ハンズオン支援事例集(平成29年度)
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55株式会社松永製作所ジメントの強化を行おうとしたものの、現場での大きな問題に気付き、柔軟に優先順位を見直し、急遽、3期目支援を実施。2S、見える化などの現場改善活動を行い、現場の社員レベルでの改善マインドを醸成しながら、成果を実感することが出来た。そして、2期目支援を再開させ、具体的にPDCAを廻す行動や改善目標を達成する仕組みを整えつつ、実践において更にプロジェクトメンバーの改善マインドを醸成した。(支援概要まとめ)1期目:経営実務支援事業①(平成27年8月~平成28年2月(7ヶ月10回))テーマ「事業拡大に伴う人事・組織の管理体制の構築」2期目:専門家継続派遣事業①(平成27年12月~平成29年7月(20ヶ月24回))テーマ「拡大する事業全体の人・組織・管理体制と海外事業を含めた生産体制の再構築を図り、生産の効率化と改善体質(人財育成)の醸成」3期目:経営実務支援事業②(平成28年7月~平成28年12月(6ヶ月10回))テーマ「溶接・縫製工程の生産性と工程管理能力の向上」 当社は、それまで掲げていた売上目標を一旦棚上げし、3期に渡る中部本部のハンズオン支援を受け、人事・組織体制の構築をはじめとして本格的な組織基盤体制作りを行った。更に、業務上の様々な基本ルールを決めたことにより効率的な生産が出来るようになった。 今後の課題としては、開発から販売までの一貫体制を持つ完成メーカーとしての力がより強力に発揮できるよう、海外生産拠点である中国を含め、全社体制で目標に向かい活動できるようにすることである。そのためには、管理会計導入と利益計画の策定が必要であると考える。現在、4期目支援の準備をしており、平成31年6月以降の新年度から、2020年(平成32年)の東京パラリンピック開催までの間にその成果が発揮できる会社になる事を目指している。4期目:専門家継続派遣事業(平成29年12月~平成31年1月(14ヶ月28回))テーマ「管理会計導入による原価企画、原価管理体制の整備」⇒実態原価を押さえた健康診断型のマネジメントへの変革今後の課題プロジェクトマネージャーのひとこと 平成26年11月末の初対面時の松永会長、社長の経営に対する考え方や3期にわたる決算書などを拝見し、当社は大変素晴らしい企業であると思いました。成功体験も多く、時間をかけ技術と人を育てきたプライドのある企業に対し、どうすればお役に立てるのかを考えながら5カ月間話し合いました。そんな中で社長から従業員が誇りを持って働く姿や会社の成長の姿が見えないという危機感をお伝え頂き、グローバルニッチトップを目指している当社が、技術と個人の頑張りだけで運営する町工場スタイルでは、この先の成長は限界なのではないかというところに落ち着きました。 中小機構では、テーマに応じ複合的な支援が出来ることをご説明し、その進め方、考え方にご賛同と信頼をいただき、その結果、数年間掲げていた売上目標100億円の旗を一旦下ろす英断をされ、町工場管理からの脱却を目指して、人・組織、生産管理・原価管理体制を整備し、組織体制を強化する事で意気投合出来ました。 今回の3期に渡る支援が成功した要因は、変化を渇望していたプロジェクトメンバーが素晴らしい専門家と巡り合え、活動を共に出来た事です。業績については、売上高はやや減少しておりますが、しっかりと利益は確保されており、業務の中で仕組みとしてPDCAが廻るとともに着実に人財が育っており、将来の成長の為の大きな成果が得られたと考えます。今後、更に管理会計の導入により、自らの健康診断を毎月行いながら、継続的な利益体質強化を行い、世界に羽ばたく企業になっていただくことを祈念いたします。星野 博康 中部本部プロジェクトマネージャー当社の主力製品

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