沖縄プロデュース2020(電子ブック)
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OKINAWA PRODUCE 2020 16成長・注目事業者⑤業所の課長クラスによる「笑費隊」を結成。同一市内の同業者同士、「競合する商品は絶対に作らない」という約束で、各社の個性や得意分野を生かした飲料や調味料、健康補助食品など15品ほどを開発しました。 販路開拓や拡大に向けては、我々笑費隊が全国4地域の友好都市に赴き、シークヮーサーのかぶり物をしてPRすることからはじめました。モットーは「笑顔で楽しく健康をアピール」。名護出身のアーティストに作ってもらった曲に、保育園の先生方が振りをつけ、子どもたちが出演する動画を作るなど、徐々に地域を巻き込んだPR活動となりました。Q 5年間の成果は? 「競合連携で地元の農家を救おう!」という公益性の高い民間事業は全国的にも珍しいそうで、友好都市をはじめ、各地の展示会・商談会でも多くの共感を頂きました。地方の中小企業1社ではとても成し得ない取引が成約するなどもあって、余剰在庫は3年で解消。シークヮーサーが品薄になることもあるほどで、農家は喜んでいます。また、SNSが発端で杉並区の銭湯とシーQ 競合4社連携の経緯は? 柑橘類の栽培が盛んな名護市では、2000年前後の健康ブームでシークヮーサー人気に火がつくと、増産の機運が高まりました。シークヮーサーは種植えから最初の収穫まで9年かかり、その後30〜50年間、毎年実をつける永年作物。ブームも去った2015年のある日、それまで取引していた他社に出荷を断られたと、1軒の農家が当社にシークヮーサーを売り込みに来たことに、危機感を持ちました。 そこで市内の同業他社や農家など、関係者を集めて率直に状況を聞いたところ、メーカー4社が抱えていた余剰在庫は合計果実ベースで400トン。このままでは廃業を余儀なくされるという農家もいて、「この苦境をなんとかできないものか…」と我われは頭を抱えました。そこに支援の手を挙げてくれたのが中小機構だったのです。Q 具体的な取り組みは? 2016年から5年計画で「名護のシークヮーサー」を全国にPRする事業が国の地域資源活用事業に認定されました。当社がまとめ役となり、3事クヮーサー風呂の企画が実現。お礼にシークヮーサー商品をお客さんに配ったら、想像以上の反響を頂き、杉並区銭湯組合をはじめ各地の銭湯にも広がりつつあります。Q 今後の展開について 当初は苦労もありましたが、同業者同士が腹を割って話せる風通しのいい関係性が生まれました。「笑費隊」は解散しましたが、新たに「和(なご)♡伝え 届け お披露め隊」を結成。シークヮーサーの収穫体験を企画するなど、地域活性化への取り組みをはじめました。今後は名護市街に観光客を呼び込む仕組み作りを進めていくつもりです。 ゆくゆくは北部の近隣市町村も巻き込んで「やんばる柑橘王国」を宣言するのが夢。50年後の子どもたちや孫の代まで続く豊かな地域づくりを目指し歩みはじめたところです。 「シークヮーサー農家を救おう!」 競合4社 ワンチームで    名護の特産品をPR!チーフアドバイザー:安谷屋 盛広地域資源であるシークヮーサーを活用し、各社の優位性、特徴を活かしながら継続的に商品開発を行っています。地域活性化に繋がる新たな商品開発、プロモーション展開を期待しています。有限会社 渡具知代表取締役社長 渡具知 豊〒905-0021 沖縄県名護市東江2-8-43Tel:0120-751-038Fax:0980-52-1613http://www.ryukyuyakuzen.com/【4社連携事業】・有限会社 渡具知・南西食品株式会社・ 農業生産法人/有限会社 勝山シークヮーサー・有限会社沖縄アロエ専門家コラムexpert columnかぶり物でのPRも板についた「笑費隊」改め「和(なご)♡伝え 届け お披露め隊」(右は、中小機構 石原チーフアドバイザー)名護市の「さくら祭り」で子どもたちとPRソングを歌うシンガーソングライターのシューベルトまつだ氏(有)渡具知事業者の商品ラインアップ南西食品 (株)(有)沖縄アロエ(農)(有) 勝山シークヮーサー(農)(有) 勝山シークヮーサー【事業概要】シークヮーサーを活用した名護の特産品と観光商品の開発、販路開拓・拡大事業

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