沖縄プロデュース2020(電子ブック)
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OKINAWA PRODUCE 2020 40先進事例③台湾は家賃が高く、地下鉄が発達しているなど沖縄と異なることも多かったので、自分の足で歩きながらイメージが良い比較的家賃が安いところを探しました。台湾には大手の日本食チェーン店が数多く出店していますから、大手が思いつかないような間的な場所を探すなどの工夫が必要です。 日本の居酒屋には、酔っ払って憂さ晴らしをする場所のようなイメージがありますが、沖縄の居酒屋は子ども連れも多く、人とのコミュニケーションを楽しむ場所になっています。台湾はどうかと言うと、客同士が、それぞれスマホに見入っているなど、沖縄の様に楽しんでいるようには見えなかった。そこで、客自身がカセットコンロでたこ焼きを焼く、というメニューを考案したところ、みんなで楽しみながら焼くことで会話も弾み、お酒のオーダーも増えていきました。仲間との会話を楽しむという沖縄的居酒屋の楽しさを、台湾で伝えることができたと思うと嬉しく、この思いが私のモチベーションともなっています。Q 今後の展望は? 台湾の従業員やお客様と距離感をうまく取りながら、お互いが成長しQ どのような事業ですか? メイン事業は居酒屋経営です。台湾進出に当っては3年ほど準備期間を設けて、じっくり準備しました。2015年、台北市に出店を果したものの半年間は赤字で苦しみました。店を軌道に乗せて3年半ほど経った頃、沖縄での事業が多忙になり、やむを得ず店を売却し沖縄に戻りました。そういった経緯から、現在は沖縄の企業さんから、台湾からのインバウンド向け事業の相談などを持ちかけられることが多くなりました。2019年、中小企業支援アドバイザーの伊波貢さんから話があり、「キュレーター人材育成7セッション」で講師を務めさせて頂きました。講演内容は「海外展開期において、どのような支援機関に相談に行ったか、また実際にどういう支援策が役立ったか」というものをお伝えしました。Q 台湾での事業展開について 海外展開に際しては東南アジアを視野に検討した結果、台湾が適していると判断しました。そこで、県内の支援機関の補助金を活用して台湾に渡り、1か月半、リサーチして回り、台湾と沖縄の違いを肌で感じました。例えば、沖縄は立地勝負のところがありますが、ていけるような居酒屋経営のモデルづくりを目指したいと思っています。台湾では、文化や言葉の違いから意思疎通がうまく行かずトラブルに発展したこともありました。次に出店する際は、台湾の人を店長にするスタイルを考えています。ビザの問題など課題はありますが、まずは沖縄で1、2年働いてもらってから、共に出店するというかたちが理想的です。Q 支援機関に求めることは? 海外進出に関しては、沖縄には手厚いサポートが受けられる環境があると思います。問題は中小企業支援機関は各種あっても、それぞれのサービスの内容を企業側がよく分かっていないところにあります。業種別にどういった内容のサービスが利用可能なのか、支援機関側が各種機関の情報を横断的に提供できるような仕組みを立ち上げて頂けたら嬉しいです。中小企業支援アドバイザー:伊波 貢台湾という沖縄と似て非なる市場で培った現場レベルのノウハウは、海外展開企業にとってとても有効な知見です。県内態勢整備後の海外再トライに期待しています。有限会社レコ琉球代表取締役 百田 行宏〒901-0241 沖縄県豊見城市字豊見城67Tel:098-835-7948 Fax:098-851-7945現地滞在で戦略を強化し、沖縄的居酒屋の魅力を台湾に伝える専門家コラムexpert column海外展開期の支援【セッションテーマ】海外展開期支援

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