沖縄プロデュース2020(電子ブック)
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35 OKINAWA PRODUCE 2020事業承継支援事業者①シンガーポールで行われたWorld Food Fair の出展ブースの様子。沖縄を強調ベトナムからの農業研修生たちと一緒に野菜を栽培。国内外への出荷作業も手伝っており、国によって違う輸入条件に今後どう対応して行けるかが課題ていくことを目指しています。今回の事業承継の経験を踏まえ、次の世代を担う後継者候補の人材育成については、早い段階から取り組むべきだと感じました。 今後は、会長に指導を仰ぎつつ、優秀な中堅クラスが仕事をしやすい環境づくりを行い、次期代表交代の折には無理のない事業承継を行いたいと考えています。Q 今後の展開は? 農産部と関連会社の農業生産法人株式会社みのりでは、ベトナムからの農業研修生を受け入れて野菜を栽培しています。種苗会社から、沖縄での試験栽培の依頼もあり、栽培方法を検討し問題がなければ、契約農家へ紹介しています。最近、県内市場で見かけるカリフローレ(カリフラワーの一種)などはその一例です。今後、圃場を増やして県外・国外に向けて自社の青果物を出荷していく計画です。 現在、契約農家もいますが、多くは卸売市場で農産物を仕入れています。JAなどの生産団体と、国によって違うさまざまな輸入条件への対応を一緒に取り組んでいければと思っています。Q 事業内容は? 農産物の卸販売を行っています。主に県外から仕入れた青果物を県内の量販店に卸し、県内産のパインやマンゴー、インゲンなどを県外へ出荷しています。また、2016年にシンガポールで開催されたワールド・フード・フェアへの出展で、日本産の農産物が高い評価を得ていることを知り、国外への出荷に乗り出しました。同じころ、株式会社ドン・キホーテの県内三店舗と取引をしていた縁で、同社の海外進出に当たり、声をかけて頂きました。以来、同社の積極的な海外展開と比例して、当社も順調に業績を伸ばしています。当初の数品目から、現在、150アイテムほどの輸出品目を扱っています。県内産だけでなく全国の農産物を取り扱えるのが当社の強みです。Q 事業承継支援メニューを活用して 創業者である現会長が、代表を退くにあたり、中小機構の事業承継円滑化支援事業を活用し、従業員承継を実現しました。事業承継に際しては、株の譲渡問題もありましたが、創業者の企業理念を明確にしたことが大きな成果であり、その内容を全社員へ浸透させ 輸出に際しては、沖縄県の航空コンテナスペース確保事業による運賃補助が追い風になりました。補助事業終了後の価格差をどうカバーするかについては、物量を増やすことによって、東京並みの低運賃が実現できるという手ごたえを得ています。また、今でも鮮度が重要なものは、直接産地から航空便で輸送しています。Q 中小機構へのご意見、ご要望 今回は、事業承継支援をいただきましたが、今後も海外展開に関するアドバイスの他、事業にプラスになるような制度があれば積極的に利用していきたいと思います。生産者と消費者を結ぶ、より良い農産流通をめざして有限会社サニー沖縄代表取締役 仲本 繁〒903-0103沖縄県中頭郡西原町字小那覇894Tel:098-894-8121事業承継コーディネーター:平敷 太介会長、社長、専務の三本の矢で、海外展開も含め、事業基盤のしっかりした「良い会社」です。その強みを次世代を担う後継者候補へ繋いでいくことを期待しています。専門家コラムexpert column【事業概要】従業員承継による事業展開(青果物卸売販売、海外展開等)仲本社長と一緒に取材対応頂いた玉城淳一専務と海外担当の寺井さん

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