ハンズオン支援事例集(平成29年度)
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4610年後を見据えた中期経営計画の立案と推進―今後の事業の方向付けと戦略・計画の推進― 現在は、航空機鈑金技術をベースに、半導体装置、計測機器、印刷機器、医療機器といった様々な業種・業態にパーツを納める、「精密板金」を本業とした会社に成長してきている。 当社と中小機構の接点は、機構事業として平成16年より実施された事業化支援事業にて洗浄機の開発・事業化を支援した事がきっかけとなった。その後平成23年には戦略的CIO育成支援事業を実施し、当社の生産基幹システムの構築支援と現社長平出正彦氏の長男である平出琢磨氏のCIOへの育成支援を行ってきた。 今回の支援に至るきっかけは、中小機構関東本部が主催する経営者向けセミナーにて平出社長と再び面会し、当社の状況について意見交換をしたことから、企業訪問を実施、支援提案へとつながった。 当社は2007年に繁栄計画書と言う形の10年を見据えた中期経営計画を作成したが、その後のリーマンショックや東日本大震災、円高を乗り切るための顧客の海外進出などの影響により、計画とは程遠い状況にある。立案から10年を迎え、且つ会社創立50周年と言う節目を迎え、再度、中期経営計画を作成し次の10年を迎えるにあたり、全社員心を一つに邁進して行きたいと言う希望を持っていた。 次の10年を考えるにあたっては、後継者である平出琢磨専務を中心に中期経営計画を策定し経営革新を目指したいとしており、中期経営計画の立案と共に、タイを中心に進めている海外展開について拡大していく為の施策についても考えたい希望があった。 更に、外注業者、試作品業者に甘んじる現状からの脱却を図り、自社開発製品を持ちたいとして、かねてより小型洗浄機を開発販売しているが、この製品を含め自社製品を持ったメーカへの変身を長期的に希望している。 この業界における当社の位置は、精密試作板金加工と言う業態に特化し、且つ自動プログラムを活用して短納期対応を可能とした営業方針は、各方面の顧客から支持され、全国的に知名度も高い。顧客層もOA機器メーカの他、総合電機メーカ各社からの発注も有り、幅広い取引関係を築いている。一方で、多くの市場、顧客に対しても係わりを持っており、製品の種類も多岐に亘っており、当社の指向を見え中小機構との出会いプロジェクトマネージャーの視点と経営課題の設定支援メニューH27H28H29H30支援内容(支援テーマ等)専門家継続派遣事業中期事業計画立案推進-20002004006008001,00001,0002,0003,0004,0005,000H27/1H28/1H29/1H30/1売上高(左軸)経常利益(右軸)単位:百万円売上高と経常利益支 援 前支 援 後経営計画10年前に中期経営計画を立案したが、リーマンショックの影響で経営計画そのものが破たんしていた。高収益企業を目指す中期経営計画を立案、顧客・市場分野集中により高収益に結び付けるべく、新たな中期事業計画を立案、その推進体制を明確にし実行に着手した。事業戦略景気変動に左右されやすい市場を中心とした事業構造であった。景気変動に左右されにくい市場開拓を推進、現行市場と並ぶ市場に育成して行く。人材戦略リーマンショック以降入社した人材が80%を占め、人材的な偏りが大きった。離職率についても高いものが有った。採用・育成基準の見直しを行うと共に、社員個々のキャリアプランを作成、個別の人材育成計画を策定する事とした。自社開発商品の事業確立自社開発の洗浄機事業を10年間継続してきた。それなりの評価は得ているが、事業として成立するレベルには至っていない。採算レベルに持ち上げる為、シナリオの作成が不可欠、今後の課題として持ち越す事となった。海外戦略主要顧客からの要請に応じ進出してきた。国内事業との連携が無く、位置付けが不明確となっていた。海外単独での業績は改善しており、生産性、品質の向上も見込める状況となっている。今後、国内事業との最適分担について検証して行く。【量的変化】【質的変化】

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