ハンズオン支援事例集(平成29年度)
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5010年後を見据えた中期経営計画の立案と推進―今後の事業の方向付けと戦略・計画の推進―経営者のことば この度は経営基盤強化として、10年後を見据えた中期経営計画の立案と推進というテーマで、今後の事業の方向付けと戦略・計画の推進のお手伝いを、中小企業基盤整備機構関東本部の杉浦プロジェクトマネージャーにご相談を申し上げ、何回かのお打合せの後、髙瀬登志夫先生をアドバイザーにご推薦頂き、8か月に及ぶご指導のもと、中長期経営計画を作成し、明文化することが出来ました。2007年に策定した10年を見据えた経営計画は、翌年のリーマンショックや東日本大震災、その後の急激な円高等、未曾有の出来事が重なり目先の対応に追われ精一杯でありながらも、自社商品の開発、自社技術の高度化、また、海外進出と新規事業を次々とすすめており、新たな人材も多数入社され、他社での経験豊かな方もあれば、海外拠点のそれぞれの国の実習生、新入社員、パートさんアルバイトさん、などなど、多種多様な従業員構成となりました。また、会社設立50周年を迎え、技術・技能継承ばかりではなく、事業継承そのものも、従来の進め方を大きく変革する、いわば第二創業として考え進めていく時となっていました。今回のご依頼はまさにこのようなタイミングでした。社長以外の6名のプロジェクトメンバーによる、定例会議として、この中期経営計画策定においては、それぞれの意見の違いや、受け取り方の違いを議論し、疑問点など必要に応じ、社長とのすり合わせを行い、中身のある大変良いもができました。これも、ひとえに、髙瀬先生、杉浦マネージャー他、中小基盤整備機構各位のお力添えの賜物と感謝申し上げます。今回の成果を、いよいよ現実の日付を付して、全社的に展開してまいります、全社一体となって高収益企業を目指してまいります。今後ともご指導、ご支援をよろしくお願い申し上げます。 有り難うございました。代表取締役平出 正彦 氏プロジェクトマネージャーのひとこと 今回の支援については、10年間改訂されて来なかった中期経営計画の立案・推進と言うものであったが、平出社長の意図として、プロジェクトチームで経営計画を立案する事により、プロジェクトリーダーである後継者・平出専務の経営計画立案を通じての意識向上、更にプロジェクトメンバーである幹部社員の経営参画意識付けと言う効果を期待しての支援依頼と思えた。 特に、幹部社員については、一流企業出身のメンバーとプロパー社員との間に若干の意識のズレも感じられ、プロジェクトによるこれらメンバー間の融和も期待された所でもある。 プロパー社員の幹部については、従来経営計画そのものについてタッチした経験もなく、漫然と日常業務に従事して来た者も多い。この点については平出専務と共に将来を担う人材の育成と言う意味で見えない質的な効果が大いにあったと思える。アドバイザーはこの点について、当初より十分意識しており、特にプロパー社員の意識向上に配慮した支援を行った。 事業内容の検討については、自動車・電機・電子・OAと言った単純に事業規模を追う市場に偏らず、事業の継続性、市場の安定性と言った事業運営全体を考えた顧客戦略を立案した。この点については2つの意味で大いに評価をしたい。 第1は現場の負荷状況を知るプロパー社員が参画し、平準化した生産を継続できる事が最も効率的に利益に貢献できることを認識の上、市場戦略を立案した事。第2は市場、競合の分析をしっかり行った上で、その市場性を評価し顧客名まで明確にし、攻略戦術、規模計画にまで落とし込んだ、実現性のある戦略を立案した点である。 本経営計画は、その緒に就いたばかりであり、効果が出るまでには未だ時間が掛かると思われる。図らずも、本年は市場の追い風もあって受注が拡大して来ており、経営計画立案の効果だけが要因とはいえないが、意を強くしたプロジェクトメンバーによる一層の力強い前進を期待できる状況にある事は大変喜ばしく感じている次第である。自由な発想で現在の会社方針とは異なる、あるべき将来を纏め上げたメンバー、それをじっと我慢しながらも軌道修正をしてくれた社長に敬意を表すると共に当社の将来を大いに期待したい。杉浦 成人 関東本部プロジェクトマネージャー

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