デザイン経営の理解とその実践に向けたソーシャルメディア活用による支援 成果事例集
10/20

10|Collection of design management results OEM中心の経営からの脱却が課題であり、ハウスブランド構築による自社商品中心の生産体制の構築、ブランディングやエンドユーザーへ直接販売できる経路の構築が急務となっている。そのためには自社を知ってもらい(情報発信)、エンドユーザーにおける信頼の構築が欠かせない。 今回デザイン経営の一環としてビジョンマップを作成することで、社内はもとより、エンドユーザーに対して情報発信できるコンテンツを手に入れることができた。現在、エンドユーザーは販売者からの売り売りの情報には辟易しており、モノづくりの考え方や作り方を知ったうえで、共感した商品を購入している。さらに企業とともに商品を共創することを求めている。したがってビジュアル化というわかりやすさがカギを握る。 ビジョンマップの作成は、このトレンドに沿っているのではないか。このトレンドは業界を問わない。基本的な経営ツールの一つとしてビジョンマップの作成を他の企業にも勧めたい。 個社というより眼鏡産地そのものの課題である「大量生産・大量消費を前提とした分業生産体制」からの脱却を目指した「小ロット、少人員オペレーション体制の構築による眼鏡及び眼鏡の加工技術を応用した眼鏡以外の新商品の開発」という、決して簡単ではない事業に取り組んでいる企業でした。 特に今回のデザイン経営習得・実践プロセスの中で、若手従業員をリーダーにして、かつ全権を任せて経営者の事業理念を可視化するビジョンマップの設計は、若手経営者のあるべき姿としても非常に共感が持てます。 またそのプロセスから産み出された、未来の産地と自社のあるべき姿を可視化したビジョンマップは、その思いが届いた消費者の方々の中で必ずや応援者となって同社の商品購買だけでなく情報発進(PR)でも協力して頂ける「ブランディング視点のデザイン経営」を実践した好例と言えるでしょう。 同社の取組が成功し、同様の課題を有する他の地域内外の事業者の方々の希望の星になって頂きたく、ぜひとも続けて欲しいと願っています。 Instagramの活用において良かった点としては、タイムラインの統一感が出たこと、ハッシュタグを投稿にあわせて選定されたことがあげられます。 キャプションに関しても、投稿を見た方が情報を適切に把握し、共感を得るようなキャプションライティングをして頂きました。 未だ改善が必要だと思われる点としては、着用画像など(置き画でも構いません)、消費者が使用するシーンが想像できるようなコンテンツを投稿頂けるとよいかと思います。 良いアカウントになってきたので、よりフォロワーやエンゲージメントを獲得するためにも、Instagramのキャンペーンを試すこともお勧めです。 また今後、工房など製品の制作過程をライブ配信するなど、ブランドとしてのストーリーを発信していけると良いでしょう。中小機構北陸本部担当専門家から見たポイント外部専門家からのコメント

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る