ハンズオン支援事例集(平成29年度)
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47株式会社平出精密づらいものにしてきた。 この事から、当社の尖った技術、製造能力を十二分に発揮できる市場戦略、技術戦略を包括する中期経営計画を立案し、利益体質を構築するべきと考えた。 上記の通りの当社の置かれた背景から10年後を見据えた中期事業計画の立案と実行をメインとした。更にその立案に当たっては、後継者である平出専務が中心となり、全社員一丸となって立案推進すると言う観点から、各部門のこれからを担う人材を抜擢し、プロジェクト方式で実施する事とした。 1)中期経営計画の立案   比較対象となる競合に対し見劣りする事業規模、利益率を改善していく為に全社的な事業方針の見直しから分析を行い、更なる利益体質強化の為の施策を検討する 2)海外展開の活用拡大   既設の拠点であるタイ工場、インドネシアのプログラム開発拠点の活用を拡大し、事業拡大、利益拡大に寄与すると共に顧客の海外進出への対応に寄与する施策を立案する。 3)自社開発製品の育成   既に小型洗浄機を市場投入しているが、市場規模は拡大できていない。この製品を含め、最終製品の開発を継続しメーカへの変身の道筋を作る。 今回のプロジェクトは「10年後を見据えた中長期計画の立案と推進」とした。従い、10年後に会社の中核となっている社員がメンバーとして策定することが望ましいと考えたが、現行の経営の連続性も重要な要素である。 幸いに当社には、将来の経営幹部と成り得る中堅プロパー社員が居り、また現在の経営方針を立案し、実行して来ている、一流企業を経験した後に当社に移籍した経験豊富な社員も居る。この両方の社員をプロジェクトに参画させ最適なプロジェクト推進体制を構成した。 リーダーは後継者である平出専務とし、他社から移籍した現在の経営幹部3名、現在管理と生産部門を熟知した中堅プロパー社員2名の合計6名のプロジェクトチームを結成した。又、10年後を検討するには従来とは異なる視点が重要なことから、社長がプロジェクト内の意見交換には参加せず、プロジェクトメンバー間で自由闊達な意見を出しあって進め、プロジェクト活動終了時に社長へ報告を行うことにより経営の方向を確認できる仕組みとした。 機構側の体制は、プロジェクトマネージャーが直接管理者を兼ねると共に経験豊富なアドバイザーを投入した。今回の支援は、事業計画の立案と言う経営全般に係わるテーマである事から、大手企業において幹部を歴任し、関係会社の経営にあたった経営経験を持ち、かつ、機構内においてチーフアドバイザーとして豊富な支援経験を持つ専門家を起用。当社の目標が着実に達成できる支援体制をとった。]第1期<専門家継続派遣事業>(平成28年11月~平成29年6月(8ヶ月))「10年先を見据えた中期経営計画の立案と推進」目指すべき主題は高収益企業である。戦略毎に方向性を見出し高収益に結びつけるための議論を行い、結論をまとめる支援を行った。1.顧客戦略   差別化戦略を進めたうえで 集中戦略(既存顧客+戦略的新規顧客)を構築する。更に仕様を考慮した選別受注と共に、リピート品の率を上げていくことを実行する。また現在は景気に左右されやすい液晶・半導体分野の受注に軸足プロジェクト推進体制プロジェクト活動の様子支援内容と支援成果

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