ハンズオン支援事例集(平成29年度)
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4810年後を見据えた中期経営計画の立案と推進―今後の事業の方向付けと戦略・計画の推進―を置いているが、中長期計画では景気に左右されにくい分野の市場を開拓し、液晶・半導体分野に並ぶメイン市場に成長させる。2.製造戦略   顧客戦略と共に生産能力の拡大は、高収益企業を目指す上で必須である。限られた資源の中から重点投資により売上拡大を支える生産能力の増強を実現する。3.人材戦略   省人化を可能とするITインフラ整備や自動化戦略を構築する。事務系はIT活用の充実により人員増を抑える。離職を抑える人事制度の充実、階層毎の人材教育など組織力の強化を達成する。4.自社開発商品の事業確立   10年間の経験を有する洗浄機事業を確固たるものにすべく今後の事業戦略を明確にし、実行していく。汎用型洗浄機の開発販売を行いつつ客先を広げ、現行品との部品共有化、リードタイム短縮、友好顧客選別による拡販と販売効率向上を行い一定の販売量を確保できる事業体制を目指す。5.海外事業戦略(タイ工場)   主要顧客からの要請により進出した事業である。残念ながら、現状は位置付けが明確でない事から、今後の位置付け、選択すべき事業、工場規模の拡大等についての検討をする必要が有る。 以上のテーマに対し、高収益企業への変貌を目的としたそれぞれの戦略を立案、実行のマイルストーンをプロジェクトにて推進した。 これらの取り組みにより次のような成果をあげることができた。1.顧客戦略① 主柱事業である板金加工事業において、顧客・分野集中により、顧客密着の確実な営業基盤を作る。② 広範な顧客開拓は行わず、既存重要顧客+戦略的新規分野(顧客)に密着する ⇒即ち、景気に左右されにくい食料品や医療分野を新たに開拓し、液晶・半導体分野に並ぶメイン顧客となる様育成する。③ 中期事業計画では、これら新規開拓市場により、2020年度において、2016年度比26%の伸長を目指す。2.製造戦略① 重点投資により売上拡大を支える生産能力の増強を行う。この重点投資は最小限の投資で最大限の効果を生む施策である。これにより人件費を効率よく活用し、人員増を抑えながら売り上げ増に対応していくことが可能となる。品質改善努力を継続し、中期計画では不良率を半減させ、顧客の信頼を得ると同時に品質コストを削減する。本中期計画において、2017年度、2018年度それぞれ億単位の設備増強を計画した。② 原価低減では2020年度において、部材費・型費の10%削減、生産効率向上20%を達成することを目標とした。③ 生産管理の充実により平準化を実現し、納期短縮による最大の効果を生かしていく。自社開発製品:洗浄機SpiralWash

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