販路開拓コーディネート事業事例集
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【事業内容】計測器の製造・販売【設立】2014年【所在地】千葉県【資本金】900万円【従業員数】1名【支援商品】粘弾性測定装置「共軸二重円筒形レオメーター」液体や気体の粘弾性を高精度で計測できる装置です。産業技術総合研究所で開発された「弾性ヒンジ方式」を世界で初めて採用することで、従来困難だった低粘度領域の測定を可能にしました。導入価格とランニングコストの抑制を実現し、従来品に比べた使いやすさ、小型で移動が可能なことも特徴です。‣販路開拓面での課題【具体的な成果】・インキや化粧品、食品分野で潜在していた当社製品のニーズを確認できました。・レオロジー理論の広がりが、各分野・業界に新たな技術開発シーズを生む可能性を確認できました。・各分野の研究者に、当社のもつレオロジー理論の知見・測定ノウハウの提供や技術なサポートを積極的に推進することが営業活動に有効であることがわかりました。【今後の取り組み】・レオロジー導入企業の研究者には低粘度領域の測定のメリット、未導入企業にはレオメーター導入のメリットを訴求していきます。・多様なサンプル試料の粘弾性測定データと考察情報の蓄積を図り、各社の研究推進をサポートする社内体制を強化して一層の営業力強化に取り組みます。「販路開拓コーディネート事業」支援事例~株式会社大菜技研~‣支援の経緯‣第1段階:テストマーケティングの準備‣第2段階:市場での仮説検証‣第3段階:成果のまとめと今後の取り組み企業概要3名の販路開拓コーディネーターと5社に9回の同行訪問を行いました。<テストマーケティングの内容>支援目標を、①高性能レオメーターのニーズ確認、②本製品の有効性(機能・性能面、価格受容性)の検証、③採用に向けた課題の把握として、活動しました。<仮説の検証結果>・レオメーターが普及していないのは導入コストの制約よりも、物性研究に粘弾性の観点(レオロジー理論)が取り入れられていないことが主な要因であることがわかりました。・レオメーター導入企業からは、既存品では測定が困難で、現状は研究の対象としていない低粘度領域の粘弾性測定ができる性能が評価されました。・レオメーター未導入の企業からは、粘弾性測定が研究開発の新たな切り口となる可能性や、品質管理や製造工程の最適化手段となり得るという見解が示されました。・価格の受容性も確認できました。・進捗結果:見積書提出1社、デモ実施1社<新たな課題>・製品の機能・性能に粘弾性値が作用する具体的な有効性の提示千葉県産業振興センターの支援制度を活用する過程で、販路開拓が課題になったことから、当事業での支援をスタートしました。販路開拓チーフアドバイザーとともにマーケティング企画のブラッシュアップを行いました。<ターゲット>液状食品を扱う食品メーカー、高度な粒子分散状態を扱う材料メーカー、高性能インキ等の機能性流体を扱う化学メーカーなどの研究開発部門<仮説内容>研究開発の促進や品質向上にむけた高精度の粘弾性測定ニーズはあっても、知識不足や導入予算の制約によりレオメーターの導入を見送っている企業に採用可能性がある。当社製品の普及には、既存レオメーターでは計測できず、まだ潜在化している低粘度領域の測定ニーズの掘り起こしが必要でした。また、これまで必要性はあるものの高価格ゆえ導入を控えていた企業への認知拡大が課題となっていました。試料をガラス製の円筒内に密封して粘弾性を測定104

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