Incubation Report Vol.10(電子ブック)
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Incubation Report Vol.1012入居企業の活動インキュベーション事業活動ヘルスケア産業参入の支援 中部地区の医療機器開発を促進するため、医療機器開発を目指している大学・研究機関、ベンチャー企業などを対象に、「PMDAレギュラトリーサイエンス総合相談【医療機器】出張面談in名古屋」を開催している。また、医療機器開発に関わるコーディネータや支援者を対象に、「医療機器伴走コーディネータ研修」を開催している(いずれも、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)の協力のもと実施)。 その他、ヘルスケア産業参入を目指す地域の中小企業などに向けては、参入のヒントとなるセミナーも開催している。定期セミナーを開催 入居企業の事業化達成に向けてさまざまな経営課題の解決を支援する一環として、セミナールームで定期的に「NALICビジネスセミナー」を開催している。テーマは「ビジネスマナー」、「人材育成」、「事業化のポイント」、「資金調達(投資・融資)」、「助成金獲得」、「知財活用」、「展示会出展ノウハウ」など多岐にわたる。おもな入居企業の概要株式会社ヘルスケアシステムズ名古屋大学農学部発ベンチャー。大学で培われた研究データと検査技術に基づき、産学連携によって予防・健康増進に特化したバイオマーカー(検査指標)及び検査装置の研究開発を行っている。また、その技術を活かし、生活習慣を見直すための一般向けの郵送検査サービスを事業展開している。今後、測定技術をさらに改良し、従来法と比べて圧倒的な低コストでの未病検査の実現へ向けた研究開発を進めていく。なお、株式会社ヘルスケアシステムズは、「2018年度はばたく中小企業・小規模事業者300社」に選ばれている。株式会社生命科学インスティテュート(旧:株式会社Clio)Muse細胞は、2010 年に東北大学の出澤真理教授らのグループにより発見された細胞で、脂肪、骨髄や皮膚(真皮)などの体内に元々存在し、体を構成するさまざまな細胞に分化できる多能性幹細胞である。入居当初は株式会社Clioとして研究開発を行っていたが、2015年5月に株式会社生命科学インスティテュートが子会社化。その後、吸収合併の上、株式会社生命科学インスティテュートがMuse細胞を用いた再生医療製品の研究開発事業を本格化し、臨床試験も開始。現在はNALICを卒業して川崎市殿町に新設した製造拠点に移転。これからのインキュベータ  次世代産業として成長が見込まれるヘルスケア産業振興に向けて自治体・各大学・各支援機関とも連携しながら入居企業の事業化をサポートし、健康寿命の延伸に貢献する企業を排出していくことはもとより、地域の中小企業・ベンチャー企業に対しても、ヘルスケア産業への参入支援、医療機器開発に役立つ情報提供や相談会の開催、コーディネータの育成イベントを通じ、幅広く支援していく。 NALICは今後も「ヘルスケア産業の事業化促進・交流拠点」として、自動車・航空機などの輸送機器製造産業が突出した中部エリアにおいて、そのものづくりのポテンシャルを医工連携分野に活かした産業を創出するとともに、創薬・再生医療・機能性食品などのバイオ産業も育て、中部エリアの産業構造の多様化にも貢献していきたい。そのために、業界動向、市場動向を素早くキャッチし、医療分野におけるM&Aや、中小・ベンチャー企業と大手企業との戦略連携の橋渡しを行い、入居者及び地域支援企業のスピーディーな成長、事業化に注力する。このような活動を通じ、医療分野における新たな産業育成を担うイノベーションハブとして機能することで、地域経済への貢献と発展に寄与していく。セミナーの様子支援スタッフ一同

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