ハンズオン支援事例集(平成29年度)
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19株式会社ShinSei 知財戦略の構築の支援のステップは、 1)特許性から見た対象技術の分析    2)発明の拡張性の検討(出来るだけ広い権利範囲を取る)  3)先行技術調査  4)特許請求範囲の確定  5)特許明細書の執筆  6)出願  7)出願後のフォローであり、このステップを自ら回せるようにアドバイスを行った。 社長を含めメンバーは、全く出願の経験もなく、支援は当初から難渋した。特許出願は時間との闘いでもあるので、特に、他社の先行技術調査は、対象特許が数百件と膨大であったので、この部分は外部の先行技術調査機関に依頼し、時間の短縮を図った。プロジェクトのメンバーは、若く、経験もなかったが、社長の医療分野進出への熱意に応え、想定以上の頑張り、成長を見せ、当製品の特許出願に到る成果が得られると共に、知財戦略の構築を自ら回せる自信を付けた。 医療機器分野への参入障壁の克服に向けての支援については、製造・販売業、製造業の許可は、品質管理体制の構築支援により、京都府の許可を得たが、構築した品質管理体制の運用がより重要であり、この面での支援も今後の課題である。 また、新製品のPMDAの認可については、クラスⅠに分類出来、届出のみで販売出来る目途を得つつあるが、届出の書類整備支援等が今後の課題である。更には届出に必要な試作機の完成も重要な課題であり、これら課題は、計画中の専門家継続派遣第2期で支援する予定である。更に、当検査器の販路開拓にむけた販売戦略策定の支援を第3期で実施する予定である。 知財戦略の構築の支援については、自らサイクルを回せるという面では、定着しているとは言い難く、機会を見て当社の別の技術、製品の出願の機会を捉えて定着に向けた支援をする予定である。今後の課題経営者のことば 当社は創立して未だ14期ほどの若い会社ですが、ものづくり分野では、金属、プラスチックにおいて高い加工技術を持ち、特に若い技能者が多いのが特徴です。若い技術、技能者が多いが故、教育の面で苦労していました。そこで中小機構と出会え、最初は5S活動で専門家の熱心なご支援を頂いて社内意識改革に成功し、5S精神が浸透し継続されています。  また、高度な加工技術を生かし医療機器の開発を進めるに際し、医療機器分野参入に向けた許認可の取得のための体制整備、及び知財の取得に向けた戦略策定のための専門家の派遣を頂き、今では医療機器製造・販売業の許可取得が目前にあると同時に、弊社独自の医療機器の開発、及び知財の取得も含め大いなる成果を得ることが出来ました。中小機構のご支援と導きを通じて弊社は自信がつき、自社技術を生かした開発テーマを増やし、開発型ものつくり中小企業へ変身しつつあり、弊社の長期ビジョン、目指す方向が明確になりました。代表取締役社長芦田 竜太郎 氏

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