ハンズオン支援事例集(平成29年度)
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44スムーズな生産を実現する為の現場一体となった生産管理―生産を阻害する要因の排除と改善に取組み計画生産の実現―第2期<専門家継続派遣事業②>(平成29年7月~平成30年6月(12ヶ月))(支援の内容)1)継続できる仕組みとマニュアルに基づく生産活動 ①中期計画と連動した部門行動計画と執行管理活動強化 ②目標達成出来る月次実績管理の仕組み構築 ③行動に移せるマニュアルづくり2)工程の保証度向上による品質保証体制の確立 ①「不良を作らない、流さない」ための方法、手順、管理の開発 ②工程内不良の削減 ③予防品質保証、出荷検査体制の充実3)適正な見積もり制度と製造原価低減活動 ①通年品のPQ分析に基づく、自動機のライン化・グループ化 ②収益性の向上につながる製造原価管理・見積り方法の確立 ③適正在庫と効率の良い購買システムの確立 当社の変化は、経営的には増収増益として財務上に現れてきており、大いに評価できる。また、人材育成の面からは、プロジェクトメンバーそれぞれにモノづくりに対する意識の変化が見えてきた。単に作れば良いという事でなく、いかに無駄を省いて作るかという改善意識を持って取り組む意識が醸成されてきている。 当社の将来的な展望としては、現状の自動車業界の方向性をつかみながら、他の分野へのアプローチを図っていくことである。それらの目標を中期計画に落とし込み、各部門の目標管理へと繋げて、着実に成長していくことである。 以上の状況から、当社の今後の課題としては、工程内不良を更に低減させ、廃却金額低減を目指す事と、各部門の方針管理をいっそうレベルアップさせていくこと、それらを牽引する管理者の育成であるといえる。今後の課題プロジェクトマネージャーのひとこと 今回の支援にあたり、企業のニーズは生産管理機能の再構築であった。具体的なテーマ設定にあたり、当社の状況を十分に調査・検討し、経営課題全体を俯瞰した結果、企業の支援ニーズにあった生産管理の再構築だけでなく、生産現場の体質改善も含んだ『生産変動に強い職場づくり』をテーマにし、支援を実施した。 工程内不良等の生産計画上の問題を解決し、生産指示制度を高め、納期の変更に柔軟に対応できる体制作りを進め、製造の管理技術を高めることを着実に実施した結果、財務的には、増収増益につながり、特に営業利益が大幅な改善傾向が見られた。 現在、第2期支援を実施中であり、第1期支援で得た改善手法、ノウハウを会得した人材を中心に、実行力を向上させ続けており、当社の今後の更なる飛躍に期待したい。塩山 知之 関東本部統括プロジェクトマネージャー経営者のことば 企業を取り巻く環境が目まぐるしく変化する中、当社は、昔ながらのやり方を継続している状態でした。そんな中、中小機構 関東本部に支援をお願いしたのは、当社に外部の風を吹き込んで欲しいという思いからでした。通常、人間は変化を嫌がるものであり、当然、当社社員もその傾向はありました。しかし、担当アドバイザーの方は、実際の現場を観察し、作業者の話を聞いて、当社のやり方を重視しながら改善方法を提案するといった進め方をしてくれたため、当社社員も、提案してくれた内容を比較的受け入れやすかったのではないかと感じます。今回、ものの見方や考え方を学んだため、今後は自社内でそれらの応用を計画しております。次は、足元の問題解決だけでなく、ビジョンや目標の策定及び実施方法など、高いレベルでの支援をお願いできればと考えております。代表取締役社長五味 武嗣 氏製造指示に対する計画遵守率の変化

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