の関わりは?■「沖縄のメーカーは恵まれている」商談会・評価会で実感■首里城火災3ヶ月後に『通販生活』で沖縄特集。その経緯は?■作り手の主体性と付加価値がヒット商品を生む顧客の満足度向上に重きを置き、社会貢献活動にも取り組むカタログ通販大手「株式会社 カタログハウス」。商品開発プロデューサーの吉川美樹さんは、全国に120万部流通している雑誌『通販生活』などを通じて、数々のヒット商品を生みだしてきました。「守礼門プログラム2019」に講師、そしてバイヤーとしてご参加頂いた吉川さんに、沖縄との関わりや商品へのこだわりについてお聞きしました。特記集事22中小企業基盤整備機構 沖縄事務所チーフアドバイザー 池村 博隆株式会社カタログハウス取締役 吉川 美樹 さん「銀座わしたショップ」の立ち上げや首都圏での「沖縄物産展」の企画運営に携わる。阪神淡路大震災復興のため神戸市に「琉球ワールド沖縄宝島」をオープンし、まちづくりにも参画。『通販生活』を発行する(株)カタログハウスの商品開発プロデューサー。これまで世に出した商品は500点以上。数多くのヒット商品を生みだす活躍は情報ワイド番組でも紹介された。wInterview県外バイヤーに聞く、売れる商品企画

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