デザイン経営の理解とその実践に向けたソーシャルメディア活用による支援 成果事例集
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Collection of design management results|11課題の整理と目標(ビジョン)の確認Plan企業の課題Before企業概要代表者名/吉田 由香里所在地/福井県吉田郡永平寺町北島7-22事業内容/酒米の栽培と清酒「白龍」の製造及び販売設立/文化3年(1806年)従業員数/10名□社長と共に会社のビジョンを検討 今後も酒造りを繋いでいくためには、現在の顧客層だけではなく、新たな世代の顧客(ファン)を増やしていくことが必要であるが、「若者のアルコール離れ」や消費行動の変化などから、単にアプローチ手法を変えるのではなく、新規顧客を意識した新商品開発も必要になると考えられた。 新規ターゲットへのアプローチ手法、商品開発を考える上で、将来の会社のありたい姿(ビジョン)を社長と共に話し合った。その結果、「永平寺の土地(土・水)で作られる米と、永平寺の人々で作る酒」=“永平寺テロワール” (※)が会社の強みであり、「大地の恵みがもたらす米と水、そして蔵人の情熱で、100年先の未来へと『永平寺テロワール』をつなげていくべく『米作りと酒造り』を続けていく」ことが後継者としての使命だと再認識した。 そこで、永平寺町の文化・禅の心を世界へ発信し、地元へは雇用の創出・休耕地の活用などの面で還元できる「白龍ビレッジ(村)」を、酒蔵を核として作り上げることを目標とした。※テロワール:気象条件(日照、気温、降水量)、土壌(地質、水はけ)、地形、標高など 畑を取り巻く全ての自然環境を意味する。 同社は福井県永平寺で210年以上続く酒蔵。家族中心の経営で、現社長(7代目)である母が亡き父(6代目)から事業を承継し、長女が営業、次女が「日本最年少の女性杜氏(※)」と女性が中心となりで切り盛りしている。 近年、国内における1世帯当たりの日本酒の年間消費支出額は、年々減少しており、20年間で見てみると、年間消費支出額は半減している。同社は直販(WEB・店舗)を強みとしており、売上自体は伸びてきているものの、現在の顧客層が50~60代の男性であり、10~20年後の消費者層を考えると20代~30代(ミレニアル世代)を新たなターゲット層としてアプローチをしていくことが必須である。 新規ターゲット層へアプローチすることで、さらなる直販(特に自社WEBサイトを通じた販売)売上の向上を図りたいと考えている。                                   ※当時(2018年1月時点)吉田酒造InstagramCase2吉田酒造有限会社テーマ 新規ターゲット層(20代~30代)へのアプローチによる直接販売の売上向上を目指す。参加者営業部長 吉田 祥子

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