沖縄プロデュース2020(電子ブック)
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OKINAWA PRODUCE 2020 34海外展開支援事業者③工房ごとに特徴ある独自の色やデザインがある。「琉球藍」は城間びんがた工房独特の染料で、その製法は一子相伝で受け継がれてきたNYでは展示会やデザイナーを訪問し、琉球びんがたの価値を評価してもらった。職人が手しごとで丁寧に色を挿していく琉球びんがたの工程は多岐にわたるン大学テキスタイル美術館のキュレーター、現地のテキスタイルデザイナーや服飾デザイナー、繊維商社や日米文化交流を行うNPO法人などでの営業活動や情報収集にもあたりました。 展示会や見本市では、大量生産・大量消費型の安価な商材のニーズが高く、高価な手染めの少量生産品の展開は難しいと感じました。一方で、現地のデザイナーなど、私たちがやっているものづくりの価値をしっかりと理解してくれる方々にもたくさん出会いました。私たちが受け継いできた手しごとは、やはり伝え残していくべきものだと改めて気が引き締まりました。Q NY訪問を通しての気づきは? 私たちの目指すゴールは、手染めのびんがたの価値を理解してもらい、結果的に購入に繋げることです。私たちの手しごとを様々な視点で見てもらい、評価や意見を聞くことは、これまでになかった活用方法やデザインの開発・展開に繋がると感じました。 今回お話を伺った中で、規模は大きくなくてもいいから「1年に1回、10年間」などと決めて沖縄の文化そのものの紹介を含めた展示会をやってみてQ グループでのミッションは? 「城間びんがた工房」と「知念紅型研究所」は、沖縄の伝統染め「琉球びんがた」の三宗家のうち、現在まで制作を続けている二工房です。琉球王朝時代より300年以上続いてきた伝統の手技を守り、次代に繋いでいくのが私たち宗家を継ぐ者の役目。そのためには、より幅広い層にその良さを評価してもらい、多様な形で暮らしに取り入れてもらうことが大切です。 そこで私たちの工房では「サスティナブル」「エシカル」といった近年のアパレル界のトレンドを踏まえ、サトウキビの搾汁後の残渣「バガス」と、呉服で使用済みの「琉球藍」を再利用して作るテキスタイルの海外展開を考えました。今回はその可能性を図ることをミッションとし、中小機構の支援をいただいて、世界のトレンドの中心地であるニューヨークに調査に向かいました。Q 現地での活動内容と感想は? テキスタイルを扱う世界的な展示会「プルミエール・ビジョン NY」と見本市「ジャパン・テキスタイル サロン in NYC」で営業活動や出展企業の視察を行ったほか、ジョージ・ワシントはどうかというアドバイスをもらいました。目指すゴールにたどり着く上で、展示会なら実現可能だと思います。Q 今後の展望について 私の祖父は伝統ある琉球びんがたの価値を守ることと、生計を維持することのせめぎ合いの中、それでもいいものを作りたいという一心で頑張ってきました。私が16代目を継いだ時に、チャンプルー文化の要素を改めて意図的に盛りこみ、私たちの時代に即したチャンプルー文化を築いていこうと思いました。ものづくりの職人である私たちは、時代の要望に応えるだけの技術は持っていると自負しています。様々な意見を取り入れながら、新たなデザインを生み出していくことで、今後も末長く続くものづくりに繋げていくことができればと思います。琉球王国時代より積み重ねてきた手技で時代に評価される「琉球びんがた」を国際化支援アドバイザー:小渡 晋治今回のNY渡航では、繊維商社、大手アパレルバイヤー等、幅広い先との商談を行いました。本事業をきっかけに琉球びんがたが世界に発信されることを期待します。城間びんがた工房16代目当主 城間 栄市〒903-0825沖縄県那覇市首里山川町1-113Tel:098-885-9761 Fax:098-887-6840facebook @shiromabingata【構成事業者】・ 城間びんがた工房・ 知念紅型研究所専門家コラムexpert column【事業概要】ビジネスミッション事業(グループ提案型)の活用によるニューヨークにおける紅型製品の販路開拓の可能性について

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