Incubation Report vol.11
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Incubation Report Vol.1116インキュベーション事業活動入居企業の活動 GMACの最初の臨床適用として、治療法がなく、希少疾患である『LCAT欠損症』に焦点をあてています。この疾患は、善玉HDLコレステロールを上昇させるLCATという酵素の活性が著明に減少し、角膜や腎臓に障害、溶血貧血をもたらします。 われわれは、再生医療安全性確保法の下、LCAT欠損症治療用のGMACを2017年に世界に先駆けて移植しました。その治療の効果は、2年半継続しており、今後も持続するのではないかと考えています。現在は遺伝子治療・再生治療医薬品の実用化のために制定された「条件付き及び期限付き承認」を取得するべく、治験実施を千葉大学と共同で準備しています。そして、これから ― 今後の展望をお聞かせください まずはLCAT欠損症治療用GMACの薬事承認を得ることが第一優先です。LCAT欠損症は日本全国で推定100名以上という希少疾患ですが、2015年7月に難病指定されたことから診断される患者さんも増えてくると想定されます。これまで治療法がなかったので、苦しんでおられる患者さんに早くお届けしたい。続いて、JSTからの委託事業として実現可能性を確認した血友病B(推定国内4000名)やライソゾーム病(推定国内100名)の治療法、そしてまだ治療法のない他の遺伝子疾患へとターゲットを広げていきたいと考えています。 GMACは「失われた生理活性を作り出す」いわば生産工場を体内に設置する仕組みです。将来的にはインシュリン分泌機能の回復による糖尿病治療、あるいはがんやアルツハイマーの発症や進展を抑制する生体内タンパク質の補給といった、高齢化に伴い増加する難病への適用も考えられます。形成外科にて安全に脂肪組織を摘出し、その脂肪組織を細胞工場に搬入し、遺伝子を組み込んだGMACを安全に製造して出荷まで数週間、そのGMACを速やかに移植、この一回の移植で治療タンパク質が数年にわたり持続的に補充され、難病に伴う機能障害や器質的障害が改善される、そんな夢の治療法が世界的に実用化されるよう、われわれは協業に向けた強力なパートナーを求めています。■入居のきっかけ  千葉大学の齋藤教授からお声がけいただいて起業することになり、共同研究と事業化を行える場所として千葉大亥鼻イノベーションプラザがキャンパス内にあったということが入居のきっかけです。■入居しての変化  それまでは千葉大学の研究室に共同研究のスペースをお借りしていたので、自らのスペースが確保できてビジネスを進めやすくなりました。また大学のみならず、関係機関との連携が活発になり、様々な情報に触れる機会が増えました。■入居して良かったこと、将来の入居者へのメッセージ  共同研究と事業化をシームレスに行えたことが良かったです。施設がキャンパス内にあるので、千葉大学の遺伝子組み換え規制に従って研究を行えます。また、臨床の先生がすぐ近くにいて相談しやすく、これほど環境が整った場所はまずないでしょう。  中小機構からもたくさんのサポートを受けました。常駐のインキュベーションマネジャーが企画する講演会も魅力的です。またBioJapanの中小機構ブースで継続して展示できたことがビジネスチャンスにつながりました。最初は模様眺めに終わっても、継続して出していると話が具体化します。自社出展であれば1年であきらめていたでしょう。 セルジェンテック株式会社は、最先端の再生医療領域における千葉大発ベンチャー企業として当施設の設立と同時に入居をいただいています。中小機構や当施設が実施する様々な事業化支援の取組み・イベントに理解を示し常に積極的に参加される優良企業です。 10年以上の時間を要すると言われる創薬の分野で、麻生社長を中心としてリーマンショック期の厳しい経営環境を乗り越え、薬事承認と事業化を目前としている同社には、ぜひ、千葉発で世界を目指す創薬ベンチャーの代表企業となっていただきたいと思います。歴代CIMに続き私も支援していきます。代表取締役社長麻生 雅是会社名セルジェンテック株式会社 代表取締役麻生 雅是所在地千葉市中央区亥鼻1-8-15千葉大亥鼻イノベーションプラザ 101事業概要ヒト脂肪細胞を用いた遺伝子導入細胞医薬品の開発URLhttps://www.cellgentech.com/2003年10月セルジェンテック株式会社設立2005年5月遺伝子治療用脂肪細胞に関する千葉大学との共同研究開始2013年5月千葉大学の遺伝子治療臨床研究実施計画を厚生労働省が承認2014年12月LCAT欠損症臨床開発がJST「A-STEP 実用化挑戦タイプ(中小・ベンチャー開発)」に採択2016年8月厚生労働大臣より第一種臨床研究実施計画の承認会社情報会社略歴インキュベーションの利用千葉大亥鼻イノベーションプラザチーフインキュベーションマネージャー宗像 令夫担当マネージャーからのコメント 起業を目指す方を応援します。千葉大亥鼻イノベーションプラザは、中小機構が千葉県、千葉市及び千葉大学等と連携して、大学等が有する先端医療分野、医工連携分野の研究成果を活用した起業や創業活動、中小企業の新事業展開等を総合的にサポートする大学連携型起業家育成施設(インキュベーション施設)です。千葉大亥鼻イノベーションプラザBI紹介〒260-0856千葉県千葉市中央区亥鼻1-8-15千葉大学亥鼻キャンパス内https://www.smrj.go.jp/incubation/ciip/

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