Incubation Report Vol.10(電子ブック)
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Incubation Report Vol.1010入居企業の活動インキュベーション事業活動更に模型や動物などを使用して十分な練習を行なう方法。(注3):ESD, Endoscopic Submucosal Dissectionの略称。病変の周囲の粘膜を内視鏡専用の電気メスを用いて切開した後、粘膜下層を少しずつ剥離し病変を切除する方法。高効率に病変を一括切除でき、高い根治が期待できる新しい治療法。 また、IM(インキュベーションマネージャー)室には中小機構、(公財)神戸医療産業都市推進機構のIMが常駐し、新たな事業展開を図ろうとする企業、研究者に医工連携のマッチングから販売、事業化、資金調達までシームレスで、かつ、個社の体力にあったテーラーメイドな支援を行なっている。生体ブタによる手術手技及び医療機器開発の支援 MEDDECの施設の目玉は最新医療機器を備えたオペ室。3室を備え、各室の利用者が出合わないよう秘匿性を考慮した導線設計となっており、医療学会や大学病院による手技トレーニング、医療機器の設計・開発目的で行なう機器の評価などに利用されている。研究・開発をはじめ、自社製品のトレーニングやセールスプロモーションなどさまざまな用途に利用できる。トレーニング目的で行なわれる手技では、カテーテルや内視鏡、腹腔鏡を使った低侵襲手術が増えている。また、MRIも備えており、1.5T(テスラ)のMRI(注4)で動物の撮像ができる。(注4): 磁気共鳴画像装置(Magnetic Resonance Imaging)。強力な磁石による”強い磁場”と電波を利用して生体内の状態を画像にする装置。エックス線を使用しないので、放射線による被爆がない。テスラとは磁気の強さを表す単位。1.5T(テスラ)MRIはMRI装置性能の目安である静磁場強度(磁石の力)が1.5T(テスラ)あり、静かで短時間に鮮明な画像が撮像できる装置。積極的なマッチング及び広報活動を実施 MEDDECのIM室は、入居者及び地域企業に対し個別マッチング、展示会出展などを通じ大手メーカーや商社などへの個別販路開拓や事業化、出口戦略の構築、また補助金を含む資金調達など、さまざまな支援を数多く行っている。以下の支援事例を紹介する。・新規事業への参入支援MEDDEC・HI-DEC交流会に参加したJFEテクノリサーチ㈱から、金属分析の実績を踏まえ、新規事業として医薬品解析業務に参入したいとの相談があった。事前に市場調査を行なう必要があると判断し、当時入居者であった㈱大阪合成有機化学研究所との面談などを手配した。その後、度重なる協議の上、MEDDECに先端医薬分析・解析センターを立上げるとともに、大手ジェネリック/新薬メーカーなど10数社をMEDDECにて紹介し、売上高を伸ばしている。・広報活動の支援化学工業日報、神戸新聞ほかと連携し、入居者及び地域支援企業の事業内容・出口戦略などを紹介いただいている。これからのインキュベータ  オペ室を使った医療機器の研究開発・評価、手術手技トレーニングに関しては、引き続き医療学会ほかを通じ啓蒙活動を行い、多くの企業、大学、研究室に利活用を呼びかけたい。 また、医療だけでなく IIoT(インダストリアルIoT)、AI(人工知能)など、先端ものづくり技術を取り込んだデジタルヘルスケア分野での新規技術及び商材の開発支援、及びこれらの技術/製品とAIを搭載したネットワークシステムを利活用し、地域の社会的課題解決に貢献する事業、プロジェクトの構築も支援していきたい。人、もの、通信の融合が今後の医療にも不可欠となる中、関連する企業との連携を加速させていく。 そのために、業界動向、市場動向情報を素早くキャッチし、医療分野に係るM&Aや、中小・ベンチャー企業と大手企業との戦略連携の橋渡しを行い、入居者及び地域支援企業のスピーディーな成長、事業化に注力する。こうした活動を通じ、医療分野における新たな産業育成を担うイノベーションハブとして機能することで、地域経済への貢献と発展に寄与していく。オペ室での手技トレーニングの様子支援スタッフ一同

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