Incubation Report vol.11
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Incubation Report Vol.1122インキュベーション事業活動入居企業の活動事業化の障害になりかねない状況でしたが、TLOである(株)東北大学テクノアーチに特許の整理をサポートしてもらい、競合が現れにくい環境が出来ました。 資金調達面でも、特定研究成果の活用支援を行う東北大学ベンチャーパートナーズ(株)から出資を受けて、順調に次のステージに進むことが出来ました。宮城県、仙台市からも多大なサポートがあり、2019年には仙台未来創造企業の認定を受けました。経済産業省のJ-Startupにも選定されています。そして、これから ― 今後の展望をお聞かせください 超微量水分計の量産化に続いて、手のひらサイズの携帯型ガスクロマトグラフも試作品を開発しました。こうした多様なガス検知センサーの開発を通じて、IoT時代のケミカルセンシングの可能性を追求していきたいと考えています。例えば、ドローンを活用した大気汚染モニタリングサービス、食品等の物流鮮度サービスなどが考えられます。 2019年11月にはJAXA宇宙探査イノベーションハブにも採択されました。リスクがあってもやってみたいことができるから面白い、先を見据えて本気で挑戦できる、そんな企業でありたいと考えています。我々のスローガンは「Beyond the Wave」です。つまり次世代はボールSAWにこだわる必要はありません。自分たち自身を乗り越えて行ければ最高ですね。■入居のきっかけ  山中教授の研究室が、東北大学未来科学技術共同開発センター(NICHe)内にあったことがきっかけです。研究を行う場であるNICHeの隣に、事業を行う東北大学連携ビジネスインキュベータ(T-Biz)があり、自然とつながるようになっています。■入居しての変化  一番の変化はマインドセットと売上です。大学では研究者でしたが、T-Bizに入ってビジネスにしなければという意識が強くなりました。起業家育成を促進する「東北大学スタートアップガレージ(TUSG)」の活動も盛んで、学生のインターンシップを受け入れるきっかけになりました。■入居して良かったこと、将来の入居者へのメッセージ  研究者が経営者になるわけですから、知らないことも多々あります。常駐のインキュベーションマネジャーが、転ばぬ先の杖としてサポートをしてくれます。組織のガバナンスについて学ぶこともでき、中小機構のネットワークで販路開拓CO事業を紹介してもらえたことがインフラ事業への参入のきっかけになるなど、この環境を有効活用しない手はないでしょう。 「市場を創造する」という熱い想いがボールウェーブ社の赤尾社長からはいつも感じられ、常に疾走を続けている大学発スタートアップ企業です。中核となる要素技術を多面的に考え、積極的にスピード感を持って模索する姿勢は同社の大きな特徴でしょう。 いよいよ本格的な事業の開始です。同社には、不可能を可能にする計測技術で、大きな飛躍を遂げ、宮城発で世界に冠たる市場創造型の企業になっていただければと望んでおります。IM室では、最大限の支援をして参ります。代表取締役社長赤尾 慎吾インキュベーションの利用T-Bizチーフインキュベーションマネージャー工藤 裕之担当マネージャーからのコメント 会社名ボールウェーブ株式会社 代表取締役赤尾 慎吾所在地仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-40東北大学連携ビジネスインキュベータ 501事業概要センサー開発・製造・販売事業センサー及びこれを用いたシステムの製造、販売及び輸出入センサーに関する研究・開発・コンサルティングの受託事業URLhttp://www.ballwave.jp/2015年11月ボールウェーブ株式会社設立2016年9月東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社ほかから第三者割当増資2018年10月微量水分計「Falcon Trace mini(FT-300WT)」販売開始2018年11月第三者割当増資によって6億円の資金調達2019年11月JAXA宇宙探査イノベーションハブの研究提案募集に採択会社情報会社略歴大学の研究シーズと連携した新ビジネス創成を支援します。T-Bizは、中小機構が、宮城県、仙台市及び東北大学と連携して運営する、インキュベーション施設(起業家育成施設)です。T-BizBI紹介〒980-8579宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-40https://www.smrj.go.jp/incubation/t-biz/ボールSAWセンサー超微量水分計

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