平成30年度 商工会・商工会議所の小規模事業者支援力向上要因検証調査 調査報告書 商工会議所ヒアリング記録
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87 ~金融機関や専門家と連携し常日頃の信頼関係をベースに徹底的に支援~ ・当商工会議所主体でバンクミーティングを開催した。危機的な事業者があって、その債権がサービサーに移っていたのを元の銀行に買い戻ししてもらい、熊本県よろず支援拠点と当商工会議所、銀行、熊本県信用保証協会、日本政策金融公庫を集めて事業計画を練り直して、閉店することなく営業を続けている。もしも支援がなかったら来月には倒産という状況であった。普段から、事業者と信用保証協会、銀行が関係を持っていたことと、経営指導員が他の親戚を説得して資産を融通してもらったりした。従来、踏み込まない領域まで踏み込んで支援した。 ・日頃から、金融機関とは小規模事業者の財務状況も含めて意見交換を行い、信頼関係を構築している。 ~事業承継はヒアリングシートを用いて状況を把握~ ・事業承継は今後取り組まないといけない。当商工会議所では、青色申告会の会員が600者弱だが、そのほとんどは、跡取りがいないという状況の中、確定申告の相談に来た時に、事業承継用のヒアリングシートを活用して聞き取りを行い、状況を把握している。家族で引き継ぐ者がいればよいが、一代で終わるという事業者は、出来れば同じ業態でマッチングさせる方向で進めたい。 ~「事業を如何に終わらせるか」という視点を持って指導~ ・当商工会議所では、50~60歳代の事業者の新規の借入金、残高は注視している。将来的に返済が難しいところを、どのようにソフトランディングさせていくかも重要である。借金を減らしていって、65歳、70歳という終わりを決めて如何に事業を終わらせるかを考えて指導することもやっていく必要がある。熊本県南経営支援サポートオフィス20と連携しながら取り組んでいく。 ■支援方法における工夫点 ~クラウド&インターネット上のサービスを活用し業務効率化~ ・当商工会議所では、決算書等も紙ベースで共有しており、作業の部分は、ITを使って省力出来るかを検討している。アンケート集計はグーグルフォームを使っている。四半期ごとの景気動向調査はイメージスキャナー等のOCR(光学的文字認識)等を使って自動化で集計できないかを検討中である。ここ1年は、セミナーの申込み等も、グーグルフォームを使ってだいぶ楽になっている。 ・指導記録は10年前からTOAS(商工会議所トータルOAシステム)を利用している。それまで手書きだったが、だいぶ楽になり、指導記録の共有ができるようになった。 ・グーグルカレンダーで各自の予定を共有している。 ・電子化すると漏洩の危険もあるので、当商工会議所の職員の意識向上と合わせて考える必要がある。 20 熊本県が設立した高度な経営課題等に対し支援を行う県南経営支援サポートオフィス

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