ハンズオン支援事例集(平成29年度)
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49株式会社平出精密④ 生産量増加に伴い、外注品・内作品の区分を明確にし最適生産を実現する。これは物流改革の実現にも貢献する。3.人材戦略   将来に向け、必要な能力を持った人材を必要な時に必要な数揃えていられる環境を作る事が必要である。その為に、将来を見越しての採用、育成計画を策定した。① 「必要な人材は変わる」を前提にした採用の実施 ② 社内の適材配置と隠れたタレントの発掘を狙って全社の人材の棚卸③ 採用・育成基準の見直し(職種毎の適性、要件の設定、多能工要員)  ・職種毎の適性、要件に合った人を採用  ・多能工要員(複数職種対応可能者)確保も目指す④ 組織毎に定員を決める⑤ 理想の組織、業務運用を念頭に置いた教育計画の展開  ・個々のキャリアプランを作り、個別に教育計画を策定する  ・各分野でプロを揃える(マイスター作り)  ・多能工化を視野に入れた教育(間接部門中心)   これらに加え、製造の効率向上と品質改善、間接部門の効率改善の図れるITインフラを構築し安定的、効率的に業務ができる環境作りを目指すべく、IT担当者の採用に踏み切った。4.自社開発商品の事業確立   ユニークな技術に裏付けされた製品であるが、採算レベルに持ち上げるためのシナリオ(含む数値裏付け)、計画化、猶予期間・総投資金額の設定が必要である。残念ながら、今回の支援期間中には、本製品の事業計画立案にまでは至る事が出来なかった。5.海外事業戦略(タイ工場)   自社開発商品同様に詳細な事業計画立案にまでは今回至らなかった。精密板金の競争力は高く、損益状況も改善している。更に主要顧客からの受注は堅調であり生産性や品質の向上が見込める状況にある。この状況下、市場を見直し最適な事業計画を今後立案し検証を進めていく事になる。 以上のような取組みにより、主柱事業である板金事業においての中期戦略において、事業計画の纏めとそれに基づく行動計画が明確な形で策定された。 本事業計画の推進により、2020年度の売上高は2016年度比26%増、更に経常利益率10%を目指すものである。因みに本施策の成果として、2017年度の売り上げ見込みは、対前年13%増を見込んでいる。 上記に示した戦略を着実に実行することにより2020年を中期的に見据え、売上は26%増、利益は3倍を目指すことができる。2021年以降の長期計画は更なる発展を目指す。 この増収増益を実現するためにはマネジメント改革とこれらの目的に向い一丸となって社員全員が同じ方向を向いて最大の努力をし続けることが不可欠である。 当社は先端加工分野、或いは試作加工分野での事業展開を今まで行ってきた。この事は当社の技術力を高め、対外的な評価に繋がって来たが、一品料理的色彩の強いビジネスは、必ずしも利益の向上に直結しないという面が有る。今回のプロジェクトにおいて、メンバーはこの点についても気付きがみられており、今後の事業方針にどう反映されていくかが楽しみでもある。今後の課題

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