ハンズオン支援事例集(平成29年度)
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40「危機感」社長就任から始まった全員参加の経営改革!―「計画経営」導入と「5S改善活動」を軸にPDCAの徹底により、企業体質向上と収益大幅向上の実現― これらの成果は、計画経営導入支援により定着化した経営計画発表会の場で全社員に共有されることとなった。なお今期業績は計画値以上の実績を達成できたため、決算賞与というカタチで還元されたが、社員からは「こんなにもらって良いの?」と声が上がるほど全社員をあげて取り組んだ経営改革の成果や達成感を皆で共有することができたのである。 第2ステージまでの取り組みにより、計画経営や5S活動の定着は図られつつある。ただし次のような課題も見えてきている。1.当社は収益を確保できる企業に変革したものの、社内クレームが増加傾向にあることから、今後顧客重視の観点からも品質管理の抜本的な改革が必要である。2.支援成果である計画経営や5S活動については、後退することのないよう継続的な取り組みが必要である。3.現在使用している生産管理システムは老朽化しており、実態とのズレが生じているため、将来を見据えた課題の洗出しとあるべき姿を明確にしたシステムの導入が必要である。4.情報収集の範囲を広げ、商品開発力の強化・取組みが必要である。 以上の課題についても、今後の取組みを期待したい。今後の課題経営者のことば 2年間の専門家継続派遣事業を終えて社内のだれもが「取組んで良かった!」と感じているはずです。 支援を受ける前の当社は、目標は立てても必ず達成させるという仕組みも意識もなく、これもあれもできないという固定観念で凝り固まっていました。 事業の実施当初は、「なぜこんな大変なことやらなくてはならないのか」という反発もありました。 しかし、苦労しながらも取り組みを進めていく中で、成果が実感できるようになってくると、社員の意識に変化が現れ始めました。 現在は、財務や売上データの見える化も進み、業績も伸び、社員の意識も上がり、良い循環ができてきたと感じています。今年9月に開催した経営計画発表会では、取組の成果と達成感を全社員で共有することができました。 専門家の指導だけでなく、PMやCADによる四半期ごとの進捗チェックとアドバイスも、意識を落とさずに取り組みを継続できたポイントだと思います。 自分たちだけで進めていかなければならないこれからが重要であり、更なる発展に向けて引き続き取り組みを進めていきたいと思います。代表取締役高橋 美帆 氏プロジェクトマネージャーのひとこと 新任社長として現状経営への危機感を抱いたことから、自己研鑽のため中小企業大学校仙台校で経営を学び、更に経営相談窓口で経営の見える化を進め、経営課題を浮き彫りにしてから支援を受け入れた。経営課題は多岐に渡っていたが、社長は改善活動に全従業員も巻き込みアドバイザーと一体となって果敢に取組んだ。経営革新に成功し利益の出る、出せる企業体質にしたモデルとなる支援であった。弛まぬ経営革新を期待している。畑中 章市 東北本部プロジェクトマネージャー

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