ハンズオン支援事例集(平成29年度)
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42スムーズな生産を実現する為の現場一体となった生産管理―生産を阻害する要因の排除と改善に取組み計画生産の実現―進捗管理にも問題が多くみられ、生産変動への対応に弱点を持っていた。これらの課題を解決し、安定的な生産を行えるようにすることが重要だと思われた。 工程内不良の問題は、毎年会社目標にしているものの、目的・目標に対してコミットが弱く、結果として、毎年同じことを繰り返し、目標の達成が出来ていなかった。その上、部門間の風通しの悪さというコミュニケーション上の問題も感じられた。 これら問題に対し、まず、工程内不良等の生産計画上の問題を解決し、生産の指示精度を高めるとともに、需要変動や納期変更に対して柔軟な対応ができる体制を築くこと。さらに、製造の管理技術を高めることを目指した。 支援目標は、「生産情報の共有化と需要変動に強い職場作りを達成し、全体最適を目指すこと」とした。 支援に当たって、企業側のプロジェクトメンバーは、生産の全体最適を目指すため、営業・製造・品質・生産管理各部署の経営幹部を中心とした。また、社長から、各部の部長の育成要望があったため、プロジェクトを通して、経営幹部のマネジメント力が育成されるような支援を行うこととした。 中小機構側は、生産の全体最適を目指す狙いから、大手自動車部品メーカーの工場管理を経験した専門家をアドバイザーとし、プロジェクトマネージャーも積極的に支援に加わり、チームとして支援活動を実施した。第1期<専門家継続派遣事業①>(平成28年8月~平成29年5月(10ヶ月)) 当社の課題は、需要変動に強い職場づくりであるため、以下のような支援テーマを実施することにした。1)需要変動に強い職場づくり ①全社の現状分析(課題把握) ②生産管理面の現状把握と課題分析、課題対応策の検討 ③需要変動への柔軟性を阻害する要因の改善2)生産管理システムの構築と計画生産 ①設備と製品の選択と生産割り付けの仕組み ②現状システムソフト(ビジネスリンク)の問題解決3)リードタイム短縮と在庫の低減 ①レイアウト改善と工程内仕掛在庫の低減プロジェクト推進体制プロジェクト活動の様子支援内容と支援成果支 援 前支 援 後戦略・海外を見据えた経営戦略あり・営業戦略無し・経営戦略として海外展開と教育・営業戦略として取引メーカの拡大・他分野への進出計画・中長期計画なし、部門別計画あるが、完結できず・生産計画に対し実績差大きい・中長期事業計画策定(2期支援予定)・部門別事業計画策定(行動に移せる計画づくり)・生産計画達成率向上(96.8→99.4%)管理・仕組・使用経費実績管理・生産進捗管理仕組みあるが機能ぜず・許容原価管理方式導入(2次支援継続)・予算実績管理導入(2次支援継続)・45度線管理実施により計画達成率向上107%組織・人材・管理者、問題解決力低い・部門間の風通し悪くコミュニケーション不足・製造の標準化能力低い・管理者の問題解決力向上により、廃却不良金額20%低減・部門間会議体による情報の共有化実施・製造の標準化推進し、不良半減その他・5S活動やってはいるが定着せず・5S定着に向けた活動(部門間の差あり)・不良率0.3%削減支援メニューH25H26H27H28H29H30支援内容(支援テーマ等)専門家継続派遣事業①生産システムの構築専門家継続派遣事業②生産体制の強化0%200%400%600%800%1000%01,0002,0003,0004,0005,000H25/4H26/4H27/4H28/4H29/4売上高(左軸)経常利益伸び率(右軸)左軸単位:百万円右軸H25を100とした場合の伸び率(%)売上高と経常利益【量的変化】【質的変化】

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